塾人生最大の失敗

2007-01-15 22:31:48 | 塾あれこれ

またまたお話変わって「芋たこ」後回し。
塾のブログですから私的な話やドラマばかりでは
いけません。

で、入試。
畑村先生ではありませんが「失敗に学べ」
ということで私の受験指導の失敗談です。

こういう話は具体的に書かないと説得力がないですが
かといってプライバシーに触れてはいけないしね。
20年も前の話を差障りのないように書いてみます。


当時は中高一貫の私立難関校でも高校から受験する事
ができました。ただし少人数のところが多かった。
女の子ですと清心が5~10人、女学院が30人、それと
広大付属、これが御三家でこれ以外は偏差値が離れて
いましたね。

真面目で成績がバツグンによい女の子がいました。
それも安定しています。
山口塾中学女子で歴代5本の指には入るでしょう。
対外試合にも強く、YM特別模試で10位以内。
このままいくと東大現役でラクに合格・・

体力はマズマズ。
精神力もありました。ハングリーな強さも。

当時も受験シーズンが2月上旬から始まりましたが
1月末お母さんからの電話で2月は塾に行かせない
とのこと。
雇われの身ではありましたが運営は任されていたの
です。瞬時、躊躇しましたけれども
「しっかりした子だし1月中ごろの模試も良かった
ので仰るように当人に合わせた調整をなさって下さ
い」と返事をしました。お母様もしっかりした方で
したから。
(ここに書けない事情もあります)

それが若気の至りでした。
私もどこかで受験を甘く見ていたのです。
3つとも通るハズが、全て落ちました。

20年近く進学塾で旗振りをしましたがこれが
最大の失敗ですね。

原因を推測すると「気が緩んだ」ことしか考えられ
ません。あの真面目なファイト十分の彼女にして。

一週間の自宅学習で甘さがでた。
その危険を見ぬけなかった私が主犯です。

受験前はソフトに調整、マイペースで余り無理せず
などということが如何に難しいか。
気力という事が如何に大切か。

受験生は最後まで気を緩めずハングリーになったまま
走りぬけねばなりません。

今の子には難しいかも、ですって?
であれば尚更ここで差をつけられるじゃないですか。