柳澤厚生労働大臣が、女性は子を「産む機械」と発言したのに続き、次には女性は二人以上子を産むのがよいといった趣旨のことを述べました。
人口を増やして経済を拡大し、もって政府の税収を増やしたいと考えたのでしょう。
男女間は不信の関係、若い人々の収入は不安定、夫婦は共稼ぎ、通勤と労働は過酷、産婦人科や小児科は不足、住宅は劣悪という悪条件の中で、柳澤大臣がもっと産めと言っても、女性は、「はい、産みます」とは言えないでしょう。
大臣がまず考えるべきことは、厚生労働行政に重大な問題はないかということです。
産まない女性が問題という言い方は無責任すぎます。
同様、国土交通省も地方政府も、住宅や町の質に検討を加えることなく、住宅の数だけ増やしてきました。
都市部の高層事務所建設を無計画によしとするから都市部で働く人が増えます。
すると都市部やその周辺に相応の数の住宅が必要になります。
こうして住宅の数重視の行政になってしまいました。
高層集合住宅(高層マンション)というと近代建築技術の粋のように聞こえますが、言い方を換えれば、密集住宅の極まった形です。
戸建住宅地域はと言えば、大地を埋め尽くす住宅密集地です。
これが美しい国、日本でしょうか。
冬柴鐵三国土交通大臣は、日本に観光に来る外国人を増やすために日本を美しい国にすると言っています。
観光産業を拡大し、もって政府の税収を増やしたいと考えたのでしょう。
しかし日本人が住む町を美しくすることの方がはるかに重要ではないでしょうか。
どうも柳澤大臣も冬柴大臣も、政府の赤字を気にしすぎて、日本人の生活の質を改善することに頭が回っていません。
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