今年の漢字

2006-12-14 11:34:44 | 塾あれこれ
恒例になった「今年の漢字」は「命」と新聞に出ていました。
なるほど。

今年の課題、話題からいうとこれしかないでしょうね。

ただ自殺問題だけに絞れば「命」より「生」かなあ。
これは3位でしたね。

この二文字のsれぞれのイメージは
「命」はそこにあるもの、授かったもの。
「生」はそれよりも動きがあるように思います。
主体的に生きてゆくということです。苦労も伴う。

それで「命」が多いとしたら現代人はスタティックな
ものが好みかもしれません。少し甘い?


塾で生徒と向き合っていても自分で動くということが
難しい人もいます。
二十年くらい前の塾の生徒よりは増えていますね。

何かあればすぐ聞く。
もちろん聞かないよりも、遥かに良いことです。

ただし、自分で考えることをしないで聞くのでは
「助けてくれ」といっているだけで自分で動こうと
していないことです。

成績が良い子でも良くない子でも共通の傾向がある
ように思います。

「命をみつめる」より「生きる努力をする」こちらの
比重が小さくなった現代社会の反映でしょうか。

お金で解決できる便利な世の中になったことが
却って自分が動かない人間を増やしたのでしょう。
情報も即座に豊富に手に入ります。

ただ自分の力を伸ばすためにはどうしても自分で
動かねばならないことが多いのです。

具体的な場面で一つずつ
「よい質問」であるか「何をどこまで考えたか」
常に常に大人が気をつけてリードしなければ
ならないのです。
そうしなければ「自分で考える」子は育ちません。
現代の日本では時に気をつけるべきことでしょう。