kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

エムスリーお前もか

2021-04-27 04:57:43 | 日記
週明け26日の日経平均は小幅高で終わりました。一方23日に決算を発表
したエムスリーは今期業績見通し非開示を嫌気して急落しました。一時は
7%を越える下げでした。終値も5.8%の下げでした。これで安川電機から
日本電産と失望売りが続いています。

これらの銘柄は昨年コロナ禍でも業績期待で大きく上昇したことでPERが
大きく切り上がりバリエーションが非常に高くなっているという共通項が
あります。エムスリーも昨年4月以降大きく値上がりして今年1月には株価
が1万円を超えました。

4月以降の値上がりで株価は今年1月4日には3.2倍になりました。急落した
26日でもまだ2.3倍でPERは114倍です。既に株価にはかなりの高成長を織
り込んだ状況です。安川電機も日本電産もエムスリーほどではありません
が、足元の株価で計算してもそれぞれ40倍台、50倍台です。

コロナ禍で世界的な金融緩和であふれ出たマネーが限られた一部の人気銘
柄に集中したことで背景にあります。ビジネスモデルから考えればこのま
ま下落が続くとは思えませんが、とりあえず一山は形成したのかもしれま
せん。勿論値ごろ感が出てくれば反発する場面は出てくるでしょう。

緊急事態宣言二日目、朝の通勤風景はそんなに以前とは変わっていないよ
うでした。一日目の日曜日は都心の繁華街での人出は減少したようでした
が、宣言の出ている東京から神奈川など周辺県は賑わっていたようです。

都内では多くの商業施設や映画館、美術館などがクローズされまた飲食店
では酒類の提供が禁止されてしまえば都内周辺に人が流れるのは当然です。
いくら小池都知事が外出を控えてと訴えても既に1年に及ぶコロナ騒動で
国民にはコロナ慣れが定着しつつあるようです。

マスコミなどは1年前と足元での繁華街の状況と比べているニュースを流し
ていますが、漠然とした不安を多くの国民が持っていた1年前と比べること
自体に的外れがあるようです。環境の順応することで人類は生き残ってき
ました。

感染者数を比べれば昨年4月の第1波よりも8月の第2波そして今年1月の第
3波と山は大きくなっています。大阪の感染急拡大のスピードを考えれば
3回目の緊急事態宣言もやむを得ないのでしょう。大阪の場合は変異種の
広がりが感染爆発の大きな要因であることは間違いないでしょう。

しかし東京都よりも3週間早く解除したこと。卒業式や送別会、花見など
多くの人が集まり飲食をする機会が多い3月だったことも感染者急増に繋
がりました。東京都が年末から年始にかけて1000人、1500人、2000人と
急増した一方、大阪はピーク時でも600人台でした。

大阪は東京都の人口の7割ということを考慮しても東京都での感染爆発は
どこか他人事だったのではないでしょうか。大阪府も府民もやはり油断が
あったことは否めないのではないでしょうか。

大阪での感染急拡大があったことで東京都は早めの緊急事態宣言に踏み切
りました。早めの宣言には勿論バッハIOC会長が5月17日に訪日するのも大
きく影響したでしょう。

もっとも強めの対策で早期に感染対策で目に見えるように感染者が減少す
ればいいのですがもしそれ程感染者数が減少しなかったら延長するしかな
いでしょう。しかし感染リスクの低い業種まで制限した状態での延長は難
しいのではないでしょうか。

宣言は早めに解除はゆっくりというのがコロナ対策での鉄則なら解除する
タイミングは本当に難しい判断になります。もし宣言が延長されて5月末
あるいは6月にずれ込むようならいよいよ国民からは東京オリンピック中止
の声は高くなりそうです。

政府の最善のシナリオ通り高齢者のワクチン接種が7月で完了しても全国民
の3割弱の4000万人です。集団免疫獲得の7割以上には程遠い状況です。変
異種では10代や20代の感染者の増加も目立ちます。世界的感染第1波では欧
州では優等生だったドイツも変異種では苦戦しています。

東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に対し、大会期間中の
医療人員として看護師500人の確保を依頼したことが26日報道されました。
コロナ治療やワクチン接種加速のためにただでさえ看護婦不足が懸念されて
いる状況で本当に今年東京五輪開催が多くの人の総意なのでしょう。日本に
とっては五輪開催よりも一日も早いワクチン接種加速によるコロナ終息が優
されるべきなのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする