先週の東京市場で動きの目立った銘柄にイオンと資生堂がありま
した。G7や米朝首脳会談、FOMCといった重要なイベントを控え為
替相場などの外部要因に左右されにくい内需銘柄に人気が集まり
ました。特にFOMCでは今月の利上げは既に織り込まれていますが
今年の利上げ3回になるのか、あるいは4回になるのかそのヒント
が示されるのか注目されます。
外部環境の不透明な時には決まって内需銘柄に市場の関心は集ま
ります。イオンは傘下のドラッグストアや不動産事業の好調に加
えスーパー事業の収益改善から今期は純利益が4割伸びる予想で
す。また資生堂は訪日観光客向け化粧品販売が大きく伸び今期も
二桁増益が予想されています。
しかし2社の株価がここまで上昇した要因は業績好調だけでは説
明できません。増益予想とはいえイオンのPERは57倍、資生堂は
さらに高い66倍です。一部市場の平均の15倍に比べると圧倒的
な割高感が目立ちます。またよく参考に持ち出される同業平均に
比べても高い水準です。
割高感や株価が継続して上昇しているために将来の下落を予想し
た信用売りが高水準に積みあがる一方、買い残高は上昇過程での
利益確定売りで低水準の状態が続いています。イオンは貸借倍率
が0.1倍、資生堂も0.49倍と大幅な売り長です。
結果的に売り方買戻しを狙ってさらに資金を集まるなど買いが
買いを呼び込む状態です。割安に買いなし、割高に売りなしで
はないですが、2社の株価はもはや需給要因が株価を決める段階
に差し掛かっています。今後株価の上昇ピッチが速まったり一日
で急騰するような場面が出てくると相場はピークを迎えた可能性
が高まります。
売り残高が高水準でもどこかで相場の転機は訪れるものです。売
り方の一部が白旗を上げ買戻しを急げば過去のケースではその時
が売り方、買い方の分水嶺になります。買われ過ぎという状況を
作り出すのは往々にして売り方が演出する相場である場合が多い
ようです。
11日の市場では両社の株価は明暗を分けました。イオンは2%弱
上昇して連日で年初来高値を更新しました。一方資生堂は2営業
日連続で下落しました。11日の下げ幅は1.53%と小幅でしたが
売り方、買い方の攻防は今後激しさを増しそうです。株価変動も
大きくなりそうです。イオンは売り方窮地の状況が続き株価上昇
も急激になってきました。
した。G7や米朝首脳会談、FOMCといった重要なイベントを控え為
替相場などの外部要因に左右されにくい内需銘柄に人気が集まり
ました。特にFOMCでは今月の利上げは既に織り込まれていますが
今年の利上げ3回になるのか、あるいは4回になるのかそのヒント
が示されるのか注目されます。
外部環境の不透明な時には決まって内需銘柄に市場の関心は集ま
ります。イオンは傘下のドラッグストアや不動産事業の好調に加
えスーパー事業の収益改善から今期は純利益が4割伸びる予想で
す。また資生堂は訪日観光客向け化粧品販売が大きく伸び今期も
二桁増益が予想されています。
しかし2社の株価がここまで上昇した要因は業績好調だけでは説
明できません。増益予想とはいえイオンのPERは57倍、資生堂は
さらに高い66倍です。一部市場の平均の15倍に比べると圧倒的
な割高感が目立ちます。またよく参考に持ち出される同業平均に
比べても高い水準です。
割高感や株価が継続して上昇しているために将来の下落を予想し
た信用売りが高水準に積みあがる一方、買い残高は上昇過程での
利益確定売りで低水準の状態が続いています。イオンは貸借倍率
が0.1倍、資生堂も0.49倍と大幅な売り長です。
結果的に売り方買戻しを狙ってさらに資金を集まるなど買いが
買いを呼び込む状態です。割安に買いなし、割高に売りなしで
はないですが、2社の株価はもはや需給要因が株価を決める段階
に差し掛かっています。今後株価の上昇ピッチが速まったり一日
で急騰するような場面が出てくると相場はピークを迎えた可能性
が高まります。
売り残高が高水準でもどこかで相場の転機は訪れるものです。売
り方の一部が白旗を上げ買戻しを急げば過去のケースではその時
が売り方、買い方の分水嶺になります。買われ過ぎという状況を
作り出すのは往々にして売り方が演出する相場である場合が多い
ようです。
11日の市場では両社の株価は明暗を分けました。イオンは2%弱
上昇して連日で年初来高値を更新しました。一方資生堂は2営業
日連続で下落しました。11日の下げ幅は1.53%と小幅でしたが
売り方、買い方の攻防は今後激しさを増しそうです。株価変動も
大きくなりそうです。イオンは売り方窮地の状況が続き株価上昇
も急激になってきました。