『カーネーション』一番

2012-03-04 10:19:56 | 見る
驚きました。

よくある手法なのですが、もしかするとTV史上
まれにみる名場面といえるかもしれません。

限りなく美しい。
(やはり日本酒、猪口が格好よいものです)

3日(土)の『カーネーション』
配役に小林薫と出ていたことは分かっていました。

それなのに、ふいを突かれました。
すっかり「やられて」しまい、涙が止まりません。

若い頃なら私もここまで反応していないと思います。
(何だか加齢とともに涙もろくなって・・・)

若者なら頭で理解します。

「お祖母さんには善作さんが見えたのだ」
それを絵にして見せたので、などなど。
「もうすぐ」とお迎えに来たのかも知れませんね。

今の私は少し違います。
確かにああいう形で私の周りにみんないるのです。

父、母、友達・・亡くなった人がいつでもそこにいることを
感じられます。

若いころには分からなかったのですが
年齢とともに存在を分かるようになります。
錯覚などではありません。

年をとることで目が啓かれてゆくのですね。
心がオープンになるといいますか。


『カ-ネーション』はがらりと変わりそうですね。

もう終わった、のかもしれません。

ん~。
ブラームスの交響曲で#1、#2・・・

そんなイメージで『カーネーション』の1番が終わった。

これからは夏木さんの『カーネーション』2番。


いや、譬えるなら、シューベルトの『未完成』か

それならば第一楽章が終わったところ。
あまりの素晴らしさに思わず拍手がでた。


それにしても、あのあとを演じるのは大変でしょうね。

夏木さんにも期待ですが、渡辺さんの脚本の力が
見えそうです。