おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

静岡おでん

2017-01-31 18:51:46 | 食・レシピ

【今日の 物申す】

寒い季節にはこれが一番「静岡おでん」

などと言った、ありきたりな文章を書くつもりはないけれど「静岡おでん」の巻

いつの頃からか、「おでん」を「静岡おでん」と言うようになった。

フランスにフランスパンが無いのと同じ、ナポリにナポリタンが無いのと同じ、ウイーンにウインナソーセージが無いのと同じ、イギリスに・・・・・

・・・・・・・キリがないのでここいらへんで止めておく。

つまり、ワシらから言わせると、「おでん」とはこの頃よく言う「静岡おでん」のことである。

先日書いた、ワシのしょんない爺さんの「川端のトラさん」の家は、その妻であるヤエちゃんが駄菓子屋をやっていたのだ。

つまりワシは駄菓子屋の孫である。だから子供の頃は駄菓子が食い放題(こっそりと)

この川端の店は、駄菓子のほかに夏はアイスクリーム、アイスキャンデー、一括してアイス、冬はおでんを商っていた。

だから、わしは「おでん」にとても詳しいのだ。

いま全国で言うところの「静岡おでん」の定義は

①串にさしてあること

②黒い汁であること

③黒はんぺんが入っていること(注1)

④だし粉、またはだし粉と青のりの粉が振ってあること。

の4条件だそうだが。

このあたりのおでんはみんなそうである。これフツーで全国的におでんとはみんなこの様なモノだと思っていたが。

(注1)黒はんぺんなどとは言わないでハンベと言ったが、これもはんぺんとは黒い色をしているのがここいらでは普通であって、白いはんぺんは「白はんぺん」といってかなり特殊な食べ物であった。こんなのはふかふかしてとても食べられたものじゃない、がワシの記憶にある幼いころの思い出。

でも、しかし、お立会い、おでんは以上で完結ではないのであるぞ。

ここいら辺では、おでんを入れた大なべの中心に陶器の壺がデンと鎮座していて、そこに各店の秘伝のたれであるところの味噌が入っているのであるお立会い。

所望するおでんを決めたらば、その串をおもむろに取り、一気に中心の味噌壺にズボッ、そして脇にあるだし粉を振りかけて食べるのである。(2度漬け不可)

この壺が「静岡おでん」にはないではないか、味噌壺は漁村市特有の様式なのであろうか、詳しいことは学会での発表を待たれるところである。

検査室勤務のカッちゃんが、学生の頃に静波の海の家でバイトをしていた時の話を思い出した。

おでんを客に出したところ「てめえ、鋸屑を振りかけやがって、バカヤロー」と恫喝されたことがあったそうである。

本人はポカーンとした。なにがそんなに怒るのか。分かりませーん。

考えるに、おでんに振りかけただし粉のことを怒っているらしいぞ。

カッちゃんがその後どのようにしたか聞き忘れたが、困ったことであろうとは推察する。

こほど、食文化とは地方によって違いがあるものである。

ところで、なんで「静岡おでん」とネーミングしたのか、

静岡市ではない周辺の市町村ではもっと怒っても良いではないだろうか。

知らない県外人から見れば、静岡市のみのおでんの特徴だと誤解するではないか。

黒はんぺんは、そもそも静岡市のものではなくて漁村市製造の練り製品であろうぞ。

これが定義の一つに入っているということは、このおでんは「漁村市おでん」と言うべきであろう。

また100歩譲っても「駿河おでん」であって静岡おでんなどと紛らわしいネーミングはワシは受け付けないぞ。

フンだ!

これは、県名と市名が同じことにゆえんする誤解または個人的な反発である。が、

やっぱり漁村市生え抜きの駄菓子屋の孫としてはひとこと物申したいわけだ。

 

 


鯛の潮汁

2017-01-29 08:38:39 | 食・レシピ

【今日の 鯛の鯛】

2月の後半に科学館で開催する、ボランティア主催のイベントの会議があった。

約30人が出席。ほぼ満席である。予定時間が少なく議題はてんこ盛りなので、司会役のケイコさんがいきなり議事に入る。

しめしめ、委員長たるワシの挨拶は省略するようだ。委員長の挨拶など百害あって一利なし。

挨拶とスカートは短いほどいい、と以前は定型句のように言われたが、今は女性蔑視の言葉となってしまい、すでに皆の心の中にしまってあるが。

ワシの本音である。挨拶もスカートもだぜ。

 

宴、もとい、会議もたけなわになってから、いきなりケイコさんから「ではここで委員長のあいさつ」と自分に振られてしまった。えっ、いま?まったく気の休まるときがない。

適当に今日のレジメに基づいた話をして、委員長のあいさつに代えさせていただいた。これで良いのだ。

挨拶など竹の節と同じで、きまりを付けるためのものだ。

 

会議はそこそこの時間で無事終了、残りの時間はそれぞれの出店ブースごとのメンバーでの話し合い。

そっと会場を出て家に向かう。今日も充実した気分である。金の見返りを求めないボランティア活動のなんとすがすがしいことよ。

駅の中にあるワシがお気に入りの魚屋に寄ってみる。

今日はバチマグロが出ている、しかし1本1300円。買いたいけれど今日はマグロをおろす気分ではないなあ、1000円なら手が出るかもしれないけれどもさ。

鯛の頭(アラ)があるぞ、結構大きいタイだ、値段は300円。よしこれにしよう。今日の一汁は潮汁だ。

 頭だけでこの大きさ、これだと全体では1m弱の巨大鯛かも、

優勝力士が片手で持ち上げてカメラに収まるような鯛だなあ。300円ならば安い。計量すると700g

頭を大まかに切り分けるのだが、これが大苦戦、骨が固くて包丁の刃がたたん、気を付けないと自分の手をおろしてしまいそう。コワッ

包丁で薪割りするような感じである。

 塩を振ってしばらく置く。

30分ほどしてから熱湯で湯通しして表面の油や臭みや血を落とす。

昆布と水、酒で水から煮る。

しばらくアクを取ったら布巾で全体を漉す。これで濁りのない澄ました汁が出来るのだ。

再び鍋に入れ塩で味を調える。ワシの許す塩分と、連れ合いの許す塩分に差があるので最適解を探すのが料理の核心なのだ。

器に移していざ食そう、ここに山椒の葉先の緑が入るとこのブログも立派になるのだが、あいにく我が家にはサンショが無いさんしょ。

おお!鯛の鯛が出てきたぞ。こんなに大きい鯛の鯛

鯛は魚の王様である。ごちそうさまでした。

 

 

 

 

 


アパートの入居募集

2017-01-27 19:11:43 | 日記

【今日の 丁寧にすりゃあ良いってもんじゃ無い】

近頃は丁寧言葉があふれている。

こちらチョメチョメになります。

チョメチョメさせていただく。

御社のチョメチョメ

パナソニックさん

川越し市さん

トヨタさん

なんでも丁寧にすれば良いという風潮がワシは嫌だ。

 

ワシが生前以前、毎年通っていた浜松市の大病院の人間ドックで、この言葉を初めて聞いた時には感心もしたが。

・・・・・・・・・・・・・・

その言葉は「阿部様」「蓮舫様」。これまでの病院では「さん」だったのが、「さま」と呼ばれて良い気持ちになったものだ。

いつの間にか病院は、ワシの知っている限り患者を「さま」で呼ぶようになった。

そういうことは連鎖するもので、今ではワシの職場の市民課でも「さま」と呼びかける。

ふん、普段は「さま」など使ったこともないくせに。

「さん」で失礼にはあたるまい。

 

昨年の新聞にこういう記事があったのを記憶している。

なんちゃら病院の事務の方が書いた記事だかコラムであった。

 

いつの間にか職員に威張り散らす暴力的な患者が増えた。

これの原因を考えると、どうも患者に対して「さま」付けをするようになった頃かららしい。

ひとつ試しに病院全体で「さま」と呼びかけるのをやめて「さん」で通そうではないか。

果たしてそれから間もなく、暴力的な言動をする患者が劇的に減った。

 

わしはこの記事を読んで妙に納得した。そうだ、そうだ。

 

◆先日、用事があって郵便局へ行った、駐車場でふと道の向こうの新しいアパートを見れば

窓にこんな貼り紙が貼ってあった。

『入居者様募集中✖✖ハウス』と書いてある。

なに?よく読めない?

ではクローズアップね。

 これでどうですかな。

入居者で十分なものを入居者様、だぜ。

アパート業界でも大手の会社である。あーなんてこったい。

 

来年は「入居者様」では普通になって丁寧語としてはおかしい、いっそ「入居者様殿」にしようではないか

ばかな社員が提案して、それを上司がハンコを打つということになるのである。

そしたらその後は、もっと丁寧な表現を考えるのかも。

 


脂ののった肉がうまい

2017-01-26 19:56:00 | 食・レシピ

【昨日の いただきもの の続き】

いただいたイノシシ肉はおよそ600g。

昨日しし鍋に使ったのはその内約半分。

残りの貴重なイノシシをどのように食らうか

 

「お父さん(ワシは君のお父さんではないわと思いながらも)残りのお肉、どうしようかねえ」

「うーん」

ワシがその時にしっかと返事をしなかったから悪かったのだが、

朝起きてワシが「残りはビーフジャーキーにしようと思うけどどう?」(正確にはイノシシジャーキーか?)

「あれ、角煮にしようと思って、もう朝から圧力なべで煮てますよ」

「ああ、そ、それなら良いんだ」

「あなたが夕べしっかりと返事しなかったからそうしたよ、悪かったね」

「いい、良いよ。か、角煮もうまそうじゃん」

 

そして、出来上がったのがこれ。

 どうです。おいしそうですねえ。

歯を当てると、身が自然に木目(肉目と言うべきか)に沿ってほぐれていく。

ワシには少し薄塩だがとてもうまい。

イノシシは角煮に限る。との今日の結論。・・・・・これはすぐに変更可

 

今回の考察

しし鍋にしても角煮にしてもイノシシ肉は脂身がおいしいので

出来れば脂身の多い肉がよろしいようで。

 

野生動物・魚類に詳しい原の漁師もそういう意見であった。

 

 


帰ってきた手袋

2017-01-24 18:56:46 | 食・レシピ

【今日の うれしい事2つ】

◆その一  手袋が帰ってきた。

今朝、ピンポーンと玄関のインターフォンが鳴ったので開けてみたら

「ただいまー」と元気よく片方の手袋が帰ってきた。

なんてことはないぞ。手袋は歩けないもんなあ。

実は、昨日のブログを見てケンチクのヒデちゃんが「仕事の帰りに駅で聞いてみれば、落とし物で保管してくれているかもね」

とても良いアドバイスをいただいた。

終業のチャイムが鳴るが早いか、ワシは川越し駅に向かった。今日はとても寒い。

たいへん親切な人がいるもんだ、駅員が保管してくれていた。所定の手続きを踏み無事にワシの手袋は返ってきたのであった。

日本人の親切なこと限りなしである。それと良きアドバイスの公平さんの息子のヒデちゃんに感謝だ。

ありがとーう。

 写真は無事保護されていた左手と、昨夜は一人で夜を越した右手。

 

◆その二   今日の いただきもの

ヒデちゃんのいるケンチクで、ワシが油を売っていて、その無駄話も終わりかけ、そろそろワシの職場に復帰しようかと考えていると。

同じケンチクの山さんが「イノシシたべますか?」

「すか?」が言い終わらないうちに「食べますたべます」「くださいください」

ワシはなんでも食べます。

聞けば、しし肉は何度もいただくそうで「うんざり」している様子である。

今日はみんなにおすそ分けだそうだ。

ワシは「買ってでも食べたいほどだよ。ありがたくいただくよ」

「今度、鹿肉も食べたいなあ」・・・・・これは余計なこと。でも本心。

飛ぶように家に帰る。駅にも寄らにゃんし。

昼間のうちにメールで「今日はしし鍋だから準備おさおさ怠りないように」と連絡済み。

連れ合いはすでに準備万端整えて、あとはイノシシを切って鍋に入れるだけ。

出来ました。ハヤッ

ブログ用の撮影の件を忘れていて、ワシが鍋をごちゃごちゃかき回したので「見た目は悪い」がしっかりとみそ味。

いただきまーす。

少しだけ肉が固いが臭みもなく(ワシとしては臭かろうが固かろうがどうでも良い、そんなこと)

人生で数えるほどしか食べた経験のない「肉一杯のしし鍋」に舌鼓を打ったのである。

山さんありがとうございました。

シカ肉も手に入ったら連絡していただければすっ飛んで行きますです。

(ヒデちゃん、このブログのこと山さんに言っといてんか)