【今日の ドリフト】
今どきこんなラリー競技の映画なんてはやらねえなあ。
現代の若い衆は車なんぞに興味など無えもんなあ。
ここでラリー競技とは何かというと・・・・・。そもそもラリーとは再び集まるという意味だと昔聞いた。
自動車を使った競技なのだが、レースとは異なり一般の公道を一台ずつ走ってその経過タイムを競うものである。
ヨーロッパ型とアメリカ型があり、ヨーロッパで行われているものは、ラリー全体をいくつかのステージに分け、各ステージごと最小の時間で走ったものが勝つ。行ってみれば速さ競争だ。有名なモンテカルロラリーとかだな。
アメリカ型は、各ステージの走行速度の指示が主催者からあり、その区間を指示された一定の速度で走って(オンタイム走行)、突然現れる、競技者には知らされていないチェックポイントで、その時点で正確に、指示された速度を守って走っているか、というもの。
正解到着時間から見てプラス・マイナス1分につき1点の減点をされるという、行ってみればクイズ形式みたいなドライブ競技である。山道をオンタイムで走るのは大変なのだ。コースを間違えたら大変なことになる。ミスした時間を全力で走って取り戻さねばならないからだ。
減点の数値が少ない方が勝つ。もちろんスタートは1台ずつだ。
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若いころに親友のキョウチャンと楽しんでいたのはアメリカ型、原点方式のラリー、当時の日本では公道を締め切るなどもってのほかの競技なので、日本ではこれしかできなかったのである。
今のラリーの世界がどないになっとるのかは知りまへん。
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映画は日本の映画で,出演者は今を時めく(か知らないが)東出昌大くんが主人公、彼はラリーチームのメカニックの親方。
東出クンの弟であり、ラリーチームのドライバーが新田真剣祐(読み方知らず)。
なんやら、このチームの広報みたいな役に森川葵(知らないわ)
ラリーチームの監督を吉田鋼太郎。この人はワシも知ってはいるが、映画の中での役どころは「いてもいなくても関係ない」役だ。ここが不思議で、ラリー全体の指揮はメカニックの東出クンがしている。映画だから、まあええか。
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内容は国内ラリー選手権に総合優勝してステップアップ。世界ラリー選手権のドライバーにならんと、性格の悪いドライバーの新田なにがしが、別のチームの有力選手と争う。といった単純なお話である。
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トヨタの全面的なバックアップの映画であって、出演?している車はトヨタビッツ(欧州ではトヨタヤリスとか言うんでないかい)のみ。
そんなこたあ納得済みだがラリーのステージが、北海道やら東京お台場だの飛騨白川郷だの門司港だのマレーシア(現地ロケ)だの、本当に公道を締め切ってスピードラリーをしたのかいな。と思うほど興味深かった。つまりおもろかった。
あなたが今どきの若い衆と異なり「俺すっげー車好き」ならばぜひ一度。
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土曜日にもかかわらず映画館はワシを含めてたったの13人。若いカップルはたぶん東出ファンの彼女に引っ張られてきた男子。あと、ワシみたいな、若いころから車大好きだったロートル爺様。「栄光のルマン観たぞマックィーンがかっこ良かったねえジジイ」。
やっぱしな。
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