【今日の 昔ばなし】
記憶で描いたこの絵を見てくれ。
よっく見てな。
ワシが一人では絶対に行けなかった頃の、静岡駅から見た呉服町の通りと松坂屋デパートである。
呉服町通りの入り口に当たる富士山のネオンサインだけはよく覚えているが、こんなものしか描けない。
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ワシがブログりたいのは、呉服町通りに入って左側、今のパルコがあるところ。ここは昔は西武デパートだった。
これぐらいは記憶にある?
その前はスーパーマーケット「主婦の店」だった。
その前はワシの絵のとおり、わさび漬けの「田丸屋」でした。
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ワシの母方の叔母のゆうこ姉ちゃんが、このスーパー”主婦の店”に勤めていたのである。
たぶん県内で初めてのスーパーマーケットであったとワシは記憶している。
幼稚園児だったか、それ以下かどうも記憶がないがまあそのあたりの年齢のワシであった。
ゆうこ姉ちゃんが話すには、スーパーマケットと言うところは何でも、並べてある商品を客が勝手にかごに入れるのだそうだ。
「えー!!それじゃあ盗まれちゃうじゃん」
お店の人に買いたいものを言って取ってもらうのが普通の商い、が常識な時代になに?勝手に好きなものを手に取って籠に入れるのかい?
ワシは天地がひっくり返るのを覚えたのであった。
で、お金はどうして払うんだい?「店の出るところにレジスターと言う機械があって、そこでお店の人が籠に入った商品を勘定してくれて代金を払うのだよね。だから店員はあまりいらないの」
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ゆうこ姉ちゃんは時代の最先端を行っているのであった。
その上のハルヨシ叔父さんは自動車のセールスマンをしていて、これも時代の最先端。
車などよほどの金持ちか、よほどの手広く商売している法人しかクルマっちゅう物は関係ないモノだった時代に
それを名古屋から仕入れてきて売るなんて、今考えるに飛行機を売っているみたいに思えたぞ。
それはともかく
今ではスーパーなどどこにもあって、下手したらセルフレジなんて無人で支払いが可能な時代である。
でも、やっぱり棚から勝手に商品を手に取れることを知った時ほどの驚きはそれ以降無いなあ。
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一年間毎朝NHK・BSで観ていた「おしん」が終ったのでスーパーのびっくり記憶を書きました。
ケイコさん、静岡駅前のこと、富士山のネオンサインを覚えていますか?