おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

おーい、お茶

2014-06-04 08:44:35 | インポート
【今日の 孤軍奮闘】

政府の農協改革(案)の骨子
①地域農協の自由度を高め、農家の所得を増やす。
②指導権を持つ全国・県の中央会制度を廃止。社団法人などに衣替え。
③農産物販売などを手がける全農の株式会社化を促す。
④地域農協の金融事業を上部団体に譲渡し、代理店に。

この全国農業協同組合中央会(全中)を廃止する政府の農協改革案に全中が猛反発している。

◆福井県越前市にあるJA越前たけふは
2012年から上部団体の福井県経済農業協同組合連合会を介さず、コメの全量販売に踏み切った。
翌年からコメがらみの会合の案内が、県経済連から一切来なくなった。
出荷に必要な資材を買おうとしたが、業者に断られた。資材の原材料の仕入れ先がJAグループと取引のあるメーカーだった。

◆ワシが農林関係の部署に配置になった時、牧の原の茶園の基盤整備をしようと、農家のやる気のある若手農業経営者たちと勉強会を計画したが、農家を指導する立場の農協職員の反応はゼロ。JAの二階の会場を借りるのにもなかなか難しく、やっと借りることが出来た夜の会場にも出席はしなかった。
農協とは何か、ワシは考えてしまった。

◆静岡の茶農業は歴史が古い分だけ茶園の規模は小さく、所有する茶園はバラバラに点在している。
後発の鹿児島県、熊本県など九州新興国の圃場面積は広大で、それを生かしての大規模機械化農業に、いずれは後れを取ってしまう。との危機感から始めた基盤整備の計画であるが。ワシの任期中にはまとまらなかった。

◆もっとも、茶業は基盤整備をしようとすれば、茶樹を植え替えると最低5年間は苗木のために収穫できず、収入はゼロになってしまう。古い樹を掘り出せば、必ずと言っていいほどに古代の遺跡に当たる。そのような困難なハードルがあることはあるのだが・・・・

◆JA農協職員が全員改革に抵抗していることは無いだろう。しかし農協の初心を忘れ、巨大となった組織を守っていかねばならぬ上部役員の立場も理解しながら。将来の日本の食の安定を見通し、前へ進んで行かなければ。
政治屋はJA票のこともあるからあてにはならぬ。

◆牧の原の茶園の基盤整備計画は、その後空港関係職員が後を引き継ぎ、ほんの一部ではあるが基盤整備が行われ、今では立派な茶園になっている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿