【今日の 修理】
台所の出窓にラジオを置いている。連れ合いが毎日毎日早朝から聞いている。
質実剛健な防水型のラジオである。(横にあるF101ブードゥーは先日壁から墜落し修理を待っている機体)
このラジオがいつごろ我が家にやってきたのか不明だが、かなーり前から家族同様に親しんでいる(20年は経つのだろう)
秋田県で作られたそうだ。と言うのはこのブログを書くにあたってちょいとググって見たのだが・・・・
当然生産終了品であるが再販を望む声が多い、そのわけはラジオとしての感度や音質、防水性能、何よりも電池が長持ち。
電池はいつ替えたのか覚えていないほどで回数も少なく今まで数回ほどである。しかも、単一、単二、単三どれでも使える。
西の大陸の製品が多くなっている中でやっぱり日本製だぜ、やっぱりSONYだぜとつくづく思うワシである。
今朝、このラジオが死んだ。新品の電池に入れ替えてやっても音が出ない、(ノイズを含む)
ああこんなに長持ちしてくれてありがとう。
と普通は言うところだが、ワシは違う!
裏蓋は4本のビスで止まっているだけだ。
写真下側に見える箱が電池ボックスである。この状態だと単二と単三電池が2本直列で入る。
電池ボックスの右側の端子部分がバネの力で左側に押さえつけられている。
ここに単一電池を無理やり2本入れ込むと電池ボックスが右に拡大する。この仕組みで3種類の電池が使えるのである。
「災害時に役立つ」を売り文句にしていたラジオである。防水機能もね。
さてここからが大変であった。ネジがほかに見当たらない。と言うことは・・・・
こじって基盤類を外すのである。これがなかなか困難で、何しろ分解し修理し組み立てて使えるようにしねばならん。
一度はあきらめた。
しかしここで粘りをだしてと・・・・設計者の気持ちになって仕組みを考えるのだ。・・・・・・・なんとか少しだけ中がのぞけるようになったわい。
わお!マイナス線が古くてさびてちぎれてしまっている。
← 爪の先にある黒い線である。
これを基盤の裏側の所定の位置にはんだ付けをするだけでいい。
開けたままの電池ケースに単三電池をはめ込んでコードを接点に触ってみれば 「鳴った」。
はんだ付けをして・・・・・ふう・・・・・・裏側なんて。
せっかくの機会ですから何か質問は 各部もきれいに清掃をして、元通りに組み立てなおす。今回は外した部品数も少なく「ビスが余る」こともなかった。
プラスチックワックスを塗ってと。
以上で修理完了。
ネットオークションで新品が1万3千円ほど、中古でも5千円ほどする人気のトランジスタラジオが再び息を吹き返した。
まだまだお前には働いてもらわねばならん。
妻喜ぶ、ワシどや顔
家内円満はこうしたことから始まるのである。 と、ワシだけ思っています。