【今日の おー、そうなっていたのか】
ワシの連れ合いは道を覚えないこと限りなし。
何百回も通った道でも「初めて通るわ」てな具合。
もちろん途中からその道に合流しても当然「ここどこ?」ってな具合。
自宅からA地点へは何とか行ける。自宅からB地点へも何とか可能。
では、A地点から直接B地点へ行けるかというと、直接は無理。
A地点からわざわざ自宅へ帰って、再度B地点へ行くことはできる。
◆今日やっとその理由が分った。頭の中がワシと違うのだ。
ここからスーパーマーケットはどこが一番近いかという話になって
ワシがスーパー〇〇が一番近い、と言うと連れ合いは、スーパー△△も負けていないという
ワシは△△は2倍ほども距離が違う。どうしてそう考えるのかと心の中で考えた。
道音痴だからしようが無いか。
◆ワシは連れ合いに質問した
「道の話をする時君は鳥になる?」
「えー何のこと、鳥になどならないけど」
「つまりだな、その瞬間に地図を思い浮かべてスーパー〇〇とスーパー△△の位置を考えることがある?」
「地図なんか考えないけど。・・・・・・・私は、あそこの角を右に曲がって、次に左に・・・・・・・・」
◆それだ!それなのだ!違いは。
つまりワシは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/7e/a0e5edc641a03be4271f97955fc3bc17.jpg)
こういった地図を考える。常にそうする習慣がある。
でも連れ合いは
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8c/51ccc75bd5262686e5f8c6ca25407fb5.jpg)
この画面の様にルートを思い浮かべて、次の角を右に曲がる、それからえーと左ね。という具合だと思うのであろう。
カーナビで言うと
地図を見ながら行く方法と、カーナビのオネイサンが「ツギノ、コウサテンヲ、ウセツシマス」の合成音声に従う方法の2種類がある。
これだ!これなのだ。
ワシは目からうろこであった。
65歳以上過ぎて、結婚して一緒に生活するようになって四十数年幾星霜、やっとわかった連れ合いの脳の中身。
◆ここに「男脳と女脳こんなに違う」(感情・思考・行動・・・性差の謎を解く脳科学)順天堂大学 医学部教授 新井康允著1997年がある。
無断で引用すると。
人類ははじめ、比較的小グループで狩猟採取生活をしていた。・・・・略・・・・しかし、生活グループのサイズが大きくなり、食料としての肉の重要性が高まるにつれて、役割分担の男女差がだんだん明白になっていった。
共同体が必要とする食肉のために、大きな動物を狩猟する必要性が増し、それが男性の役割となったのである。
そのために男性はしばしば居住地域より遠く離れて、獲物を追跡する旅に出ることが多くなる。
これに対して、女性は居住地域の近くで植物を採取し、家を守り、食事や着物を作り、子供たちを世話するようになった。
したがって男性には、長距離の狩猟旅行に出た時、どんな方向からも、自分の地理的な位置を確認することが出来、間違いなく我が家へ帰り着く地理的感覚能力が必要とされた。
・・・・・・・略・・・・・・
一方女性は居住地周辺の移動には方位などを手掛かりとするよりも、その領域内にあるランドマークを手掛かりとする方が有効であったと思われる。
そして、自分の周辺の細かい変化や子供の健康状態の小さな変化をも感知する必要があったろう。
・・・・・・・略・・・・・・・
・・・・現代人に色濃く受け継がれ、それが認知能力の性差となって表れたとしてもおかしくはない。
◆分りました。ワシが以前から思っていることと同じだ。
この性差は地理的な能力だけでなく、あらゆることに現れる。と思う。母性とかおしゃべりとか。
男女同権、男女雇用機会均等法も良いけれど、何億年ものあいだに蓄積されたこの男女の違いは勝手に捨てさるべきではないし、捨てられないであろう。
この性差を踏まえて世の中の仕組みを考えていかねばならないと、ワシは思う。
◆あとでスーパー〇〇とスーパー△△の距離の違いを精査したらワシの主張通りであったのだが、その差はたったの200mであった。
恐るべし、我が連れ合い。