21日の東京市場は一時400円を越える下げる場面もありました。寄り
付き前の予想では2万3000円を割り込むことはないという予想もあり
ましたが、寄り付き後下げが止まらず簡単に2万3000円を割り込んだ
ことから下げに拍車がかかりました。
これも先物主導で値幅が増幅される東京市場の特徴だとして対処する
しかありません。日足チャートでは大きな下髭を引いて大引けでは2万
3000円を回復し25日移動平均を上回ったことから一旦は下げ止まる
可能性は大なのかもしれません。
先週には日米通商協議合意間近という楽観ムードが支配していた市場
でしたが、今週には一転難航観測が流れ市場の強気姿勢は俄かに変調
をきたしてきました。最新の報道では合意は年明けにずれ込むとの見
方が出ています。米中通商協議を巡っては楽観論と悲観論が交互に出
てくるというこれまでの流れは今回も変わらなかったようです。
合意目前から決裂に転じた5月のように今回もどんでん返しがあるの
でしょうか。世界的な景気の底打ち観測や米中通商協議が何らかの合
意で決着するという期待感もあり世界景気は今後回復にむかうという
のが10月以降の株高の支えでした。
もしシナリオ通りに事が運べば世界の景気敏感株という位置付けの日
本株には大きな追い風が吹き2013年や2017年のように大きな上昇が
期待できるとい見方をする市場関係者もいます。こんなシナリオに
沿っていち早く日本株を積極的に買い始めたのがマクロ分析に基づい
て投資をするヘッジファンド勢です。
上昇相場の初期段階で度々みられるのが先物取引を使ったヘッジファ
ンド勢の買いです。当初は様子見姿勢だった長期投資家が景気回復の
兆しを感じ取った段階で買い始め相場は大きく上昇するケースが多い
ようです。
日本の主な輸出品目は自動車や自動車部品それに機械類です。今期の
これら業種の業績は大きく落ち込むことが予想されています。日本の
輸出が回復に向かうという前提なら来期業績もV字回復という現時点
では俄かに信じがたい嬉しい出来事です。
世界最大の中国市場や新興国市場は着実な成長が期待されましたが現
実には昨年あたりからマイナス成長に陥っています。多少回復したと
しても世界の自動車販売は当面低調だという見方もあります。そうな
ると円相場にもよりますが、自動車関連企業の業績は回復したとして
も勢いは弱いかもしれません。
機械株も自動車業界への依存が高くそうなると来年本格回復は復帰で
きるかは心もとない状況です。主要な輸出品目の大きな増加が期待で
きないのであれば輸出主導で日本経済が回復に向かうというシナリオ
は描きづらいようです。強気派の見立て通り経済が回復しブル相場が
来年到来するのでしょうか。現時点では期待半分、不安半分です。
23、24日の更新はお休みします。
付き前の予想では2万3000円を割り込むことはないという予想もあり
ましたが、寄り付き後下げが止まらず簡単に2万3000円を割り込んだ
ことから下げに拍車がかかりました。
これも先物主導で値幅が増幅される東京市場の特徴だとして対処する
しかありません。日足チャートでは大きな下髭を引いて大引けでは2万
3000円を回復し25日移動平均を上回ったことから一旦は下げ止まる
可能性は大なのかもしれません。
先週には日米通商協議合意間近という楽観ムードが支配していた市場
でしたが、今週には一転難航観測が流れ市場の強気姿勢は俄かに変調
をきたしてきました。最新の報道では合意は年明けにずれ込むとの見
方が出ています。米中通商協議を巡っては楽観論と悲観論が交互に出
てくるというこれまでの流れは今回も変わらなかったようです。
合意目前から決裂に転じた5月のように今回もどんでん返しがあるの
でしょうか。世界的な景気の底打ち観測や米中通商協議が何らかの合
意で決着するという期待感もあり世界景気は今後回復にむかうという
のが10月以降の株高の支えでした。
もしシナリオ通りに事が運べば世界の景気敏感株という位置付けの日
本株には大きな追い風が吹き2013年や2017年のように大きな上昇が
期待できるとい見方をする市場関係者もいます。こんなシナリオに
沿っていち早く日本株を積極的に買い始めたのがマクロ分析に基づい
て投資をするヘッジファンド勢です。
上昇相場の初期段階で度々みられるのが先物取引を使ったヘッジファ
ンド勢の買いです。当初は様子見姿勢だった長期投資家が景気回復の
兆しを感じ取った段階で買い始め相場は大きく上昇するケースが多い
ようです。
日本の主な輸出品目は自動車や自動車部品それに機械類です。今期の
これら業種の業績は大きく落ち込むことが予想されています。日本の
輸出が回復に向かうという前提なら来期業績もV字回復という現時点
では俄かに信じがたい嬉しい出来事です。
世界最大の中国市場や新興国市場は着実な成長が期待されましたが現
実には昨年あたりからマイナス成長に陥っています。多少回復したと
しても世界の自動車販売は当面低調だという見方もあります。そうな
ると円相場にもよりますが、自動車関連企業の業績は回復したとして
も勢いは弱いかもしれません。
機械株も自動車業界への依存が高くそうなると来年本格回復は復帰で
きるかは心もとない状況です。主要な輸出品目の大きな増加が期待で
きないのであれば輸出主導で日本経済が回復に向かうというシナリオ
は描きづらいようです。強気派の見立て通り経済が回復しブル相場が
来年到来するのでしょうか。現時点では期待半分、不安半分です。
23、24日の更新はお休みします。