昨日、学習塾=進学塾で先生をしている若い人と
話をしているとき聞かれて困った話です。
塾にとって受験指導とは何か?
必要不可欠のものであるか。
日ごろ生意気なことをしゃべる私ですが
正直なところ、ちょっと間が空きました。
いつも棚上げしていることに気付いたのですね。
生徒にとって「受験は手段」です。
ただ、では塾にとっての受験はメシのタネで済ませて
よいものかどうか。
金儲けはよくない、と言いつつヒトサマのことを
悪し様に言えるか?ということになります。
受験を請け負う仕事でもありますが
それだけでよいのか?
逆に、月謝を払う側は受験だけをお考えのご家庭もあるかも
しれないではないか?
要らぬ事はせずともよい、と叱られたりして。
そもそも塾に教育ということが可能か?
◎
表向きは「民間教育」の旗を揚げておりますが
受験請負業がカッコつけてるだけなのかなあ?
ホンネでは考えさせられたことでした。
「ウチは受験一本。教育とかいう面倒なことは
考えない」という塾もあります。
こちらの方が正直かもしれませんね。
でもね、本当にそれでよいのか?
ニーズの所為にしてはいけないと思うのです。
受験生はこれから長い人生を歩みます。
その若い大切な時期を万一浪費するようなことがあり
しかもそれで塾が金を儲けてはいけないのじゃあない
でしょうか。
公立の高校が予備校化しているようです。
これも問題ですね。
N先生には塾を禁止する前に大学の解体的改革と
高校の風潮を何とか考えていただきたいものです。
◎
いろいろありますが、
それでも私は「民間教育」と言いたいですね。
ついこのあいだ、江戸時代の終わりまで民間教育
は随分と力を持っていたではないですか。
現代こそ再びその力が求められているハズです。
また、公教育と無関係な塾の教育ということは
考えられません。
ましてや正反対を向いているなんてことがあっては
なりません。
同じ子供が学校と塾で違ったことを言われるのは
混乱の元です。
もちろん塾が学校と同じ事をいうのでしたら
これも生存意義がない話です。
違うことを言われるから助かると言うこともある
でしょうね。
ま、こんなことを考えながら真剣に仕事をしよう!
と言うのが今朝の結論で、昨日の彼への返事です。
とりあえずの。