27日午前中から軟調だった東京市場で午後の取引では2時現在
2万2000円を割り込み21800円台で推移しています。市場から
は東京オリンピック中止説まで飛び出しています。完全に売り
方ペースの展開で売りが売りを呼んでいるようです。
もっとも相場の急落は新型肺炎の感染者対策で中国政府が武漢
を封鎖した1月下旬には覚悟しておかなければならなかったの
かもしれません。2次感染者から3次感染者への広がりは兆しは
否定できなかったことで、いずれ中国以外への感染者が広がり
パニック売りが発生することはある程度予想されたことです。
SARSやMARSの時の経験から感染症の流行で相場が崩れたケー
スはなかったということが独り歩きしつい最近まで欧米市場は
強き相場を続けてきました。過去の感染症の流行時よりも相場
の調整が少なかったことが、ここにきて一気に相場を逆回転さ
せました。
本来は中国の春節明けに上海市場が開いた時にもっとガス抜き
をすべきでした。過去のケースと現在では中国や世界経済を取
り巻く環境は大きく違います。もっとも大きな違いはSARS発
生時よりも大きく違うのは中国がサプライチェーンの中心にな
ったことと、中国からの人々の往来がビジネスだけでなく観光
旅行という膨大な需要が出来たことです。
おそらく2003年当時、訪日観光客は1000万人に届かず中国から
の観光客は昨年の3割の20分の一くらいの数ではだったでしょう。
観光客が急増すればそれに合わせヒトやモノなど受け入れ態勢を
増やします。ぱんぱんに膨らんだ時に一気に需要が消滅すれば
どんなことになるか想像できます。
ビジネスの危機は急激に伸びた需要があっという間に消えた時が
ほとんどです。以上のことを考えるとインバウンドに関係するビ
ジネスへの逆風は強く本格回復には時間がかかることも覚悟しな
ければなりません。
市場の話に戻りますが、今週の暴落相場の中でキャノン株の株価
が底堅いのが目につきます。現在株価は先週末に比べて1%程度の
高い水準です。その背景には子会社が新型肺炎の新らしい検査シ
ステムの開発を始めたというニュースもあるでしょうが、それ以
上に500億円の自社株買いが影響しているようです。
時価総額が3兆7000憶円のキャノンですから1.8%程度と決して大
きな金額ではありませんが、買い手不在の市場では好感される材
料です。日本企業は以前から内部留保をため込み過ぎているとい
った批判が海外のファンド筋から聞こえていました。経済が混乱
したと時には経営者としては少しでも厚く手元に現金を確保して
起きたいところですが、必要以上に内部留保が厚い企業は多いよ
うです。有事の自社株買いは何よりも株主重視の姿勢を示します。
買うなら「今でしょう」
2万2000円を割り込み21800円台で推移しています。市場から
は東京オリンピック中止説まで飛び出しています。完全に売り
方ペースの展開で売りが売りを呼んでいるようです。
もっとも相場の急落は新型肺炎の感染者対策で中国政府が武漢
を封鎖した1月下旬には覚悟しておかなければならなかったの
かもしれません。2次感染者から3次感染者への広がりは兆しは
否定できなかったことで、いずれ中国以外への感染者が広がり
パニック売りが発生することはある程度予想されたことです。
SARSやMARSの時の経験から感染症の流行で相場が崩れたケー
スはなかったということが独り歩きしつい最近まで欧米市場は
強き相場を続けてきました。過去の感染症の流行時よりも相場
の調整が少なかったことが、ここにきて一気に相場を逆回転さ
せました。
本来は中国の春節明けに上海市場が開いた時にもっとガス抜き
をすべきでした。過去のケースと現在では中国や世界経済を取
り巻く環境は大きく違います。もっとも大きな違いはSARS発
生時よりも大きく違うのは中国がサプライチェーンの中心にな
ったことと、中国からの人々の往来がビジネスだけでなく観光
旅行という膨大な需要が出来たことです。
おそらく2003年当時、訪日観光客は1000万人に届かず中国から
の観光客は昨年の3割の20分の一くらいの数ではだったでしょう。
観光客が急増すればそれに合わせヒトやモノなど受け入れ態勢を
増やします。ぱんぱんに膨らんだ時に一気に需要が消滅すれば
どんなことになるか想像できます。
ビジネスの危機は急激に伸びた需要があっという間に消えた時が
ほとんどです。以上のことを考えるとインバウンドに関係するビ
ジネスへの逆風は強く本格回復には時間がかかることも覚悟しな
ければなりません。
市場の話に戻りますが、今週の暴落相場の中でキャノン株の株価
が底堅いのが目につきます。現在株価は先週末に比べて1%程度の
高い水準です。その背景には子会社が新型肺炎の新らしい検査シ
ステムの開発を始めたというニュースもあるでしょうが、それ以
上に500億円の自社株買いが影響しているようです。
時価総額が3兆7000憶円のキャノンですから1.8%程度と決して大
きな金額ではありませんが、買い手不在の市場では好感される材
料です。日本企業は以前から内部留保をため込み過ぎているとい
った批判が海外のファンド筋から聞こえていました。経済が混乱
したと時には経営者としては少しでも厚く手元に現金を確保して
起きたいところですが、必要以上に内部留保が厚い企業は多いよ
うです。有事の自社株買いは何よりも株主重視の姿勢を示します。
買うなら「今でしょう」