kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ワクチン接種を横目で見ながら

2021-04-28 05:11:22 | 日記
しばらくは東京市場の膠着感は続くのでしょうか。高成長株企業の決算
発表を受けての市場の反応がネガティブなものが多いことにより高成長
株については少なくとも目先は好材料を既に織り込んでしまった可能性
が高いとの判断が妥当なようです。

銅の価格が高値を付け発電用石炭も大きく上昇しています。また世界的
な在庫低下を背景にトウモロコシや大豆など穀物も大幅高となっていま
す。商品高が原材料価格の上昇につながり、収益の重荷になるとの見方
から米国市場で今週消費関連株が売られました。

日本企業にとっても他人事ではありません。原材料高やコンテナ運賃高
は製造業にとってコストアップ要因です。東京市場では製造業の比率は
高くコストアップを転嫁できなければ収益の圧迫要因になります。半導
体不足で恩恵を受ける半導体関連銘柄などの例外は一部です。

昨年11月の大統領選挙後に日経平均は大きく上昇しました。勿論ファース
トリテイリングやSBGやファナックなどの値嵩株の大きな上昇が指数を押
し上げたことは間違いありません。しかし化学や鉄鋼、非鉄、機械や電機
それに精密などオールドエコノミー銘柄の上昇も見逃せません。

非製造業では海運株がコンテナ市況の急騰から大きく上昇した半面空運や
鉄道など最悪期は過ぎたようですが、コロナの影響が長引き未だにコロナ
ショック前の水準を取り戻せません。多くの業種が買い上げられた結果で
の3万円乗せではなかったのです。

製造業比率の高い日本株にとっては原材料価格の上昇によるコストアップ
を如何に吸収して利益を伸ばすのか。また今後ワクチン接種が進展して今
まで抑えられていたコト消費に人々の行動が向かう中でコロナ禍での特需
もあったモノ消費への逆風がどこまで強まるのか。

日経平均が高値を付けた2月以降のもたつきはその答えがまだ見つからない
ことなのかもしれません。NYダウにつついて今週ナスダック市場やS&P500種
も高値を付けました。足元の相場が堅調でも時節柄米国株には「Sell in May」
という格言が気になりだします。

4月以降米国株主導が一段と強まった日本株にとっては米国株の調整は日本
株の調整に直結します。1か月後の市場はどんな姿を見せているのでしょう
か。当面は好材料は出尽くしという相場が続くのかもしれません。本当に
日本株が勢いを取り戻すのはワクチン接種の政府の筋書き通り順調に進む
ことを確かめてからかもしれません。
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