kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

まずまずのスタート

2021-04-02 05:24:23 | 日記
4月1日の東京市場はNYダウ安よりもナスダック市場の上昇を好感した買い
で1%を越える上昇になり新年度相場初日は好調なスタートを切りました。
成長株では中国経済の影響を受けやすくPERも高いファナックや安川電機
それにオムロンよりも景気敏感株と成長株の両面を持ち今後数年好景気が
続きそうな半導体関連の優位が続きそうな気配です。

3月初旬に工作機械受注が19か月ぶりに1000億円を超えたというニュースが
伝わりましたが、関連銘柄の上昇は続きませんでした。中国からの急増と欧
米市場の低迷という内容でしたが、好調な中国市場も引き締め懸念などから
今後減速懸念が浮上しているとのニュースも出ています。

半導体分野でも製造装置で特に先端製品でのシェアが高い東京エレクやア
ドテストは1日10年来高値を更新したように中核銘柄のようです。米株高
が続くという前提に立てば今月再度3万円の大台を目指す動きになるでし
ょうが、偏った物色というよりも幅広い銘柄が買われる展開になりそうで
す。

日銀のETF買いがTOPIX連動型になったことで一部の値嵩株が買い上げら
れる株高で投資家の肌感覚と乖離した状況がしばしばみられましたが今後
は株価の変動がより実態に近い形になりそうです。指数売買や値嵩株を買
う余力のある投資家だけが一方的にメリットのある日経平均型ETFを日銀
が買い入れ対象から外したことは個人的には良かったと思っています。

しかしここにきて心配なことも出てきました。大阪で新型コロナウィルス
感染が急拡大していることです。大阪は1都3県よりも2週間早く緊急事態
を解除しました。2月28日の解除から1ヶ月で感染第4波ともいえる状況に
なってきました。2週間遅れで1都3県よりも同じコースを辿る懸念は高ま
ってきました。今月中旬からの高齢者へのワクチン一般接種の開始時期に
重なると医療機関への負担も増します。

外食や宿泊それにレジャー産業や空運や電鉄などやっと緊急事態宣言が
明けて回復が期待されただけに想定より早い第4波は株価への影響も無
視できません。せっかく成長株一辺倒だった相場から物色対象が広がっ
てきつつあっただけに心配になります。特にこれからGWを控え春の観光
シーズンに突入するだけに一層先行きが案じられます。

一方ワクチン接種が始まり緩やかでも蒸発した需要は戻る方向は見えて
きたことである程度先行きは予想できるようになりました。現実よりも
常に先先を見通して動くというのが市場ですから足元の感染再拡大より
もワクチン後の世界を織り込む展開は続くのかもしれません。

コメント
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