朝ドラとお彼岸

2012-03-19 18:12:28 | 塾あれこれ
いつの間にか彼岸です。

『命日を数えつつまた春や来て』

『低き雲今日サンシュユの支え初め』

ふいに鮮やかな黄色い花が咲き初めますね。


彼岸はいやでも命のつながりを感じます。

唐突ですが

朝ドラの『カーネーション』は小篠さんのお好きな花だった
のでしょうね。

あの世代の女性でカーネーションの花を嫌いな人は少ない。

花言葉もドラマのイメージにぴったりです。
強く、そして愛に溢れる。

節目節目に効果的に花が出てきましたね。
ある時は布の柄にまで。

カーネーションというと「リインカーネーション」という
言葉が浮かびます。
「輪廻、命の生まれ変わり」を言う英語です。

遠く仏教なり土着の宗教なりからの影響なのでしょうが
カーネーションとは印象的ですね。
あの花の美しさに命の生まれ変わりを見るのです。

輪廻という言葉より素敵です。

時代を離れて人の心を捉えるドラマはありませんが
『カーネーション』は311後の人を引付けましたね。

特に、人間の心を受け継ぐというところが私たちの
共感を呼ぶのでしょう。

お祖母さんがいて、善作さんがい、限りなく優しいお母さんに
見守って頂きながら「糸子さん」が育ちます。

当たり前のことながら、脚本がタテの流れを鮮やかに示す
ものですから、こちらも「ノっちゃう」。

ドラマの『カーネーション』は、どこかに
リインカーネーションという言葉も下敷きにして
成り立っていたような気がします。

オノマチが河瀬監督で撮った映画も、どこかに
そんなテーマが流れていましたね。

それを確信できたのが(第一章の最終回)
あの、善作さんの登場です。

朝ドラだけに、とても分かりやすい主題提示でした。