kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

出遅れNYダウ高

2021-04-06 04:09:21 | 日記
週明け5日の日経平均は3万台を回復しました。やはり今月も中旬に向けて
高値形成するのでしょうか。日経平均は高値を更新するとしてもでは個別
銘柄では何に注目したらいいのでしょうか。海運銘柄の本命株である日本
郵政は5日に前期の業績を上方修正しました。

もっとも前期の伸びが高ければ高いほど今期増益予想が出ても物足りない
数字になってしまう可能性が高くなります。上方修正を受けて5日の上昇
率は3%後半まで上昇しましたが、同株は3月22日に4120円を付けてから
調整していました。

市況産業の場合、業績絶好調が伝えられた時点では既に株価がピークを付
けてしまっている場合がありなす。海運株急騰の要因だったコンテナ運賃
市況を注意深くチャックしておく必要があります。

野村證券ショックで味噌をつけた金融銘柄反発しても当面は戻り売りとい
うのがセオリーでしょうか。既に海運同様ひと相場終わったように感じます。

日立株も永く続いた4000円台のボックスを上抜けてさあ期待が持ちそうな
動きだったのに米IT企業を総額1兆500億円で買収するというニュースが出
た途端急落しました。市場は高すぎる買収額に不安を強めたのでしょうか。

高配当銘柄物色の流れも代表格のKDDIやSBはやはりというべきか配当が落
ちてから人気離散気味です。高配当銘柄投資を考えるなら不人気時に仕込み
配当落ち前に売却するという手法が有効的です。配当落ちして下落したから
と言ってすぐに買うのは賢明ではないようです。

野村証券も日立も高値圏で推移していた状況での急落は結果的に大きなシコ
リ玉を作ってしまいます。事前に予想できない悪材料への対処は不可能です。
市場関係者が先高期待を述べてもこれから個別企業への投資を考えると高値
圏の銘柄では梯子を外される恐怖が湧いてきます。

現在は半導体関連が業績面からみてもっとも安心感のあるセクターです。一方
FA関連やEV関連は現状戻りは限定的です。代表銘柄のキーエンスやファナック
日本電産のPERは60倍台で割高感は否めません。ある程度の好業績は織り込み
済みの水準です。今期の業績がどのくらい伸びるのかが明らかになるまで上値
の重い状況は続きそうです。

週明けの米国市場はNYダウ、ナスダック市場とも続伸しました。NYダウは高値
更新しました。NYダウの勢いがナスダック指数を上回っているのは明白です。
振り返ってみればコロナショック前の水準からナスダック指数は高値4割を超える
上昇しました。先週末時点でも37%です。一方NYダウは17%です。日経平均は
26%でした。

NYダウの出遅れは明らかです。ワクチン接種が加速し経済の正常化期待が一段と
高まれば国内景気回復で恩恵を受ける銘柄が多いNYダウの上昇が勝るのは当然
なのかもしれません。米国と違ってワクチン接種が周回遅れの日本では国内景気
に左右される企業の回復はまだ見えてきません。

日本株は昨日の上昇で既に米国株高を先取りしました。今日の上昇は限定的かも
しれません。3兆円に膨らんだ信用買い残から戻り待ちの売りも出るでしょう。
3万円からが東京市場の正念場です。
コメント
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