女の子が時代を先どる

2009-08-07 09:26:10 | 塾あれこれ
青葉学習館さんは教育に関する情報を分りやすく分析し
資料を作成されます。
(ブックマークから覗いてみてください)

しかも折にふれ知り合いの塾にもその資料を分けて
くださるという奇特な、度量の大きい塾です。
私など日々手抜きの塾にとっては新しい気づきを
得ることも多いのです。

(当然ですが道義として資料は部外費扱い)

最近も資料を送って下さいました。
ふと私の頭をよぎったことを以下に書いてみます。

(この十年自宅で小さな塾をしているので地域の
 全体状況が自分の目では見え難くなっています。
 妄想を申し上げるような気がしてなりませんが)


頂いた資料の中に高校在籍の男女比がありました。
カラーのグラフですから一目で概観できます。

女生徒の高校選択で二極化が進んできているのでは
ないか、とグラフが示していそうです。

普段から大変真面目に勉強して高い内申点を必要と
する学校を受験するか、
無理せず易しい学校でいいや、とするか。

上か下かが多くなり真中が減りつつあるようです。
上に追いつけと日ごろから頑張らせる学校であれば
なおさら敬遠されがちになります。

いずれ男生徒でも似た傾向が強まるでしょう。
男は違う原理も持ちますのでまったく同じ道を
ついてゆくことはないでしょうが。


今に始まったことではないともいえるでしょう。
ただ、流れが顕著になってきているようなのです。

中学生くらいではいわゆる精神年齢は女生徒のほうが
高いといわれます。
それと志望校選択の傾向と関係がありそうですね。

女の子が時代を先取りしていそうです。

大げさに言えば、彼女達は現代社会に絶望していて
それが影響しているのではないでしょうか。

絶望→適当にするしかない→頑張らず甘く

勝ち組になりそうな可能性があれば頑張りますが
そこまでのモチベーションが湧きそうにない位置の
子供達は(余りひどくない)ところで手を打つのです。

将来に希望をもつ、頑張って自信をつける、なんて
感覚が薄いのではないでしょうか。


世界を見ても、有力になった国は経済も文化も発展し
ますが、いつの間にか教育が難しくなっていきます。

発展途上ならハングリーですからやりやすい。

裕福になった国では将来は一定程度安全です。
豊かさも見込めます。
米国の貧しい人は極貧の国よりはるかにマシですから。

社会を見回してもみんな、なんとかなっている。
そのうえ頑張ってどれだけプラスが見込めるだろう・・?


ただ、これからの社会は地球規模で影響しあいます。
いつまでも日本語の壁に守られてはいません。
すでにいくつも穴が開いています。

大人になってどう対応できるのでしょう?

もしかしてオシャレや化粧のセンスを磨くほうが
有効かもしれません。。。

大人が何を伝えられるでしょう?

大切なのは(親の背中)ですが、必死に生きている
大人がどれくらいいるでしょう?
発展途上国と比べてです。
不景気ですし、それなりに必死ではあるのですが。

ハングリーな社会にならないとムリなのでしょうか。
一種の窮乏化待望論ではしかたないのですけれども。


未来は確実に暗そうなのにまだ「甘く」接しますか?