”Facebook”でお友達になったリトアニアのErnestas Dambrauskasさんとのコンタクトで、昨年この機体を作ることになり、その製作工程は”Facebook”上で紹介し、その後は放置されていました。この機体を製作中に撮った写真は1.200枚程ありますが、ピックアップした写真と製作記事を一緒にしてこちらのブログにも掲載することにしました。
記憶に留めておく意味も込め、そしてリトアニアに愛を込めて・・・
通称Ernest Damさんはリトアニアのインドア競技機スペシャリストで、現在は仕事の関係でノルウェーに住んでいます。フェースブック内のスケール模型サイトで世界中のスケール機が紹介される中、我が国の機体がまるで出てこない、空軍国籍マークも誰一人知らない・・・そんな無名ではあるけれど、リトアニアの航空設計者アンタナス・ギュスタスティス(Antanas Gustaitis )が設計し、リトアニア国内で量産されたアンボ41(ANBO 41)をぜひ作って紹介してほしいという依頼でした。そしてトドメに1冊の本が送られてきました。
スケール・モデルを趣味とする人達は超人気機種もこぞって作りますが、超不人気機種もしくは誰も知らないような珍しい機体ばかりを探し出して作るマニアも多くいます。やはり人気機種となると軍用機ではマスタング、民間機ではパイパー・カブあたりが長者番付のトップに君臨しているようです。そしてどちらにも属さない忘れ去られたような機体とか、あまりお目にかからない国籍マークの機体とか、名前さえ知らない製造メーカーの機体とか、取り立てて個性の無い平凡な機体とか・・・・
ま、世の中にはそんな機体も存在しますから、不公平?といえばそうなんですけどね。
今回の機体”ANBO 41”はリトアニア空軍において1940年夏にソ連のバルト海軍占領時に偵察飛行隊の機体として使われたものです。至極平凡なパラソル機で、ちょっと厄介な後退角が着いた後縁ギザギザ主翼、シリンダーは手抜き出来そうですが、外側のカウルは頑張らないと目立ちません。ピーナッツ図面無しで直接実機の三面図から作ることになるのですが、はたして飛ぶのか?
なかなか火がつかない状態でしたが、三面図をピーナッツ・サイズに拡大して眺めてみると、変更しなくちゃいけないところも多々ありそうです。水平尾翼のサイズ変更とか、主翼支柱の取り付け方とか、カウリング後端の薄さとか、色々ございますが何とか乗り切れる方向で引き受けることにしました。
水平、垂直尾翼を15%ほど拡大してみます。自信はないけど、この程度あれば暴れないと思います。赤のラインを入れてリブの入る位置を決めておきます。
そして「バルサ使い初めの義」・・・まあ、適当に1枚水平だけ作ってみましょう。ラミネートとか考えずに出来上がった水平はちょっと頑丈過ぎましたが、ノーズ・ヘビーを期待すればこれくらいでも・・・
しかし、心配になったのでいつもの癖でもう1枚、そしてもう1枚、3枚あれば選択肢は増えますぜ!