聞かれて困った

2007-01-04 10:18:57 | 塾あれこれ

昨日、学習塾=進学塾で先生をしている若い人と
話をしているとき聞かれて困った話です。

塾にとって受験指導とは何か?
必要不可欠のものであるか。

日ごろ生意気なことをしゃべる私ですが
正直なところ、ちょっと間が空きました。
いつも棚上げしていることに気付いたのですね。

生徒にとって「受験は手段」です。
ただ、では塾にとっての受験はメシのタネで済ませて
よいものかどうか。
金儲けはよくない、と言いつつヒトサマのことを
悪し様に言えるか?ということになります。

受験を請け負う仕事でもありますが
それだけでよいのか?

逆に、月謝を払う側は受験だけをお考えのご家庭もあるかも
しれないではないか?
要らぬ事はせずともよい、と叱られたりして。

そもそも塾に教育ということが可能か?

表向きは「民間教育」の旗を揚げておりますが
受験請負業がカッコつけてるだけなのかなあ?
ホンネでは考えさせられたことでした。

「ウチは受験一本。教育とかいう面倒なことは
 考えない」という塾もあります。
こちらの方が正直かもしれませんね。

でもね、本当にそれでよいのか?

ニーズの所為にしてはいけないと思うのです。
受験生はこれから長い人生を歩みます。
その若い大切な時期を万一浪費するようなことがあり
しかもそれで塾が金を儲けてはいけないのじゃあない
でしょうか。

公立の高校が予備校化しているようです。
これも問題ですね。

N先生には塾を禁止する前に大学の解体的改革と
高校の風潮を何とか考えていただきたいものです。


いろいろありますが、
それでも私は「民間教育」と言いたいですね。
ついこのあいだ、江戸時代の終わりまで民間教育
は随分と力を持っていたではないですか。
現代こそ再びその力が求められているハズです。

また、公教育と無関係な塾の教育ということは
考えられません。
ましてや正反対を向いているなんてことがあっては
なりません。

同じ子供が学校と塾で違ったことを言われるのは
混乱の元です。
もちろん塾が学校と同じ事をいうのでしたら
これも生存意義がない話です。
違うことを言われるから助かると言うこともある
でしょうね。

ま、こんなことを考えながら真剣に仕事をしよう!
と言うのが今朝の結論で、昨日の彼への返事です。
とりあえずの。