EEKの紀行 春夏秋冬

紀行&散策を画像を交えた紹介です

昭和20年7月26日、松山大空襲から68年 その2

2013年07月26日 | 伊予松山歴史散策
今日7月26日は、松山大空襲があった日である。
慶長5年(1600年)加藤嘉明は、関ヶ原の戦いで武勲を上げ徳川家康から伊予国20万石を拝領し慶長8年(1603年)10月この地を「松山」とすると称してから長い年月を掛けて築き挙げてきた松山の街は、343年後の・・・・・
昭和20年7月26日午後11時08分に始まり27日午前1時13分頃まで約2時間余り爆撃され一夜にして街は焼け野原と化した。
わが国は、外国との戦いは明治27年7月から同28年3月に掛けて朝鮮半島をめぐって行われた清国の戦い、日清戦争と、明治37年2月から同38年9月に掛けて行われた帝国ロシアとの間でロシア帝国南下政策により発生した戦い。
そして、日本最悪の戦争が始まった。昭和12年7月7日北支事変が起こり、昭和16年12月8日マレー半島侵攻、真珠湾攻撃で日本は米英に対して宣戦布告、これはアジア諸国における欧米の植民地支配の打倒を目指したと日本は理由づけた。日本は大東亜戦争と呼び、米英等連合国は、第二次世界大戦・太平洋戦線と呼んだ。GHQは大東亜戦争の用語を使用禁止した。そして昭和20年8月14日ポツダム宣言受諾して戦争は無条件降伏して終焉した。

建国以来最悪の状態となり国民は悲惨な日々を過ごしことになった。何故こんな国民不在の戦いを当時の政府は起したのか、その真相は明らかにされてなく、その歴史も国民には教えられていない。この事は日露戦争の時も真実は明かされなかった。日清戦争、日露戦争は戦うのは職業軍人同士の戦いであったが、第一次世界大戦から市民を巻き込む戦いとなり、大東亜戦争(第二次世界大戦・太平洋戦線)はまさに市民を巻き込んだ戦争となった。沖縄での県民の悲劇、広島、長崎の原爆悲劇、そしてソビエト軍が行ったシベリヤに抑留し厳寒環境下で満足な食事や休養も与えられず、苛烈な労働を強要させられた事、こんな悲劇を生む戦争は今後絶対に起してはならぬ事である。昭和20年8月15日を戦没者を追悼し平和を祈念する日としているが、もっと早く戦争を止めるべきだった。日露戦争の時は、政治家が軍隊を支配して終戦をいい時期に講和する事が出来たが、先の戦いは軍人が政治家となり無謀な指導をした事が最大の過ちであった。そして無謀な戦争の指導者が靖国神社に祀られている可笑しな事である。

昭和26年9月8日、サンフランシスコ講話条約締結、昭和27年4月28日に発効され戦後日本の主権が回復し連合国からの支配から独立し、やっと戦争が終結した。それまでは日本は植民地であった。このようの事を引き起した当事者、A級戦犯達が靖国神社に合祀、これを参拝する政治家も変である。千鳥ケ淵戦没者墓苑に国民の代表たる首相は、4月28日戦争が終結した日に祖国の為に戦死した英霊にお参りして二度と過ちは起さない、そして現在の、未来の平和な国を創っていくことを誓うのが本来の姿ではないか!!靖国神社の参拝をするのであれば先の大戦のA級戦犯達を靖国神社から出すべきである。・・と私は思う。
これから画像を掲載するものは松山の市民団体が忘れてはならない先の戦いの悲劇を後世に伝えて行こうと10年前から地道な活動をしている一端である。


第11回、平和展開催チラシ。


松山市総合コミュニティセンター展示室で開催されている。7月28日まで展示される松山市主催の平和資料展と合わせて開催。


撮影はした日(7月24日)開催展示準備中であったが許可を得て撮らせてもらった。


松山市の立花橋から見た焼失された松山の街、奥に愛媛県本庁舎と、松山市役所庁舎、日本銀行松山支店、県立図書館が残り、図書館はGHQの指令本部として昭和27年4月まで接収される。奥に見える山裾は、松山城。














出征していく兵士の無事を祈った千人針と寄せ書き。


昭和19年発行当時の地図。


大海令第一号。


帝人松山工場入口に建立されている、松山海軍航空隊跡の石碑。
以前は木製だったが平成13年に石碑に作り変えられた。


松山海軍航空隊跡の石碑碑文。


記念碑を建立した世話人。


松山海軍航空隊跡の石碑の北側にも画像の石碑がある。


その碑文。


現在も松山空港近くにある防空壕で弾薬庫としても使われた。・・昨日7月25日撮影。


現在も松山空港近くにある戦闘機格納庫「掩体」(えんたい)」で3体現存している。
零式戦闘機、紫電改も格納されていた。
物の経緯、事情の分からない人々はなんだろうと不思議に思い、そして見逃してしまうのではないか!!
此れは、太平洋戦争の遺物の一つとして保存し後世に悲惨な出来事を語り伝えて行かねばならない。


戦闘機格納庫「掩体」(えんたい)」の後方。



コメント (1)
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