またまたお話変わって「芋たこ」後回し。
塾のブログですから私的な話やドラマばかりでは
いけません。
で、入試。
畑村先生ではありませんが「失敗に学べ」
ということで私の受験指導の失敗談です。
こういう話は具体的に書かないと説得力がないですが
かといってプライバシーに触れてはいけないしね。
20年も前の話を差障りのないように書いてみます。
◎
当時は中高一貫の私立難関校でも高校から受験する事
ができました。ただし少人数のところが多かった。
女の子ですと清心が5~10人、女学院が30人、それと
広大付属、これが御三家でこれ以外は偏差値が離れて
いましたね。
○
真面目で成績がバツグンによい女の子がいました。
それも安定しています。
山口塾中学女子で歴代5本の指には入るでしょう。
対外試合にも強く、YM特別模試で10位以内。
このままいくと東大現役でラクに合格・・
体力はマズマズ。
精神力もありました。ハングリーな強さも。
○
当時も受験シーズンが2月上旬から始まりましたが
1月末お母さんからの電話で2月は塾に行かせない
とのこと。
雇われの身ではありましたが運営は任されていたの
です。瞬時、躊躇しましたけれども
「しっかりした子だし1月中ごろの模試も良かった
ので仰るように当人に合わせた調整をなさって下さ
い」と返事をしました。お母様もしっかりした方で
したから。
(ここに書けない事情もあります)
それが若気の至りでした。
私もどこかで受験を甘く見ていたのです。
3つとも通るハズが、全て落ちました。
20年近く進学塾で旗振りをしましたがこれが
最大の失敗ですね。
原因を推測すると「気が緩んだ」ことしか考えられ
ません。あの真面目なファイト十分の彼女にして。
一週間の自宅学習で甘さがでた。
その危険を見ぬけなかった私が主犯です。
受験前はソフトに調整、マイペースで余り無理せず
などということが如何に難しいか。
気力という事が如何に大切か。
受験生は最後まで気を緩めずハングリーになったまま
走りぬけねばなりません。
今の子には難しいかも、ですって?
であれば尚更ここで差をつけられるじゃないですか。