kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

この分野で勝つのは難しい

2012-09-27 06:29:56 | 日記
26日付の経済紙によるとグーグルが新型タブレット「ネクサス7」を日本で
発売すると伝えています。価格は2万円を切る1万9800円です。勿論ライ
バルはiPadでタブレット市場で圧倒的な強さを示しているアップルです。
iPadが4万2800円で販売されていますから如何にグーグルがアップルの
牙城を崩そうと躍起になっているかが分かります。

タブレット市場はアマゾンのキンドルも加えて今後シェア争いが一層激化
しそうです。グーグルが採算割れとも思われる思い切った低価格でハード
を売り出すのも利益は広告やコンテンツの配信によって得ようとする作戦
です。このビジネスモデルは米国のアマゾンや書籍端末コボで最近この
市場に参入したら楽天と同じビジネスモデルです。

この他でも日本勢ではソニーや東芝もタブレット市場に参入していますが
アンドロイドOSの生みの親であるグーグルがハードも発売するとなると
一層は苦戦することは間違いないでしょう。結局この市場で生き残れる企業
は最終的に世界で数社でしょう。同じ土俵で競争してもとても日本勢が有利
にビジネスを展開することは難しそうです。

また経営不振のシャープが携帯端末事業を富士通と統合する計画があると
伝えていますが、一時は携帯端末市場で国内シェアで20%強を占めトップ
だったシャープもスマホでの出遅れが響いたのでしょうか、今や携帯端末
事業は赤字だそうです。2社のシェアを合計すると30%で国内トップになる
と伝えていますが、競争力のあるスマホを開発できなければあっという間に
トップシェアから転落します。

競争力のなくなったシャープと富士通が一緒になってもどれだけ競争力強化
に繋がるか甚だ疑問です。現在国内勢ではスマホ重視でトップシェアを取っ
ている富士通にとっては赤字のシャープの端末事業はそんなに魅力的には
思えないかもしれません。

スマホに続いてタブレット市場も外国勢中心に競争が展開しそうです。もはや
国内勢の付け入る隙はほとんどないかもしれません。iPhone発売のお祭り騒
ぎを見る限りその宣伝効果は途方もなく大きく海外勢の躍進は続くでしょう。
日本勢がこの市場でまともな勝負だできるとはとても思えません。もう一度
自分たちの強みは何なのか考えて限られた経営資源を無駄にしないように
しなければなりません。
コメント
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