※予定を変更して更新します。
その代わり10日と11日の更新はお休みします。
先週は新型ウィルスの影響は「中国が取った厳しい封じ込め策を
踏まえると、SARSと比べて経済的な影響は大きいものの、短い
期間で収束する」と指摘が主流となり世界の市場は大きく上昇し
ました。
影響はあっても長い目で見れば相場は回復するという見方には賛
同しますが、しかし余りにも短期で相場が反発したためにフライ
ングという懸念は消えないのではないでしょうか。短期筋は強気
シナリオで買い上がりましたが、問題は長期投資家が追随するか
です。
中国を起点に構築されているサプライチェーンは複雑になってい
ます。リスクが表面化して改めてその存在を知ることもあります。
例えば中国で生産している自動車部品にしても流通は中国国内だ
けに止まらず日本でも最近は中国製の部品が存在感を高めている
ようです。
中国が自動車生産大国に登りつめる過程で日本からは完成車メー
カーだけでなく部品メーカーも現地生産を強化しました。完成車
メーカーが資本規制の関係で中国資本との合弁を組んでいるのに
対して部品メーカーは100%日本の資本が認められています。
日本の部品メーカーは日系メーカーだけでなく海外メーカーや
輸出にも注力しています。部品の世界的なサプライチェーンに
中国での生産も含まれています。背景には中国製部品の品質向
上とコスト競争力の高まりがあります。
完成車メーカーはあらゆる部品の供給が整わなければ生産でき
ません。また部品メーカーは完成車メーカーの操業が停止すれ
ば操業が出来ません。結局中国の部品メーカーの操業が止まれ
ば代替生産で部品を確保できない限り日本など海外での生産に
も支障をきたします。
自動車のように部品点数の多い業種は生産面での制約も大きく
なります。また生産にこぎ着けても中国国内での自動車販売が
どの程度回復するかも現時点では不明です。自動車分野の中国
の個人消費の1割を占めていると見られていて国内経済に与え
る影響も小さくありません。
自動車分野だけでなく中国が売り上げや生産の大きな市場にな
っているスマホ市場も悪影響は避けられません。特に5G関連は
予想以上に好調な立ち上げで関連メーカーの株価は相場を引っ
張りましたが新型肺炎の終息が長引けば感染リスクを警戒して
国民が外出を控えたり景気悪化懸念で売り上げに急ブレーキが
かかる懸念もあります。
先週楽観論が蔓延しただけに反動を警戒しなければなりません。
先週の上昇相場をリードした海外短期筋が手のひらを返したよ
うに手じまい売りを今週は出すかもしれません。9日時点では
新型肺炎の終息の兆しは見えません。2万3000円台での水準で
は上よりも下方向への備えが必要だと考えています。
その代わり10日と11日の更新はお休みします。
先週は新型ウィルスの影響は「中国が取った厳しい封じ込め策を
踏まえると、SARSと比べて経済的な影響は大きいものの、短い
期間で収束する」と指摘が主流となり世界の市場は大きく上昇し
ました。
影響はあっても長い目で見れば相場は回復するという見方には賛
同しますが、しかし余りにも短期で相場が反発したためにフライ
ングという懸念は消えないのではないでしょうか。短期筋は強気
シナリオで買い上がりましたが、問題は長期投資家が追随するか
です。
中国を起点に構築されているサプライチェーンは複雑になってい
ます。リスクが表面化して改めてその存在を知ることもあります。
例えば中国で生産している自動車部品にしても流通は中国国内だ
けに止まらず日本でも最近は中国製の部品が存在感を高めている
ようです。
中国が自動車生産大国に登りつめる過程で日本からは完成車メー
カーだけでなく部品メーカーも現地生産を強化しました。完成車
メーカーが資本規制の関係で中国資本との合弁を組んでいるのに
対して部品メーカーは100%日本の資本が認められています。
日本の部品メーカーは日系メーカーだけでなく海外メーカーや
輸出にも注力しています。部品の世界的なサプライチェーンに
中国での生産も含まれています。背景には中国製部品の品質向
上とコスト競争力の高まりがあります。
完成車メーカーはあらゆる部品の供給が整わなければ生産でき
ません。また部品メーカーは完成車メーカーの操業が停止すれ
ば操業が出来ません。結局中国の部品メーカーの操業が止まれ
ば代替生産で部品を確保できない限り日本など海外での生産に
も支障をきたします。
自動車のように部品点数の多い業種は生産面での制約も大きく
なります。また生産にこぎ着けても中国国内での自動車販売が
どの程度回復するかも現時点では不明です。自動車分野の中国
の個人消費の1割を占めていると見られていて国内経済に与え
る影響も小さくありません。
自動車分野だけでなく中国が売り上げや生産の大きな市場にな
っているスマホ市場も悪影響は避けられません。特に5G関連は
予想以上に好調な立ち上げで関連メーカーの株価は相場を引っ
張りましたが新型肺炎の終息が長引けば感染リスクを警戒して
国民が外出を控えたり景気悪化懸念で売り上げに急ブレーキが
かかる懸念もあります。
先週楽観論が蔓延しただけに反動を警戒しなければなりません。
先週の上昇相場をリードした海外短期筋が手のひらを返したよ
うに手じまい売りを今週は出すかもしれません。9日時点では
新型肺炎の終息の兆しは見えません。2万3000円台での水準で
は上よりも下方向への備えが必要だと考えています。