ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

政府が役に立っていない

2015年02月28日 | Weblog
東京電力福島第一原発事故が起こったのが2011年3月11日。
あれから4年がたちました。
幸い大気に飛散している放射性物質は少ないようですが、放射能汚染水の流出が続いています。
汚染地下水が自然界に拡散していますが、東京電力は拡散の情況を調査しません。
政府も調べません。
調査にお金がかかるからやりたくないという面と、地下汚染の実情を知るとまた対策にお金がかかるから知りたくないという面があると思います。

地下水の拡散を調べないばかりか、東京電力は排水溝からとうとうと海に流出する水の放射能汚染を知りながら政府に報告していなかったそうです。
政府や人々に知られないように海にできるだけ多くの汚染水を捨てたいというのが東京電力の本音と思います。

原子力規制委員会は、放射性水素(三重水素、トリチウム)汚染水は海に捨てるしかないと言っています。
放射性水素については経済的除去方法がないので委員会の言っていることはわかるのですが、実はそのほかの放射性物質汚染水についても安全基準以下の濃度にしたら海に捨てていいと考えていることを暗示しています。
原子力規制委員会とは、原発推進のための機関です。
原発が経済的に成り立たなくなるような安全基準はつくりません。

安倍晋三総理は事故原発処理や放射能汚染対策は自分が最高責任者となって責任をもって行うと言いました。
しかしそう言っているだけで彼が真剣に処理対策を指導している気配は全くありません。
どうすればいいかわからないのではないでしょうか。
今では原子力規制委員会委員長が無責任な最高責任者役を務めています。

事故原発をできるだけ早く密閉系に入れることが必要ですが、4年たっても密閉できていません。
汚染水を汲み上げて原発敷地内に建設した貯蔵タンクに入れ、汚染水から放射性物質を除去していますが、放射性水素が除去できていないので海に汚染水を捨てることができません。
貯蔵汚染水が増えるだけです。
汲み上げている汚染水は汚染水全体のほんの一部ではないでしょうか。
汲み上げを制限しているのが実情ではないでしょうか。

汚染水は自然界に拡散している。
これが実態と思います。

地下水の流入流出を止めなければなりません。

密閉のために凍土壁をつくる方法をこれから実験するそうですが、いつ放射能漏洩が止まるか予想できません。
凍土壁にこだわるのは恐らく経済性を重視したからでしょう。
すでに行った実験では地下水の流量が多い状態では凍土壁ができないことがわかっています。
いったん地下水の流れをとめて凍土壁をつくらないと駄目ではないでしょうか。
凍土壁ができても地下水が流れ出すと壁が維持できるかわかりません。

既存の土建技術で事故原発を密閉することを考えるべきではないでしょうか。
原発を建設するほどのお金がかかるかもしれませんが、放射能漏洩が続いて広大な地域海域を放射能汚染で不可住地、不可生産地にするよりいいと思います。