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MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2013年7月新ドラマ

2013-06-14 18:08:06 | テレビ番組

まずは2013年4月クールのドラマを総括。
今クールの作品は
いずれも内容がイマイチだったが、
意外にも視聴率は比較的堅調。
『ガリレオ』も前シリーズと比べると
新鮮味に欠けていたように思われたが
予想以上に好評だった。
さて、個人的には最初から見ていないドラマ、
途中で視聴を断念したドラマもあり誠に申し訳けないが、
例によって、
6月13日までの視聴率[関東地区・ビデオリサーチ社調べ]
に基づいて上位作品から順に勝手な寸評を加えてみよう
(括弧内は平均視聴率、大河ドラマを除く)。

Photo

『ガリレオ2』(20.11%)
今シーズンの第1回、柴咲コウと吉高由里子の二人が登場、この時はやっぱり『ガリレオ』は内海薫でしょ!と思ったのだが、回を重ねるたびに岸谷美砂もなかなかやるじゃん!、で違和感がなくなった。というわけで視聴率も今クールで最高だったのだが、さすがに6年前の平均視聴率21.9%を超えることはできなかったようである。全体にトリック・ネタが第1シーズンに比べてショボかったのが残念だ。

『ラスト?シンデレラ』(14.90%)
回を重ねるごとに視聴率がじわじわ上昇で15%越えの回も。夜10時台のドラマにしてはエロぜりふ、エロシーンが満載で、いいんですか?いーんですっ!オヤジ化したオバさんを演じるはずだった篠原涼子だが、そのあたりはもうどうでもよくなった?恐らくアラフォー世代の特に『オバさま』たちに大うけのドラマ。

『35歳の高校生』(12.92%)
35才の女子高校生が、高校にはびこる問題をスカッと解決?ってのを期待していただけに毎回のじれったい展開に視る側のストレスは募るばかり。15%どころか、終盤は10%を切るまで転落した。米倉涼子はミニスカ制服で頑張っていたにもかかわらず、この結果は脚本の不作のせい?

『家族ゲーム』(12.54%)
翔くんが意外に健闘。松田優作とはまた違った味が出ていた。『いいねぇ~』がいいわ~。崩壊する沼田家の家族を演じた板尾創路、鈴木保奈美、神木隆之介、浦上晟周らの好演がドラマを支えた。

『空飛ぶ広報室』(12.33%)
新垣結衣や綾野剛のファンにとっては楽しみなドラマだったかもしれないが、個人的には2回で断念。自衛隊が舞台というのは興味深かったが、柴田恭兵のくさい演技について行けなかったのが大きな要因。

『ダブルス~二人の刑事』(11.76%)
往年の?イケメン二人を揃えたが、ともに魅力ある人物像を表現できず、すぐに視聴断念。ドラマの内容もいまいち。夏菜もちょい役で登場していたが、表情もセリフ回しも『純と愛』の純そのもの。ますます演技力のなさを露呈してしまった。

『遺留操作(3)』(11.48%)
一回も視聴していないためコメントなし。

『幽かな彼女』(11.38%)
香取慎吾が主役という時点で最初から視聴せず。ドラマとしてはそれなりに健闘したようだ。

『TAKE FIVE』(10.01%)
唐沢寿明がさすがに歳とったな~という印象。それなりのオジさん役を演じていたわけではあるが…。全体に緊迫感に欠け、内容もおもしろくなかった。見ていて途中で寝てしまった回もある。この低視聴率もうなづける作品。

『お天気お姉さん』(9.84%)
ゴールデンで惨敗続きの武井咲にしては、レイト・タイムでのこの数字は健闘、と言いたいところだが、実のところは壇蜜のおかげ?さすがにすべての事件を気象がらみで解決するのは無理があると感じた。

『潜入探偵トカゲ』(9.69%)
松田翔太のセリフ回し(時に歌も)を聞いていると大河ドラマ『平清盛』の“後白河法皇”が思い出され眠気を誘われた。序盤は良かったが中盤から中だるみが見られつまらなくなった。TBS 木9は苦しい展開が続く。

『鴨、京都へ行く~老舗旅館の女将日記~』(9.56%)
やはり松下奈緒の顔が怖い。笑顔でも怒っている。顔の筋肉が固い。もう少し表情の豊かさがほしい。全体におもしろくないドラマだったが、椎名桔平の存在は救いだった。

『雲の階段』(8.97%)
内容的にはおもしろいドラマだと思ったがあまりにも暗すぎた。無資格医ののし上がり…一昔前なら結構視聴率が獲れていたかもしれない。ちょっと古くさいドラマ。

『間違われちゃった男』(6.12%)
一回も視聴せず。ちゃんと見ていればおもしろいドラマだったのかも?てか、こんな芝居はやはり舞台向きか?

それでは、7月クールの新ドラマをざっとチェックしてみよう。

フジ月9 7/8~ 『SUMMER NUDE』 山下智久、香里奈、戸田恵梨香、佐藤勝利(SEXY ZONE)
3年前の『コードブルー・ドクターヘリ緊急救命~2nd season』以来となる山ピーの月9主演。突然自分の元から去って行った恋人への思いを断ち切れないカメラマン・三厨朝日(山下智久)が、同じように結婚目前の彼に逃げられるという衝撃的な経験をしたばかりの千代原夏希(香里奈)と運命的出会いをする。一方、朝日の高校の後輩・谷山波奈江(戸田恵梨香)はずっと前から朝日のことを思い続けていた。この3人による『夏の大三角関係』が海の家を舞台に繰り広げられる。山ピー演じる朝日は海辺の町の小さな写真館で働くカメラマン。かつては第一線で活躍するプロ写真家になる夢を持っていた。ある日、朝日は、東京で人気イタリアン・レストランの店長を務める料理人・千代原夏希(香里奈)が彼氏に捨てられる現場に遭遇、しかもその決定的瞬間を自身のカメラに収めてしまう。失意の夏希はこの夏を朝日の暮らす海辺の町で過ごすことになり、プロの料理人としての経歴を生かして朝日の先輩が経営する海の家を切り盛りすることに。心に傷を抱えた者同士の朝日と夏希は急接近していく。一方、同じ高校の先輩・後輩の関係で、朝日とは遠慮することなく何でも言い合える仲だった谷山波奈江(戸田恵梨香)は、朝日に思いを寄せているにもかかわらず、朝日からは女性として見てもらえずにいた。朝日は3年前に去っていった元恋人・香澄のことが忘れられず、今でも待ち続けていたのである。なお香澄の存在も重要な鍵を握っているようだが、キャストはまだ発表されていない(噂では長澤まさみとか?)。忘れられない過去の恋を乗り越えて新たな一歩を踏み出さなければいつまでたっても先には進めない。そんな苦悩を抱えた男女3人が夏の海の家を舞台に、タイトルのように夏の輝きの中で裸の心で再出発しようとする姿が描かれる。ラブ・ロマンスな月9というのは久々な感じだが、ちょっと昔のトレンディードラマ風でストーリー的にはベタな感じ。山ピーの魅力いまだ健在かどうか、がみどころ。

フジ火9 7/9~『救命病棟24時(5)』 松嶋菜々子、時任三郎、佐々木蔵之介、風間俊介、芦名星、波瑠、柏原収史、児嶋一哉、岡本玲、段田安則
『救命病棟24時』のシリーズ第5弾。これまでの立役者・進藤先生こと進藤一生を演じてきた江口洋介は今回なぜかお役御免。今作の主人公は松嶋菜々子演じる小島楓。彼女が国立湊大学附属病院救命救急センターの真の“救命チーム”を作るため、医局長という立場で、急ごしらえの寄せ集めでバラバラのスタッフをまとめようと奮闘する姿を描く。これからの救命医療を考える楓に大きな影響を及ぼすことになる救命医で臓器移植のスペシャリスト・夏目衛を時任三郎、救命救急センターで心臓外科医を標榜し、医局長の楓と事あるごとに衝突する救命医・本庄雅晴を佐々木蔵之介がそれぞれ演じる。今回のシリーズでは、新しい都市型犯罪、少年少女の非行、臓器移植法改正による脳死臓器移植の問題など、現代の大都会の救命医療を取り巻く新たな課題を物語に取り入れていく。シリーズを重ねるごとに面白さがしぼんできているように感じる『救命病棟24時』だがこれまでそこそこの視聴率を獲ってきた(全シリーズ平均視聴率19%以上)。しかしこのシリーズの顔である江口がはずれた地味な顔ぶれ(江口も最近地味だが…)でこれまで通り視聴率が確保できるだろうか?ここ2、3年、『ドクターX』を除く医療ドラマは惨敗続きなのも気になるところである。

フジ(関西テレビ)火10 7/9~ 『スターマン~この星の恋~』 広末涼子、小池栄子、有村架純、石井正則、山田裕貴、大西流星(関西ジャニーズJr.)、黒田博之、五十嵐陽向、吉行和子、國村隼
広末涼子が3人の息子を育てる肝っ玉シングルマザー・佐和子を演じる。男まさりで大ざっぱな性格が災いして夫に逃げられた佐和子は平凡な日常を送っていたが、ある日、河口湖のほとりで瀕死の年下青年に偶然遭遇し一目惚れしてしまう。佐和子が助けたその謎の青年は記憶喪失に陥っていた。忘れかけていた女心に火がついた佐和子はその男を“星男”と名付け、3人の子供たちの父親として同居させることにする。こうして佐和子、3人の息子、おばあちゃん、星男の奇妙な“疑似家族生活”が始まる。星男の持つ驚異的な身体能力と不思議な力で、たびたび佐和子たちは救われることに…。そしていつしか二人の間には愛が芽生えていく。しかし、星男に秘められた“過去”が次第に明らかにされ、その正体が暴かれることになる。まさか宇宙人とか?年下の男・星男役には『あまちゃん』でも活躍中の福士蒼汰を抜擢。岡田惠和の脚本で面白い展開になりそうなドラマ。

テレ朝水9 7/?~ 『警視庁捜査一課9係(8)』 渡瀬恒彦、井ノ原快彦(V6)、田口浩正、吹越満、津田寛治、羽田美智子、中越典子、原沙知絵
変わり者ぞろいのチームながら警視庁検挙率ナンバーワン『9係』の活躍を描く2006年からのシリーズ第8弾。派手さはまったくないが平均視聴率11.5~15.8%と堅い人気を維持している刑事ドラマ。

日テレ水10 7/3~ 『Woman』 満島ひかり、鈴木梨央、田中裕子、小林薫、二階堂ふみ、谷村美月、三浦貴大、臼田あさ美、高橋一生
民放連続ドラマ初主演となる満島ひかりが2人の子供を持つシングルマザー役。現在、シングルマザーは全国に100万人を越えるといわれる。彼女たちの平均年収は200万円余り(国などからの補助金を除くと180万円程度である)で苦しい生活を強いられているのが現状だ。そんな過酷な経済状況で子育てする彼女たちの精神的負担もきわめて重い。このドラマは、最愛の夫を不慮の事故で亡くしたシングルマザーを主人公に、貧しいながら愛する我が子のため、命をかけてたくましく生きる女性の生き様を描く物語である。非婚化や若年貧困問題等を抱える現代社会の陰に起こっている出来事が、純愛なる親子愛の物語として描かれる。主人公の長女役は、NHK大河ドラマ『八重の桜』で八重の幼少期を演じた8才の鈴木梨央。脚本は坂元裕二。

フジ水 10 7/10~ 『ショムニ2013』 江角マキコ、ベッキー、本田翼、安藤サクラ、森カンナ、堀内敬子、三浦翔平、片瀬那奈、安田顕、鈴木浩介
1998年に始まり2003年の第3シリーズまで放映され大人気だった OL コメディ『ショムニ』が10年ぶりの復活。満帆カンパニーを退職し消息不明となっていた江角マキコ演じる破天荒で言いたい放題の OL 坪井千夏が、このたび復活した“庶務二課”に帰ってくる。“庶務二課”とは、今から15年前、何の役にも立たないゴミ同然の存在だとの烙印を会社から押された社員が送り込まれた部署。坪井千夏他5人の女子社員(宝生舞、京野ことみ、櫻井淳子、戸田恵子、高橋由美子)たちが己の欲望のままに行動し、結果的に会社を救い、その後退職していった。その後庶務二課は廃止されるが、長引く不況、リストラの嵐に直面する満帆カンパニーは人事部の策略で再び新しい“ショムニ”を復活させる。陸上選手としての活躍が認められ会社の広告塔としてスポーツ入社したものの満足な成績が残せず会社の厄介者となっていた円山詩織(本田翼)をはじめ、三波まどか(ベッキー)、安倍麗子(安藤サクラ)、小島美鈴(森カンナ)、福田益代(堀内敬子)たちが新しいショムニのメンバーとなる。そこに、どういう理由か、坪井千夏が帰ってくることに。これまでのシリーズの時代と比べると一層厳しさを増している昨今の雇用情勢の中、会社組織や会社人間たちと対峙しながら、逆に周囲の人たちを感化したり会社を救ったりする破天荒な女性たちの活躍から得られるカタルシスは大きい!となるかどうか?

TBS木9 7/18~ 『ぴんとこな』 玉森裕太(Kis-My-Ft2)、中山優馬(NYC)、川島海荷、松村北斗(ジャニーズJr.)、ジェシー(ジャニーズJr.)、山本耕史、髙嶋政宏、榎木孝明、江波杏子、岸谷五朗
原作は累計100万部を超える嶋木あこの人気少女コミック『ぴんとこな』。歌舞伎界を舞台とした青春恋愛物語。タイトルの『ぴんとこな』とは、歌舞伎用語で『男らしさと憎みきれない色気を併せ持つ二枚目の役柄』を意味する。主人公で歌舞伎の名門木嶋屋の御曹司・河村恭之助を玉森裕太が演じる。共演として、歌舞伎とは無縁の家に生まれたが歌舞伎役者の頂点を目指しストイックに努力を重ねる澤山一弥役に中山優馬、ヒロインとなる歌舞伎好きの女子高生・千葉あやめ役に川島海荷、同じ境遇の一弥に激しい嫉妬の炎を燃やす澤山梢平役に松村北斗、恭之助の親友で同じ高校通う坂本春彦役にジェシー。本家歌舞伎役者も出演予定とのことである。家柄が重んじられる歌舞伎界で、名門の家に御曹司として生まれたがゆえの“宿命”を背負った恭之助と、歌舞伎と無縁の家に生まれた“宿命”にあらがいながらも一途に歌舞伎界の高みを目指す一弥という2人の男が、歌舞伎の技だけでなく、一人の女性を巡って恋の火花を散らすことになる。名門木嶋屋の御曹司・河村恭之助(玉森裕太)は、歌舞伎の演目『春興鏡獅子』で主役の獅子を演じた後、颯爽と劇場から出ると、出待ちの女性客たちから黄色い声援が飛ぶ中、恭之介と同じ高校に通う・千葉あやめ(川島海荷)から『あんなの鏡獅子じゃない!金返せ!』と背負い投げをくらう。名門の御曹司として過度な期待を背負い、歌舞伎に嫌気がさしていた恭之助は、ヤケクソで親友の坂本春彦(ジェシー)やファンの女子たちと遊び歩く。遅い帰宅をした彼は、父親であり歌舞伎界の大御所・世左衛門(岸谷五朗)に叱られ、口論となる。父は恭之助が幼い頃からどんなに努力をしても認めてくれなかったことが、彼の心が歌舞伎から離れてしまった大きな原因となっていた。それに加えて、母親が危篤状態の時にも舞台を優先し、母の死に目にも駆けつけなかったことから、父を許せないという気持ちを恭之助は抱いていた。芸に行き詰まりを感じていた恭之介だったが、最近その美貌と技量でメキメキと評価を上げてきている澤山一弥(中山優馬)から『子供の頃あなたの歌舞伎を見てすごいと衝撃を受けましたが、今は何も感じない』と吐き捨てられる。さらにあやめには好きな役者がいることを知る恭之介だった…。ジャニーズ・オン・パレードのTBS木9である。

テレ朝木9 7/11~ 『DOCTORS 2~最強の名医』 沢村一樹、高嶋政伸、比嘉愛未、伊藤蘭、野際陽子
2011年10月クールで平均視聴率14.8%(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)を獲った人気医療ドラマの第2弾。患者には優しいが医療の現場を欲や悪意で汚す者に対しては、冷徹・狡猾に対処する外科医・相良浩介(沢村一樹)と、外科医としては優秀だが精神的に未熟な面を持ち合わせる森山卓(高嶋政伸)を中心に堂上総合病院でのすったもんだが描かれる。今回は堂上総合病院の後継者問題が急浮上。相良と森山がますます対立を深めていくことに。

フジ木10 7/11~ 『Oh, My Dad!!』 織田裕二、田中奏生、長谷川京子、八嶋智人、鈴木杏樹
ある日突然、妻に逃げられホームレスにまで身を落としながら、残された5才の息子とともにシングルファーザーとして奮闘する男を描くヒューマン・コメディ。織田裕二が演じる主人公・新海元一(しんかい・げんいち)は42才。元一は学生時代に科学者として一時世間の注目を集めたこともあったが、今は妻に逃げられ、職も家も無く、残ったのは5才になる一人息子と自分の夢だけという冴えない男。元一は、自身の研究のために40才の妻の紗世子(長谷川京子)、5才になる一人息子の光太(田中泰生)を犠牲にしていることを自覚していたが、42才になった今でも学生時代の過去の栄光を忘れることができないでいた。18年間も研究に失敗し続け、妻の稼ぎで何とか食いつないでいる状態ながら、決して夢をあきらめようとはしない“はた迷惑なダメオヤジ”である。息子・光太を演じるのは、映画『クロユリ団地』やテレビドラマ『とんび』などで好演した天才子役、田中奏生(たなかかなう)である。昨年10月クールのキムタク主演のドラマ『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!』風どん底男のシングルファーザー版といったところか?

TBS金10 7/12~ 『なるようになるさ。』 舘ひろし、浅野温子、志田未来、安田章大(関ジャニ∞)、紺野まひる、池田努、太田在、水上剣星、石原あつ美、小澤涼太、早織、泉ピン子
橋田壽賀子先生、16年ぶりとなる新作連続ドラマ。1997年10月クールの『番茶も出花』以来。で、橋田ドラマには初出演となる舘ひろしと浅野温子の共演で現代の家族のあり方を問うホームドラマ。子供たちがみな結婚・独立し、定年も間近となった会社役員・長島大悟(舘ひろし)が、妻の綾(浅野温子)から、長年の夢だった『自宅レストラン』をやってみたいと告白される。定年後の悠々自適な余生を思い描いていた大悟は、思いもかけない妻からの申し出に戸惑うが、その夢を陰ながら応援するようになる。しかし、ようやくオープンにこぎつけた自宅レストランの従業員として集まった若者たちは、それぞれが皆“ワケあり”だった。彼らをめぐって様々な問題や軋轢が生ずるのだが、そこからあたかも本当の家族のような絆が築かれるようになる。『自宅レストラン』で疑似家族が繰り広げる人間模様と、夢の実現のために頑張る主婦の奮闘ぶり、そして、それを温かく見守る夫の姿が描かれる。このレストランに住み込みで働くことになる女子少年院を出所したばかりの少女・内田陽子を志田未来、引きこもりの青年・大竹昇を安田章大、夫のDVから逃げるように離婚した中津恵理を紺野まひるがそれぞれ演じる。結局、『渡鬼』の『おかくら』が自宅レストランに舞台を移し、小うるさい5人の娘たちが問題を抱える店員たちに(そして大吉が大悟に)置き換わっただけのドラマのような気がしてくるのである。

テレ朝金11:15(金曜ナイトドラマ)7/5~ 『警部補 矢部謙三2』 生瀬勝久、池田鉄洋、畠山彩奈、相島一之、姜暢雄、三船美佳、ミスターちん、佐戸井けん太、大和田伸也
2010年4月から5月にかけて放映された『警部補 矢部謙三』は、2000年にテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠から放送スタートした仲間由紀恵・阿部寛主演のドラマシリーズ『トリック』の10周年を記念して制作されたスピンオフ作品(全6話だった)。今回はその 2nd シーズンとなるが、スピンオフ作品の続編が制作されるのは初とのことである。頭髪と出世にしか興味を示さない公安部の刑事・矢部謙三が奇想天外な活躍を繰り広げる。権力と金にはめっぽう弱い反面、目下の者には理不尽なまでに厳しいという陰険なキャラクターの持ち主である矢部が、今回はウイルステロ、資産家連続殺人事件、国際的要人暗殺計画などの重大事件に挑む。矢部を取り巻くメンバーとして、矢部の相棒・秋葉原人(あきば・はらんど)に池田鉄洋、嫌味なキャリア・菊池愛介に姜暢雄(きょう・のぶお)、警視総監・御手洗ちかおに大和田伸也、矢部のライバルとなる参事官・玉置浩市に相島一之、直属の上司・国木田晃に佐戸井けん太らがキャスティングされている。警視総監の娘で推理好きの天才小学生・未来を畠山彩奈が演じ、その明晰な頭脳を駆使し(無能な?)矢部に指示を与えながら凶悪犯罪や難事件の真相に迫ろうとする。さらに、相棒が必ず命を落とす女刑事、誰にでも変装できる暗殺者、婚約者が次々と謎の死を遂げる銀座ホステスなどなど、濃いキャラクターたちが登場し矢部たちに対峙する。謎解き要素も多いちょっと異色な刑事ドラマである。

日テレ土9 7/13~ 『斉藤さん2』 観月ありさ、桐谷美玲、田辺誠一、瀬戸康史、猫背椿、音尾琢真、橋本涼(ジャニーズJr.)、玉元風海人(ジャニーズJr.)、酒井若菜、勝村政信、南果歩
原作は小田ゆうあのコミック『斉藤さん』。第1シリーズは2008年1月クールに日テレ水10で放映された。平均視聴率は15.6%(関東地区ビデオリサーチ)とまずまずの人気だった。キャッチコピーは『うるさかろうが、煙たかろうが、斉藤さんは正義の道を行く』。今回は『八重の桜』の“什の掟”とかぶりそうだが、『自分のために、未来のために、そして子供のために“悪いことは悪い”と大人が声を大にして伝えるために…』。5年ぶりとなる第2シリーズでは、観月ありさ演じる主人公・斉藤全子の息子・潤一は小学生に。前回とは違う街で、新しい人々と触れ合い、現代の小学校を取り巻く問題と、そこに存在する新たな『敵』に敢然と立ち向かうそうである。

NHK日8 継続中~ 大河ドラマ 『八重の桜』 綾瀬はるか、西島秀俊、長谷川博己、剛力彩芽、黒木メイサ、松重豊、風吹ジュン、長谷川京子、工藤阿須加、綾野剛、稲森いずみ、玉山鉄二、池内博之、斎藤工、北村有起哉、貫地谷しほり、芦名星、市川実日子、白羽ゆり、秋吉久美子、小泉孝太郎、村上弘明、降谷建志(Dragon Ash)、生瀬勝久、市川染五郎、小堺一機、反町隆史、加藤雅也、吉川晃司、中村獅童、西田敏行、オダギリジョー、勝地涼、水原希子、谷村美月、小栗旬、及川光博、高嶋政宏、奥田瑛二、松方弘樹
幕末から明治維新にかけての激動の時代が描かれているのだが、これまでのところ会津では事件が起こらず、それでも会津で過ごしている主人公を登場させなくてはと、ところどころ無理やりにでも話を作らんとする展開には違和感がある。また徳川慶喜があまりに悪い人物とされる一方で、松平容保が素晴らしい人物に描かれていることにも抵抗を覚える。会津の目線から描くというのは新鮮だが、歴史的な流れに関してはもう少し客観的な視点で展開していただきたいものである。視聴率は15%前後と依然低調。視聴率上げるのは、『なじょしたら、よかんべ?』

TBS日9 7/7~ 『半沢直樹』 堺雅人、上戸彩、及川光博、片岡愛之助、滝藤賢一、山崎直子、中島裕翔(Hey!Say!JUMP)、宮川一朗太、森田順平、緋田康人、宇梶剛士、壇蜜、赤井英和、石丸幹二、北大路欣也、香川照之
原作は直木賞作家・池井戸潤の人気小説『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』。この二作品をもとに前後半の二部構成。バブルの時代に東京中央銀行に入行した銀行員・半沢直樹が銀行の内外に現れる『敵』と闘い、組織と格闘する姿が描かれる。堺雅人が演じる主人公・半沢直樹は、間違ったことがあればたとえ上司であろうと態度を曲げない融資課長。彼には、敵を追い詰めていく攻撃的な顔と、部下や家族に見せる優しい顔がある。そんな弁の立つ半沢を唯一言い負かすことのできる妻・半沢花を上戸彩が演じる。また東京中央銀行で歴代最年少で常務に上り詰めた大和田を香川照之が演じる。その他、同行の頭取・中野渡に北大路欣也、半沢と同期で相談相手の渡真利忍に及川光博。本ドラマは経済ドラマではなく『人間の心の襞を抉る魂がぶつかり合うドラマ』だそうである。東京中央銀行大阪西支店融資課長の半沢は、浅野支店長(石丸幹二)の指示に従い無担保で西大阪スチールから5億円の融資契約を取り付ける。同社は表面上優良企業に見えたが、実は莫大な負債を抱えており、その隠蔽に粉飾決済を行っていたことが発覚。そして融資からわずか3ヶ月後、同社はあっけなく倒産。浅野はその責任を半沢一人に負わせようと画策する。今回の融資失敗の聞き取り調査を受けるべく東京本店に呼ばれた半沢はそれを否定、5億円を取り戻すことを誓うのだった…。バブル期入行世代としては年齢的に若すぎる感じの堺雅人だが、型破りな銀行マン役にはぴったりかも。原作がしっかりしており楽しめるドラマになるかも?

今回は既存のドラマの再登板が目立つ。
新作ドラマは当たり外れが大きいことに対する苦肉の策か?
その分、全体に新鮮味に乏しい感じが否めない。
フジの好調、
そして相変わらずのTBS の不調が目立った4月クールだったが
7月クール、果たしてどういう展開となるだろうか?
楽しみにしたい。

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