おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

ペットボトルで水の浄化装置を作ってみた  その2

2022-05-28 14:07:24 | 科学

【今日の 再度挑戦】

これは5月16日号のブログの続きである。

夏休み子供科学教室の参加者に作ってもらおうと、500ミリリットルのペットボトルを使用した浄化装置を試みて、

同志のケイコさんとトミーさんに意見を聞いた。

 

結果は、作成に時間がかかってその割に効果が少ない(つまり水が思ったほどきれいにならぬ)、事前に準備する物品が多い。

以上の点を考慮して、参加者が個々に作成するのではなく

大型の(見栄えが良い)装置を作り、参加者には見て体験していただこう、ということになった。

それとても浄化の効果が明確でないとだめだなあ。

ということで、新たな装置作りに着手した。

 

基本的構造は変わりないが、装置の心臓部である活性炭の量を多くすることと、水の出口の大きさを小さくし、装置の中を流れる泥水の流速をうんと遅くすることとした。

説明図は下記の通り

ペットボトルは数あれど、断面が素直な円でありたい(きれいな円筒形な)、これを業務スーパーで探して、

キリンレモンの1.5リットル瓶が良いと判断した。安いし。

久しぶりにキリンレモンを飲む羽目になったが、炭酸飲料はそうそうゴクゴクと飲めるもんじゃあない

1.5リットルを空にするのに数日かかってしまった。捨てないのがワシの良いところ、もったいないし。

分かったこと、レモンと銘打っているがレモン汁は入っていない。レモンエキスというなんだか分からないものが裏の紙に書いてある。つまり水と炭酸ガスとレモンエキスで構成されている。 んだ。

前回の装置は、500ミリリットルの容器だったのでプラコップに立てかければよかったが

今度は1.5リットル容器なので、それなりの大きさの立てかけて置ける装置を作らにゃならん。

得意の木工工作を始める。

糸鋸で容器の飲み口の大きさの穴を開ける。

容器全体を支えて置ける柱を、リフォーム工事の時にとっておいた床板の端切れをベースにした板に、垂直に取り付ける。

容器の上部を支持できるような大きさのプラ製の輪っかを作り出す。

はい出来ました。

容器の中身は以下の通り(再掲だぞ)

海砂と小砂利は海岸から採取してきた。

それを家で真水で良く洗い、3種のふるいでえり分けた。

本当は海岸の管理者に採取許可を取るべきだが

ヤミでの行為、ごめんなさい。営利目的でないから許せ。

泥水を通す前に、数度にわたり清水を通す。

これの理由は、活性炭の粉を洗い流す目的だ。

 

さて

泥水を容器上部に流し込んでの試験を始める。

どうでしょうか?

一回目、これならいいんじゃない?

再度この水を浄化する、つまり上から流し込む。

結果はこれ

少し濁っているが砂漠を3日も歩いてきた死にそうなワシならば、(これって前回も書いたじゃん)

いきなり飲んじゃうほどきれいだ。

きな粉やカステラよりも魅力的な水である。(比べるのが問題だぞ)

ということで、地震に備えてお宅でも作っておいたら飲み水には困らないと思います。

ただし沸騰させて雑菌を殺さんと下痢するかも、いや、するぞ。

昔は井戸水を甕に通して濾して使っていたぞ。

わずか60年ほど前には水道もなかったし、子供の仕事は水汲みだったもんなあ。ブリキのバケツで運んだのだ。

あっという間に文化的な生活になっちまった。

でもね、

ワシの住む漁村市の公営水道だって、今でも何のこたあない大井川の井戸水だ。

これを地下に敷いた管で配水しているだけ。でも、浄水しとるからおいしい水を安心して飲んでるってこと。

このきれいな水で自動車を洗ったりしている、もったいない、

ありがたい、ありがたいことであります。

 

 

 

 

 

 

 

 


ペットボトルで水をきれいにする装置を作ってみた

2022-05-16 14:42:03 | 科学

【今日の 科学装置】

夏休みに某所で科学教室をする。

今年のお題は、防災ってか地震である。

ケイコさんとトミーさんと協議をして、どんなんやるか 内容を詰めているところだ。

一つは家屋の耐震モデルを使って実際に地震を起こしてみる実験。

ほかに3つほど案があるが、そのうち一つを作ってみた。

水の浄化装置である。

用意するものは

ペットボトル、小石、砂、活性炭、綿、ガーゼ、そのほかはやってみて考えよう

走りながら考える、ってやつだ。

まずはペットボトルの底を切る。

実際には児童が切り口で手を切らないようにビニルテープで保護する。

 

次に飲み口にガーゼを輪ゴムで止める。

そしたらそこに内側から綿を詰める。後で中身がこぼれ落ちんようにだな。

小石を入れる。

小石の上に綿を敷く

次に活性炭を3センチ厚さに敷く

活性炭の入手方法はケイコさんが教えてくれた。

ホームセンターの金魚などの売り場にある。水の浄化装置用だ、まさしく!

活性炭の上に綿を敷く

その上に砂を入れる。

便宜上家にあった砂(上の図で黄土色の部分)を入れた。

粒度がそろっているので良くないかもと思いながら、楽な法になびいた。

以上を図でおさらいする。

さて、装置はできたので試運転だ。

我が家の猫の額から泥をコップに入れてきたぞ。

注いでみたけど・・・・失敗。

活性炭の粉がしばし下に落ちる。真っ黒い水が・・・

そりゃあそうだが、この経験もやってみないと分からないものである。

失敗は成功の基、とは誰れが言ったのか。エジソンか?アインシュタインか?湯川先生か?

しばらく水道の水を細く流しながら、活性炭を含んだ黒水が出なくなるのを待つ。

 

さあ、試合再開だ。

あれれ?

きれいな透き通った水が出てこない

上の写真向かって左が浄化後の水、右が浄化前の泥の水

さて、あんたは砂漠を歩いてきて喉がカラカラ、どちらのコップを選ぶかなあ。

もちろんそのような究極状態では迷わず左の水だが、

平和な現在の日本では絶対に飲まないぞ。手だって洗いたくないぞ。

では

再び、浄化した水をこの装置に入れてみよう

どないかなあ。

結果

3回通したけど

これだ!

 

これでは児童の科学教室で参加者に作ってもらっていいものやらどうか。

うーん、再度考えてみよう。

ケイコさん、トミーさん、どないです?

やるとしたら

プラコップ、泥水、それを配布する容器、ビニルテープ、雑巾、

必要である。