道後温泉本館建築の棟梁は城大工の「坂本又八郎」で、重厚な伝統技術を生かしながら洋風建築の優れた点を取り入れ、壮大な城郭式の木造三層楼を建設しました。坂本又八郎は、伊予松山城天守を築城した凄腕の大工です。
いま一人旅をされる方が多く、特に女性の一人旅がブームとなっています。その魅力は、全ての旅程を自由に決められ、行きたい場所も食べたいものも、宿泊も全て自分の好みで決めることが出来ます。行ってみたい観光地に、松山市の道後温泉も選ばれ多くの女性の一人旅が増え人気上昇いています。年末、横浜市からお越しになった一人旅の女性をご案内しました。道後温泉を選ばれた理由を伺いますと、日本で一番古い歴史を持つといわれる温泉と、建物が国指定重要文化財で、今年開催される国民体育愛媛大会終了後、道後温泉本館の耐震補強工事が始まると伺いその前に来ました。そして、この女性は御朱印を集めておられて御朱印をして頂ける神社を案内して欲しい都の事でした。いま女性が活動する行為を「山ガール・御朱印ガール・スー女」等々呼ばれています。一番大事な事は観光地の治安の良さで、道後温泉は、道後温泉本館を中心にホテル、商店街があり女性一人で散策しても安心して観光が出来ることがいいですと言われました。・・何よりも現在は、ウエーブで検索してある程度の情報を持って旅行に来ておられます。そして地元の観光協会所属のボランティアガイドを上手に利用されておられます。 一人旅の基本は、安全な地域で、自由気まま・気兼ねなく行動・マイペースに旅を楽しめること、極上ホテルで至福の時間を過ごし、もっと素敵な女性になるための、ご褒美の一人旅ではないでしょうか!!
その道後温泉本館を画像で紹介します。
道後温泉本館を西北の方向からそれも上から撮った画像で普段は撮れない写真です。
撮影場所は、ホテル古湧園屋上から、社長さんにお願いして特別許可を得て撮影しました。
道後温泉本館は、明治27年に改築され、同32年に又新殿(皇室専用浴室)と霊の湯棟が増築、更に大正13年に南棟(旧養生湯)、昭和になり事務所棟が造られ、玄関が変更され、その後少しずつ増改築が行われ現在の本館になりました。平成6年国指定の重要文化財に、平成21年経済産業省が認定する近代産業遺産に認定、そして海外でも評価の高いフランスの「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」に平成19年、四国の施設としては初めて三ツ星に輝いています。
道後温泉本館を冠山から撮った(東南の方向)画像で、一般の方々も自由に撮れます。
毎年12月に一日のみ休館をして年末の大大掃除を行います。道後温泉の職員をはじめ、ホテル・旅館・商店街の皆さん総出で行います。休憩室の畳は全部新品に取り替えます。建築当時こちら側が正面玄関でした。
此れからの画像は、普段営業中は絶対に撮影出来ない貴重な画像です。平成27年12月1日、年末の大大掃除の時に撮りました。本館の浴室は全部で6室あり、画像の浴室は男性の神の湯の浴室で、男性用は二つあります。
この浴室は、昭和21年当時暫くGHQ専用として接収されました。
この浴室は、女性の神の湯の浴室で、女性用は一つだけです。一つしかないので湯船が大きいです。
年に一回のみ男性が入れますが、営業中は絶対に入る事が出来ないので貴重な写真です。
平成27年12月1日、年末の大大掃除の時に撮りました。
使っている石は、浴室全て愛媛県今治市大島で取れる、花崗岩「大島石」を使用しています。大島石は高級石材で、国会議事堂や、赤坂離宮、愛媛県庁等にも使われています。
画像は、明治32年に又新殿(皇室専用浴室)と同時に増築された霊の湯です。
使用されている石材は、日本三大花崗岩の一つ、世界的にも有名な香川県から採れる「庵治石」を使っています。
画像は、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の一場面、秋山眞之(本木さん)と父久敬(伊東さん)の道後温泉入浴シーンは、霊の湯の男性浴室で撮影されました。
明治32年に又新殿(皇室専用浴室)として増築された浴室で、石材は、香川県から採れる「庵治石」を使っています。
庵治石は、結晶が小さく緻密なため細かな細工がしやすく、水晶に近い硬度を持つことから、一旦彫刻した文字や飾りが崩れにくい石です。
又新殿(皇室専用浴室)の玉座、本館に入浴時に観覧(有料)出来ます。全国で唯一の皇室専用浴室です。
又新殿は、4畳の前室、8畳の御居間、一段高い4畳の玉座からなります。玉座に着くのは天皇だけで、それ以外の皇族は、8畳の御居間を使用されます。
本館最上階に建築された「振鷺閣」の内部で、周囲には赤い色板ガラスがはめ込まれている。天井から大太鼓が吊り下げられ、現在は時太鼓として、午前6時に6回、正午、12回、午後6時に6回女子職員が太鼓を打ちます。平成8年当時、環境庁の残したい「日本の音風景100選」に選えらばれています。
建築当初は、火の見櫓として造られ、太鼓と共に半鐘が掛けられていました。
道後温泉本館3階一番西の端にある夏目漱石の部屋として、昭和41年、正岡子規や柳原極堂の生誕100年祭を催した際に、本館3階の一室を夏目漱石ゆかりの部屋として定めました。
当時、漱石が湯上りにくつろいだと言われる場所で、室内には漱石の見合い写真や胸像などが飾られており、入館された方は、自由に見学できます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます