ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

貧乏人が増えると暴力的な社会改革運動が生じる

2014年09月17日 | Weblog
一昔前の共産主義革命は強者が威張って弱者から平然と搾取を続けた結果、弱者が集団をつくって強者に襲い掛かり、強者を打ちのめしたと言えます。
共産主義革命はロシアや中国で成功し、アメリカやヨーロパの脅威になりました。
そこでアメリカやヨーロッパの強者は、搾取を緩め、弱者が中間層に上がる道を用意しました。

一方、ロシアや中国では共産党員が強者になり、共産と言いながら命令で国民を動かすようになりました。
共産党に反対する人は容赦なく処罰されました。
自由を失ったロシアや中国の人々は生産力を上げることができず、結局、貧困から脱却できませんでした。
共産党員だけがいい生活をしました。

ロシアや中国は共産主義をアメリカやヨーロッパに広めようとしましたが、自国国民が貧乏ではどうしようもありませんでした。
ロシアや中国は、中間層形成に成功したアメリカやヨーロッパに負け、自由を学ぶことになりました。
ロシアでは政治、経済、文化の自由化が生じました。
中国は共産党が経済の自由化を学び、何とか国民の不平を鎮めようとしています。
しかし共産党がいつまでもつかといった状態です。

共産主義革命の失敗を見たアメリカやヨーロッパの強者は、安心して中間層形成を軽視し始めました。
いい国になったと思えたアメリカやヨーロッパですが、近年は中間層が崩壊し、貧乏人が増えています。
(注)日本も中間層形成を軽視しています。

アメリカやヨーロッパの強者は外国では利己主義者としてふるまいました。
外国の強者と結び、自分の利益を追求しました。
外国の弱者に対する配慮はありませんでした。
アメリカやヨーロッパの二重基準という言葉がありますが、自国では自由と民主主義と言いますが、外国では利己主義で自由も民主主義も軽視しました。

現代のイスラム教世界に見られる反アメリカ・ヨーロッパ運動はアメリカやヨーロッパの強者の利己主義に対する反対運動と思われます。
一昔前の共産主義革命に代わってイスラム教革命が起こっているのではないでしょうか。
アメリカやヨーロッパからイスラム国に行き、イスラム戦士になる人が数千人もいるということは、アメリカやヨーロッパの強者が威張り、弱者を軽視していることに対する怒りが大きくなっている証拠だと思います。

アメリカやヨーロッパのヒューマニズムが利己主義になっていることがイスラム教革命の誘因になっていると思います。
かつてキリスト教(宗教)に勝ったヒューマニズムが、今イスラム教(宗教)の挑戦を受けているのはヒューマニズムのいい面である人文主義、人道主義が軽視され、利己主義が大手を振って歩いていることにあると思います。

イスラム教革命は、仮に成功してもやがて失敗に終わると思いますが、アメリカやヨーロッパは、依然として強者が威張り、弱者が軽視されている不健全社会であることを自覚すべきと思います。
自由と民主主義と言っても、強者はやはり強く、そのままでは弱者は強者には勝てません。
政治的に弱者が中間層に上がる道を常に用意しないと、暴力的な社会改革運動が起こります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿