おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

現場

2014-05-17 09:23:15 | インポート
【今日の お仕事】

ワシは今「橋の長寿命化」の仕事をしている。
この仕事は非常に重要な仕事で(まあ、どの仕事も重要な仕事ではあるが、ワシはこれまでワシの仕事が一番重要な仕事と思ってやってきている訳で)高度経済成長期とそれ以前に架けた橋が多数あるわけであるが、今まで役所は「産めよ増やせよ」と言うことで、作るには作るがその後の保育をしてこなかった状況がある。

そのツケがだいぶ溜まってきて、ニュースでご存じのとおり、中央高速笹子トンネルの天井板崩落事故などインフラストラクチャ―(英語を使ってしまったぜ、つまり社会的基盤を形成する構造物のことだ)の老朽化が表れ始めている。これからの時代はそういった過去の構造物をなるべく長く使っていけるように手当をしていこう。というものだ。

と、前置きが長くなってしまったが、(妹に叱られそうだ)そう言うわけで「はしの、ちょうじゅみょうか」が仕事である。なに?橋ではなく「わしの長寿命化」の方を心配した方が良い?そうかも。

今日は同僚となった「原の漁師」君と現場の調査に行ってきた。刑事ではないが「現場」を知らねば良い仕事はできないのだ。

川越し市も市町村合併でずいぶんと市域が広大になって調査も広範囲である、とりあえず遠いところの橋から調査に行こうという事になった。橋だけに端からね。

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こんなところに人って住んでいるんだ、というほどの山中へずんずん分け入って調査をする。この奥にも人が住んでいるらしい。
立派な橋が架かっているが、架けっぱなしで塗装もしたことは一度もないだろう。

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こんな山中にこんな長い橋の部材を、どのようにして運んだのか疑問なほど、細くて曲りくねった道の終わりに橋が架かっている。小型乗用車でもワシの連れ合いではこれないような道だぜ。

人が住んでいる限り橋は(道も)必要である、クドイが 重要なワシの仕事である。

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橋詰に「シャガ」の群落があった。
【シャガ】と言う植物は
中国原産で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物である。
三倍体のため(三倍体ってなに?)種子が発生しないのだ
このことから日本に存在する全てのシャガは同一の遺伝子だそうだ。

だから、その分布の広がりは人為的に行われたと考えることができる。
つまり、かつては人間が住んでいた場所である可能性が高い。

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アヤメ科アヤメ属の多年草である。

まあこんな素敵な花も見ることが出来るし。職場から外に出ることがいっちゃん好きなワシの性格から「仕事としては非常に向いている」と言えるのだ。やっぱり「ワシの長寿命化」の促進である。

なんなら弁当持っていけばよかった。

◆追記
タイヤが途中でパンクした。タイヤのパンク取り替えって何十年ぶりに行った。近頃パンクってしようと思っても、タイヤが丈夫になったのと道が舗装されたので、なかなか体験できないのだ。
スペアタイヤとジャッキはあったが、肝心のジャッキハンドルが搭載されていなかったのでだいぶ苦労した。
帰って来れて幸運であったぞ。








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