ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

戦争世界

2014年08月30日 | Weblog
日本でも平安末期から安土桃山にかけて僧兵がいて、仏教寺院の権力拡大に協力していましたが、今は僧兵はいません。
日本社会はよくなったと思います。

しかしイラクでは今でもイスラム教寺院に武装兵がいて政府や別の寺院と戦争しています。
イスラム教寺院に武装兵がいるのは国が国になっていない証拠です。
寺院が治外法権になっています。
イラクではイスラム教シーア派とイスラム教スンニ派の戦争がよく起こっています。
イラクは国として統一されていません。

イラクは、北部のクルド人の国と、南部より北、クルド人が支配する地との間のスンニ派の国と、南部のシーア派の国の三つの国に分裂するのではないかというお話しがあります。
そもそもイラクは権力者がイギリスの支援で勝手に線引きしてつくった国で、権力者が武力で恐怖政治をやらなければ維持できない国でした。
アメリカのイラク戦争でフセイン政府が破壊され、アメリカの指導の下、民主政府がつくられ、シーア派、スンニ派、クルドの融和がはかられましたが、不満、怒り、憎しみが充満してきた戦争社会のイラクで融和するはずがありません。

戦争が終わるなら三つの国に分裂してもいいではないかと思いますが、イラクで活動する武装兵は小さな平安を求めているような人々ではないようです。
スンニ派の中でも宗教的熱心で戦争しているイスラム国は、小さなスンニ派の国ができれば満足するような組織ではないようです。
世界からイスラム戦士を集めているそうですが、世界制覇を狙っているような大きな戦争を考えているようです。

世界の国々がイスラム国の拡大を問題とし、協力して防衛に努めると、イスラム国の拡大が抑えられ、三つの国が誕生することで、多少イラクの地が平安になるかもしれません。
しかし、さらにどこか強大国が武力を行使してイラクの中に深入りをしなければ、イラクの地は自由戦争のような状態になり、イスラム国がイラク全土を制覇し、フセイン政府のような恐怖政治を行う一つの政府が再び誕生することもありえます。

イラクだけでなく、世界を見ても、国連を民主化し、すべての国が国連の下にまとまり、国と国が戦争することをやめ、世界法を制定して国連が警察機能を持ち、国は戦争する権利と軍を放棄するという提案はどこからも出ていません。
アメリカ、イギリス、中国、フランス、ロシアは国連安保理常任理事国として威張り、それぞれ強い軍を保持し、世界を威圧しています。
中国やロシアは現在でも帝国主義的で政治の近代化ができていません。
政治の真の目的がわかっていません。
中国やロシアから侵略的行動を受けている国は苦しい妥協、あるいは防衛力の強化を強いられています。

日本は軍と戦争放棄を憲法でうたった世界で最も進んだ国でしたが、今は国連安保理常任理事国になりたい、強い国になりたいという願望と、侵略的行動をとる隣国のため、自衛隊の防衛力を上げ、最近になって集団的自衛権を持つことを閣議決定しました。
憲法改正を待てないと安倍晋三内閣は言いますが、これでは安倍内閣独裁です。
安倍総理は靖国神社の熱心な信者で気味が悪いほど宗教的です。
人々を見ても、没我的で、安倍内閣に依存する姿勢です。
戦中の日本とよく似た状態です。
安倍内閣が潰れる時が来ると思いますが、その後は戦後の日本のようではないでしょうか。
大幅に社会水準が下がっており、どこか強大国か、国連の指導を受けることになるのではないでしょうか。

これが世界の現状であり、日本の現状です。

法学や政治学の発達が必要です。
世界の人々は、よりよい法律や政治を求めて学問し、国や世界の改善に努めるべきと思います。
世界の人々の力が結集して初めて国を動かし、世界を動かすことができると思います。
特に学者は政府の御用学者にならず、自由に法学や政治学の学問を進めるべきです。
小さくなりがちな思考を戒め、学問の自由を大切にすべきと思います。
宗教ではなくヒューマニズムが重要であることを再確認した方がいいと思います。