出来る、も案外・・・

2007-07-21 10:02:17 | 塾あれこれ
次第にメンドくさくなってきましたね。
でも、もう少しお付き合いください。
(塾の仕事においては明白過ぎることなのですが
書くとなるとゴチャゴチャするのは私の能力不足)


「出来ない」ほうが容易にチェックが入りやすい
のですが「出来る」ときには分かっているのか
そうでないのか、確認が難しくなります。

生徒からはまず情報が来ません。
マルになっているのだから分かっている、と思って
いますから。

ところが、出来ていても分かっていないことがよく
あります。
例えば、やり方だけを鵜呑みにして、とにかくマル
は取れているというケース。

植木算をさせましょうか。
とにかく割り算をして何が何でも1を足す。
もし違っていたら即座に1を引く。
色々やっているうちにマルになれば終わり。
説明など聴いてくれやしませんよね。

当然、簡単な応用すらできません。
合わないとそれまで使っていた公式はどこへやら
ムチャクチャをし始めます。

「なんでこうやってみた?」と聞いてみると
日本語にならない答が戻ってきます。

(ビビらせちゃったかな?)


ヒトにすぐ聞く子がいます。とにかくマルにする。
宿題など完璧にマルなのにさっぱり分かってない、
ということもしばしばあります。

質問するのはよいことなのですが・・・

もちろん手取り足取りの助けが要る生徒もいます。
けれど多くは手抜きで聞くのではないでしょうか。

ヘルプとばかり叫ぶ子は伸び難いですよね。


「すぐ分かりたがる」子には教えすぎないでリード
したいものです。
君は上滑りしている、すぐに頼るな、とか言っても当
人は何を言われているのか分からないでしょうから。

ただ、一斉授業ではそれも難しいでしょう。


応用問題をやらせてチェックするのは塾の常套手段
です。本当に分かっているの?
生徒も「分かっていなかった」と自覚し易いですし。

少しずつ難しくしていけば理解の度合いも掴めます。

ただ、余りどんどん深入りしてしまうのは、生徒の
心理状態によい影響を与えません。

「分かっていたんだけどなあ・・」

どうせ「分かる」といっても一定の段階までの話
なのです。
長いスパンで少しずつ理解を深めればよいのでは
ないでしょうか。