kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

メルカリ顛末記

2018-06-21 15:40:32 | 日記
21日の東京市場は137円高と二日続伸して引けました。二日間の
上昇で19日に下げた402円を埋めきりました。21日現在ではまた
先週末に比較して158円安い水準ですが、2万2000円を割り込ま
ず反発したことで安堵感が市場に広がったようです。

7日続落したNYダウの状況から今日の東京市場は昨日反発しただ
けに下げて終わっても不思議ではありませんでしたから相場に聞
けという格言から言えばそんなに悲観しなくともいいのかもしれ
ません。まあそれでも長期投資の海外投資家が動き出したという
話は伝わってきませんから短期筋主導の戻りだとしたらまだ安心
はできません。

東京市場が二日続伸した一方、市場からの期待が高かったメルカ
リは二日続落しました。20日に初値(5000円)を割り込んだこと
から当面の上値が重いとの判断もあったのでしょうか。今日の取
引でも公募株を購入した投資家からの利益確定売りが止まらなか
ったようです。

売買高も20日には19日の三分の一に減少、今日の売買高は20日の
四分の一の水準でした。売買高からは既に人気離散は明らかのよ
うです。上場当日午後の取引でストップ高の6000円まで上昇しま
したが、その後大量の売り物がでて急落したことが尾を引いてい
るようです。

事前には海外からの引き合いの強さから上場後も海外からの買いも
期待されましたが、不発だったようです。当初国内と海外で半々の
新株配分予定だったのですが、海外からの需要が高いということで
国内4割、海外6割の配分になったことで海外の長期投資家は必要分
を既に手当てが付き市場から買う必要がなくなったのでしょうか。

マザーズ市場でのIPOと言っても、もともと公開株数の多さから国
内の個人投資家だけでは相場を持ち上げることは出来ません。期待
のユニコーン企業の公開とあってもう少し人気が続くかと思いまし
たが個人の関心は公開株数の少なく値幅が取れるログリーやZUUに
向いてしまったようです。

今回の人気離散がメルカリの将来への失望に結びつくとは思えませ
ん。メルカリ人気が復活するためにはやはり会社側が最重要市場と
位置づけている米国事業の成否にかかってきたようです。アマゾン
やグーグルなどのFANG銘柄のような日本発のプラットフォーマーの
勝ち組になれるのかどうか答えはもう少し後になりそうです。
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トランプファースト

2018-06-21 06:20:24 | 日記
大方の予想に反し強豪国コロンビアを破った西野Japanからの
ご祝儀もあったのでしょうか。20日の東京市場は米国株の大幅
安にも拘わらず276円上昇して終わりました。東京市場は既に
19日の大幅安で米国株安を織り込んだということなのでしょう
か。19日の予想外の大幅下落から一夜明けた20日の予想以上の
大幅反発も海外短期筋の仕業と考えれば納得なのでしょうか。

先週の世紀の米朝首脳会談を無事に終えたことからトランプ大
統領は中国との通商問題に一段と強硬な姿勢を鮮明にしました。
先週末から再び米中貿易戦争という文字がネットでも多く見ら
れるようになりました。日米株とも今週は一気に調整色が強ま
りました。

専門家の間では本格的な米中貿易戦争突入はないだろうというの
がメインシナリオのようですが、トランプ陣営も中国側も一段と
強硬な姿勢を強めているというニュースが伝わっていることから
市場でもリスク回避姿勢は俄かに高まってきているようです。

水面下では米中とも通商交渉をしているようです。リスクが高ま
るとみられる円高にはなっていないことからまだ本格的なリスク
を警戒していることにはないっていないのでしょうか。日本株の
救いと言えば足元の円相場の水準が企業の想定レートよりも円安
に推移していることから企業業績の上方修正が期待できることです。

業績の上方修正の期待できる業種は貿易摩擦激化懸念で積極的に
買いにくいセクターが多いこともあり米中貿易戦争の行方が鍵を
握っているようです。心配したらキリはないのですが、トランプ
大統領が仮に中国との貿易交渉で何らかの成果を得て貿易戦争が
一旦終息すれば高額な自動車関税を人質に日本やドイツからの譲
歩を引き出す方向に向かうかもしれません。そうなるとなかなか
相場の不透明要因は払拭できません。

最悪の場合11月の中間選挙まで貿易戦争激化は続き東京市場は業
績相場に移行できず軟調な展開が続くという可能性も捨てきれま
せん。米国議会からもここにきて中国の知的財産権侵害を問題視
し中国への強硬姿勢にも一定の賛同が広がっているということも
あり簡単にはこの状況は変わらないかもしれません。

事の是非はともかく米国第一、トランプ大統領第一の政策が世界
の経済を振り回すことが日常になりました。東京市場にもコロン
ビア戦で歴史的な勝利を収めた西野Japanの奇跡が欲しいものです。
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