MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2023年4月新ドラマ

2023-03-15 15:36:32 | テレビ番組

ようやく新型コロナ・パンデミックも下火の兆しが見えてきた。

いよいよマスクの着用も個人の判断に委ねられ、

5月には5類感染症に格下げとなる見込み。

これによって世の中はどう変わっていくだろうか?

良い方に向かうことを祈るばかりである。

 

さて1月クールドラマ、『相棒』以外はほぼ全滅状態といえそう。

個人的には『リバーサルオーケストラ』『ブラッシュアップライフ』の

日テレドラマは良かったと思う。

TBSは豪華キャストをつぎ込むも日曜劇場含め

今クールはどのドラマも数字が獲れていない。

TBSにはしっかり企画を練り直していただきたいものだ。

イケナイ太陽~、Na~Na~Na~NaNa、Na~NaNa~、Na~Na~Na~NaNa、Na~NaNa~ (日テレ、『ブラッシュアップライフ』より)

 

まずは、1月クールの各ドラマの世帯視聴率を以下に示す(〇数字は順位)。

(視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区、一部番組は終盤 WBC 中継でかなり影響を受けた)

 

月9フジ『女神の教室~リーガル青春白書』(全11話、平均6.97)

月10フジ『罠の戦争』(10話まで、平均8.39)

火9テレ朝『星降る夜に』(全9話、平均7.04)

火10 TBS『夕暮れに、手をつなぐ』(全10話、平均6.26)

水9テレ朝『相棒 season 21』(全21話、平均13.34)

水10日テレ『リバーサルオーケストラ』(全10話、平均6.52)

水10フジ『スタンドUPスタート』(全11話、平均3.25)

木9テレ朝『警視庁アウトサイダー』(全9話、平均9.49)

木10フジ『忍者に結構は難しい』(全11話、平均5.25)

金10 TBS『100万回言えばよかった』(全10話、平均7.69)

土10日テレ『大病院占拠』(全10話、平均7.09)

日9 TBS『Get Ready!』(全10話、平均9.34)

日10時半 日テレ『ブラッシュアップライフ』(全10話、平均6.23)

 

 

それでは4月以降、新型コロナ第9波がやって来ないことを祈って

4月クールの新ドラマをチェックしてみたい。

 

 

フジ月9 4/10 ~ 『風間公親~教場0(ゼロ)~』 木村拓哉、染谷将太、北村匠海、赤楚衛二、白石麻衣、新垣結衣、坂口憲二、他

2020年と2021年に新春SPドラマとして放映された『教場』シリーズの連続ドラマ化。キムタクの月9主演は2014年の『HERO』第2シリーズ以来、9年ぶり、11作目となる。本ドラマの原作は、長岡弘樹による警察小説『教場』シリーズ、『教場0 刑事指導官・風間公親』『教場X 刑事指導官・風間公親』(小学館)。ドラマ『教場』『教場Ⅱ』では、神奈川県警の警察学校を舞台に、キムタク演じる教官の風間公親(かざまきみちか)による冷徹な指導が描かれた。今作の舞台は“教場”ではなく“風間道場”という新たな舞台で“刑事指導官”風間公親が描かれる。風間が右眼を失ったいきさつの詳細、風間が警察組織に対して激しい恨みを持つ理由などが明らかにされる。ドラマの時代設定は、風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に“刑事指導官”として当たっていた当時に遡る。そこはキャリアの浅い若手刑事が突然、刑事指導官・風間公親とバディを組まされ、実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる育成システムとなっており、“風間道場”とも呼ばれていた。風間とともに殺人事件の現場に臨場し、完全犯罪を目論む犯人や挑戦的な容疑者の前で、事件捜査の基本を試され叩き込まれていく、さながら“事件現場自体が教場”とも言えるOJT(On The Job Trainingの略称)型の事件捜査だった。そこで風間に、刑事失格の烙印を押された刑事たちは、風間流の事件捜査を学び、自らの無力さを感じ取り、やがて後輩刑事たちはひとりずつ“風間道場”を卒業していく。刑事時代の風間が後輩刑事たちと担当する事件を経て、点と点が結びつき、“風間教場”の先へとつながる線となっていく。そして物語が終盤にさしかかるにつれ、風間がいかにして“教官”風間公親へと変貌を遂げたのかが明らかとなる。風間とバディを組み指導を受けることになる素行の悪い新人刑事・中込兼司(なかごめけんじ)に染谷将太、風間が右眼を刺された時にバディを組んでいた新人刑事・遠野章宏(とおのあきひろ)に北村匠海、緊張しやすく心優しい性格を風間から叩き直される地域課の警官上がりの刑事・瓜原潤史(うりはらじゅんじ)に赤楚衛二、そしてやはり風間から厳しい指導を受けることになるシングルマザーの新人刑事・隼田聖子(はやたせいこ)に新垣結衣、など風間のバディ役に豪華メンバーがキャスティングされている(キムタク様に忖度?)。

 

 

フジ(関西テレビ)月10 4/17 ~ 『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』 天海祐希、松下洸平、白石聖、中川大輔、丸山智己、仲村トオル、他

原作は柚月裕子の小説『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』。元弁護士というワケありな経歴を持つ女探偵と、女性が苦手な IQ 140超の青年がバディを組み社会にあふれる不条理な事件と、それぞれが抱える過去の確執に立ち向かう。天海祐希演じる主人公・上水流涼子(かみづるりょうこ)は凄腕弁護士として活躍していたが、ある傷害事件をきっかけに弁護士資格を剥奪されてしまう。その後、『探偵事務所 上水流エージェンシー』を立ち上げ、探偵業へと転身する。殺しと傷害以外の依頼は全て受けるスタンスだが、依頼料だけで200万円という破格のギャラ。その分、法律や常識を無視し超大胆に事件を解決していく。激辛の食べ物をこよなく愛しており、嗜好も一風変わっているというクセのある女性。一方、同探偵事務所で相棒を務めるのが松下洸平演じる頭脳明晰な青年・貴山伸彦(たかやまのぶひこ)。上水流との偶然の出会いから『探偵事務所 上水流エージェンシー』で働くことになる。多くの分野に精通しており一見完璧にも見えるが、女性が苦手でうまく話せないという弱点がある。突拍子もない上水流涼子のやり方にイヤイヤながらも引っ張られ、探偵バディとして事件の解決に一手を加える。2人が立ち向かうのは依頼者を困らせる理不尽な悪党たち。時に手段を選ばない上水流を、貴山が頭脳を生かしてサポートするという絶妙なコンビネーションで、不条理な事件を解決へと導いていく。様々な事件を解決すると同時に、2人はそれぞれが抱える過去の確執にも立ち向かう。上水流が弁護士資格を剥奪されたきっかけとなった傷害事件の記憶を全く失っていることの真相、そして貴山が抱える家族との確執が明らかとなる。令和版『探偵物語』風なドラマ?

 

 

テレ朝火9 4/18 ~ 『unknown(アンノウン)』 高畑充希(主演)、田中圭(主演)、町田啓太、麻生久美子、吉田鋼太郎、他

凄惨な連続殺人事件が起こる町を舞台に秘密(unknown)を抱えた男女の愛を描くオリジナルのラブ・サスペンス。誰にでも多かれ少なかれ秘密はあるもの。大切な人が、これまで誰にも言えずひっそり抱えて生きてきた秘密(=unknown)を知った時、それでも未知の世界(Stranger Things)を受け入れて変わらず人を愛することの意味が追求される。高畑充希演じる闇原こころ(やみはらこころ)は誰にも言えない秘密を抱える週刊誌『週刊熱波』のエース記者。一方、田中圭演じるバツイチの交番警察官・朝田虎松(あさだとらまつ)も重い秘密を抱えていた。2年前のある夜、こころは酔いつぶれて家の前に倒れていた虎松と最低最悪の出会いで知り合うが、その後次第に惹かれ合い付き合うことになる。そして交際を始めて1年、こころは30歳の誕生日を迎えお互い結婚を意識し始めたものの秘密を打ち明ける勇気がなく前に踏み出せないでいた。2人はいたって平和な町に暮らしていたのだが、近隣で起きた3件の連続殺人事件が未解決となっていた。いずれの事件も遺体から血液が抜かれていて殺害方法も共通していることから同一犯のよる犯行とみられていた。しかし、犯人につながる手がかりがないまま5年が経過し、人々の記憶も薄れてきた今になって再び惨劇が始まる。通報を受け、臨場した現場で被害者の遺体を見た虎松はなぜか思い詰めた表情を浮かべる。そして、この猟奇的な犯罪に興味を示した週刊誌の編集長が特集記事を作ると言い始めこころは複雑な気持ちになる。そして、この惨劇は一度では終わらず、日頃から仲良くしている町の住人たちが次々に事件に巻き込まれていく。そしてこれらの事件に2人が背負って生きてきた暗い秘密までが交錯していくことになる。

 

 

TBS 火10 4/18 ~ 『王様に捧ぐ薬指』 橋本環奈、山田涼介(Hey!Say!JUMP)、坂東龍汰、長尾謙杜(なにわ男子)、りょう、塚地武雅、松嶋菜々子、他

絶世の美女の“ド貧乏シンデレラ”と“絶対的王様”の御曹司との、愛は一切なしの “メリット婚”から始まる超打算的シンデレラストーリー。原作はわたなべ志穂による同名漫画。大好きな家族を守るべく結婚を選んだ“ド貧乏シンデレラ”と、業績不振の結婚式場を立て直すため、好きでもない女との結婚を選んだ“ツンデレ御曹司”が繰り広げるラブコメディ。橋本環奈演じる主人公・羽田綾華(はねだあやか)は結婚式場『ラ・ブランシュ』に入社したばかりの新人ウェディングプランナー。誰もが認める“絶世の美女”で昔からモテモテだが、外見ばかり見る男性たちに嫌気が差し、恋愛はほとんどしたことがない。さらに、美人すぎるがゆえに周囲から誤解され妬まれることも多くトラブルの絶えない人生を送っていた。華やかな容姿とは裏腹に、ズケズケとものをいう強気な性格。実家は小さな蒲鉾店を営んでおり、弟と妹が4人いる。大家族の長女として生まれた綾華は、家計を助けるために学費も自分で稼がなければならなかった。経済的には苦労しているがいつも支えてくれる家族は綾華にとって何よりも大切な存在となっている。そんな綾華の人生に突然のプロポーズで転機が訪れる。プロポーズをしたのは山田涼介演じる新田東郷(にったとうごう)。大企業『新田ホールディングス』の後継者で、綾華が働く『ラ・ブランシュ』の社長。絶対的な権力を持つワンマンタイプで、従業員からは陰で『王様』と呼ばれている。これまで女性に困ったことはないが本当の恋はしたことがない。メリットだけで結婚を選んだ2人の打算だらけの結婚生活がスタートする。この2人以外のキャストとして、綾華の高校時代の同級生で彼女の初恋相手でもある神山絢斗(かみやまけんと)を坂東龍汰、綾華の弟で2人の結婚に疑念を抱くようになる羽田陸(はねだりく)を長尾謙杜、東郷の母親で、笑顔の裏に穏やかならぬ感情を隠し持つ新田静(にったしずか)を松嶋菜々子が演じる。この手のシンデレラストーリーはもう使い古されたネタなのでは?

 

 

テレ朝水9 4/5 ~ 『特捜9 season 6』 井ノ原快彦、深川麻衣、中村梅雀、羽田美智子、吹越満、田口浩正、山田裕貴、他

Season5 の最終回で、旅行中?で異動するかと思われた新藤亮(山田裕貴)が、結局これからも特捜班に戻るのか?車椅子生活となっていた村瀬刑事(津田寛治)の復帰や生意気な三ツ矢翔平(向井康二)はどうなるのか?主演の井ノ原快彦が『ジャニーズアイランド』の社長に就任したことから一層ジャニーズ色が強まるのではないかと期待(懸念?)する。

 

 

日テレ水10 4/12 ~ 『それってパクリじゃないですか?』 芳根京子 , 重岡大毅(ジャニーズWEST)、常磐貴子、他

原作は奥乃桜子の小説『それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~』(集英社オレンジ文庫)。知的財産をテーマにしたドラマ。飲料メーカーの開発部で働く主人公・藤崎亜季(芳根京子)がある情報漏洩をきっかけに知的財産のプロで弁理士資格を持つエリート上司・北脇雅美(重岡大毅)とタッグを組むことになる。主人公の藤崎は飲料メーカー・月夜野ドリンクの開発部員だったが、ある出来事をきっかけに知的財産の業務につくことになる。高校時代はソフトボール部に所属していたが万年補欠の代打要員。期待されると気合いが入るものの自己評価は意外と低く、自分の意見を主張するのが苦手。その分、人の優しさや弱さに気付き情けにもろい。最初は知的財産の知識はゼロだったが様々な問題に触れることでどんどん成長していく。この藤崎とタッグを組むことになるのが北脇。月夜野ドリンクで起きたある出来事の調査のため親会社からやってきたエリート社員。知的財産のプロフェッショナル『弁理士』の視覚を持つ。仕事においては完璧で隙がなく、合理的で無駄を嫌うツンデレ上司。信条は『ビジネスに正義なんかない』。情にもろく感覚的な亜季に対して批判的で厳しい言葉をかけ冷徹な態度を取る。この2人の凸凹コンビが、あくどい他社のパクリなど、知的財産をめぐって巻き起こす様々な問題から会社を守ろうと奮闘する。知的財産について勉強になるかも。

 

 

フジ水10 4/12 ~ 『わたしのお嫁くん』 波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、中村蒼、他

原作は柴なつみの同名コミック(『Kiss』[講談社]で連載中)。仕事を完璧にこなし、同僚たちからも憧れの存在でありながらも“ズボラ女子”の一面をもつ主人公が、あることをきっかけに、会社の後輩で家事が圧倒的に得意な“家事力最強男子”を嫁に迎えるという社会派ラブコメディー。波瑠演じる主人公は大手家電メーカー『ラクーン・エレクトロニクス』の営業部エースの OL・速見穂香(はやみほのか)。5期連続で営業成績ナンバー1を獲得し、優秀社員賞も受賞するなど、同僚からは『ほとんどのクライアントを、会ったその日に落とす、営業の神』と呼ばれている。さらに、飲み会の場でシャツを汚してしまった人を見つけるや否や、さっとハンカチを出して拭き始めるなど、みんなの理想のお嫁さん的存在でもあった。そんな彼女だったが、実はプライベートでは“汚部屋”で暮らすズボラ人間であるということを隠していた。一方、穂香と“お嫁くん”としてルームシェアをすることになるのが髙杉真宙演じる山本知博(やまもとちひろ)。知博は穂香と同じ会社の営業部で働く入社3年目の後輩社員。3人兄弟の末っ子で、個性の強い兄に溺愛されながら育ってきた。また、幼い頃から忙しい母に変わり兄弟で家事をしてきたため、神レベルの家事力には絶対の自信を持っている。穂香と共に営業先をまわることがあり、仕事ができる姿に強い憧れを抱いていた知博だったが、あることがきっかけで、穂香の本当の姿を知ることになる。ちょっと前にあったドラマ・『私の家政夫ナギサさん』の家政夫がオジさんから若者に変わっただけという感じでやや新鮮味に欠ける。

 

 

テレ朝木9 4/13 ~ 『ケイジとケンジ、時々ハンジ』 桐谷健太、他

2020年1月期に放映された、元体育教師の情熱刑事と東大卒の頭でっかちな超エリート検事が仲良くケンカしながら難事件に挑むドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』の片割れが不倫で脱落。残った桐谷健太が引き続き本ドラマで元体育教師の情熱刑事を演じることになる。福田靖一によるオリジナルドラマ。本作では“情熱刑事” VS. “日本屈指の頭脳を持つ検事チーム” VS. “唯我独尊の判事”の構図を基本とした群像劇となりそう。主人公の人情味あふれる熱血な刑事・仲井戸豪太は己の足と刑事の勘、元体育教師の情熱を生かした操作を展開する。仲井戸の前に立ちはだかるのが、『人を裁くには法が全て。人生経験や人情など関係ない』と言い放つ“日本屈指の頭脳”を持つ検事チーム。そこへ、新たに司法サイドから、唯我独尊の判事(裁判官も)参戦する。刑事が請求する逮捕令状や家宅捜索令状は判事[裁判官]が認めなければ発行されない。さらに検事が求める“被疑者の勾留請求”やその延長についても判事が決定権を握っているからである。その揺るぎない存在は、組織のしがらみも多い刑事や検事にとって、いわば目の上のたんこぶ、難攻不落の存在となっている。《令状→逮捕→送検→起訴→令状→裁判》という一筋縄ではいかない過程の中、学歴も身分も収入も資格も捜査方針もまったく違う“決して交わらない人々”が真っ向からぶつかり、交わっていく姿が描かれる。三つ巴の物語を展開したいのはわかるが、東出昌大の復帰が叶わないのなら、いっそすっかり元から作り変えた方がいいように思うのだが、さほど好評ではなかった前作(視聴率 9.9%)にここまでこだわるのか疑問。

 

 

フジ木10 4/13 ~ 『あなたがしてくれなくても』 奈緒、岩田剛典、田中みな実、永山瑛太、さとうほなみ、武田玲奈、他

原作はハルノ晴の同名コミック(双葉社刊)。社会問題となっている夫婦のセックスレスをテーマにした大人の恋愛ドラマ。奈緒演じる主人公は32歳のOL・吉野みち(よしのみち)。建設会社の営業課で働き、平凡だが不自由ない生活を送っている。永山瑛太演じる夫・吉野陽一(よしのよういち、37歳)とは結婚5年目の今でも仲は良いのだが、2年間2人の間にセックスがなかった。毎晩同じベッドで寝ているのに陽一は決してみちに触れようとしない。『女としての魅力が足りないのかもしれない』と、後輩のアドバイスもあって、みちは派手な下着を購入してみたり、スキンケアしたりと努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。約束してもすっぽかされ、夫の愛を感じられない日々を送っていた。『このまま女として終わるのか』と漠然とした不安を抱えているうちに、夫婦の関係は少しずつこじれていく。一方の陽一はカフェで雇われ店長をしていて、コーヒーには強いこだわりを持っていた。人付き合いが苦手で接客には向かず、店はあまり繁盛していない。人との関わりを避けて生きる陽一にとって、みちは唯一全く気を遣わずに一緒に居られる存在。自分のダメな部分も含めて優しく受け入れてくれる彼女のことをもちろん愛しているのだが、いざその場面になるとプレッシャーに感じてしまい、いつも適当にはぐらかして逃げてしまっていた。陽一はセックスレスでもいい夫婦関係を築けていると信じている。もう一組の夫婦は岩田剛典演じる新名誠(にいなまこと、36歳)と田中みな実演じる妻の楓(かえで、36歳)。誠はみちの会社の上司、働きぶりは優秀で人当たりも良くそのうえ端正な顔立ちのためひそかに社内のファンも多い。しかも愛妻家だともっぱらのウワサで、キャリアウーマンの妻・楓に代わって家事もこなす良き夫でもあった。とにかくモテる新名だが、浮ついたそぶりは一切見せず、模範的な人生を送っていた。自立した女性がタイプで、楓はまさに理想の女性。ファッション誌という華やかな世界で生き生きと活躍する楓を献身的に支えることに生きがいを感じていたが、新名もまた、誰にも言えない秘密を抱えていた。一方、楓はファッション誌の副編集長に就任したばかりのバリキャリ女性。自分磨きも怠らず容姿にも自信があり、周囲からは美男美女の理想の夫婦だと思われていた。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じていて、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々。誠が献身的に支えてくれるから今の自分があると感謝しているが、心に余裕がなく、誠をぞんざいに扱ってしまうことが多々あった。どんな時も優しく気遣ってくれる誠だが、夫婦で向き合う時間はほとんど取れておらず、彼の本音には気付けないでいる。危ういながらも均衡が取れていたはずの2組の夫婦だったが、ある日、夜の約束を陽一にすっぽかされたみちは、一人寂しく夜風を浴びながら缶ビールを飲んでいた。そこに偶然、誠が通りかかり、二人は肩を並べて飲むことに。するとみちは酔いに任せて夫とセックスレスであることを誠に告白してしまう。そしてその日を境に、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していく。なかなか見るのが辛そうなドラマである。

 

 

TBS金10 4/21 ~ 『ペンディングトレイン(Pending Train)-8時23分、明日 君と』 山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、日向亘、片岡凜、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎、松雪泰子、杉本哲太、他

電車の車両が突如、見知らぬ未来の世界に投げ出され、乗り合わせた人々のサバイバル生活を描くヒューマン・エンタテインメント。8時23分、都心へと向かう電車では、SNSをチェックしたり動画を見たりとほとんどの乗客がスマートフォンを見ているいつもと変わらない朝。しかし、突如として電車の一両が未来の荒廃した世界にワープしてしまう。水も食料もなく、SNSはおろかスマートフォン自体が役に立たない世界に突然放り出された乗客たちのサバイバル生活が幕を開ける。同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが、電波が通じないだけでなく水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうと奮闘する姿が描かれる。山田裕貴が演じる主人公・萱島直哉(かやしまなおや)はメディアでも活躍するカリスマ美容師。仕事柄、コミュニケーション能力は高いが、どこか捉えどころがなく心を閉ざしている一面があった。そこには、直哉がこれまでに経験してきた複雑な過去が関係していた。そんな直哉だったが、極限下に放り出されたたことで、葛藤を抱えながらも成長をみせていく。また直哉とバディを組むことになる正義感あふれる消防士・白浜優斗(しらはまゆうと)を赤楚衛二が演じる。お互い昨日まで他人だった電車の中の様々な乗客たちが突如“日常”を奪われ何もかも遮断され“ペンディング”された(差し迫った?)“非日常”の世界の中で生き抜き抜こうとする姿が描かれる。果たして乗客たちは元の世界に戻り、会いたい人と再会することができるのか?

 

 

テレ朝 金23:15 4/21 ~ 『波よ聞いてくれ』 小柴風花、北村一輝、片寄涼太、原菜乃華、他

沙村広明の同名コミックが原作。地上波でアニメ化もされている。個性炸裂の破天荒ラジオパーソナリティが、元カレに金をだまし取られ、やけ酒飲んだ挙句にマシンガントークをぶちかます。小芝風花が演じるのは、スープカレー店でアルバイトをする主人公・鼓田ミナレ。ミナレは彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をさく裂。挙げ句、泥酔して記憶をなくすという超絶やさぐれ女。ところが、この失恋トークをかました相手の見ず知らずの男が、実は地元ラジオ局・円山ラジオ(MRS)のチーフディレクタだった。この男に素質を見出されたミナレは、あれよあれよと深夜のラジオで冠番組を持つことになり、やがてラジオパーソナリティーとして開花していくことになる。ミナレがラジオパーソナリティーを担当する番組名がタイトルの『波よ聞いてくれ』。同番組も奇想天外な内容となっており、ラジオを通じて元カレへの復讐劇や、幽霊が現れる部屋への突撃レポート、ストーカーへの公開生説教など、これまでのラジオの既成概念を覆し、毎回内容が異なるぶっ飛び企画を続々とオンエアしていくことになる。しかも、ミナレを取り巻く人物も彼女に遜色ないほどの個性が強い“変わり者”たちばかりだった。そんなキャラクターの濃い人間たちと関わりながら、ミナレがラジオを舞台に巻き起こす激動の日々が描かれる。

バーでたまたまミナレの失恋話を聞いたことをきっかけに、ミナレをラジオ業界に誘った円山ラジオの制作部チーフディレクタ・麻藤兼嗣に北村一輝、ミナレに好意を寄せるスープカレー店『ボイジャー』の従業員・中原忠也に片寄涼太、円山ラジオの制作部アシスタントディレクター・南波瑞穂に原菜乃華がキャスティングされている。小柴風花も金髪にして気合いの入った体当たりの演技が期待される。

 

 

日テレ土10 4/22 ~ 『Dr. チョコレート』 坂口健太郎、白山乃愛(しろやまのあ)、他

秋元康の企画・原案、渡辺雄介・脚本のオリジナルドラマ。元医者の主人公が、天才的外科医の腕を持ちチョコレートが大好きな10歳の少女のTeacherとして少女の両親を殺した犯人を探しながら闇の医療行為を行っていく医療エンターテインメント。『どんな手術でも必ず成功させる天才外科医Dr.チョコレートという人物がいる』という噂が闇の世界で飛び交っていた。ただし手術が受けられる条件は、現金1億円、秘密保持契約、そして…チョコレート。なんとDr.チョコレートの正体は、10歳の少女だった。謎めいた義手の元医者=Teacher(坂口健太郎)と、天才的外科医の腕を持つ10歳の少女・Dr.チョコレート(白山乃愛)が、全員難ありキャラ強めな6人の医療仲間“チョコレートカンパニー”とともに、銃撃戦の中でも、飛行機の中でも、人気アイドルのライブ中でも、どんな状況下であろうともワケあり患者の命を救う。その背景には、少女から両親を奪った謎の陰謀を解き明かす目的があった。坂口演じる主人公は Teacher こと野田哲也で利き腕を失い義手となった元医者で Dr.チョコレート・寺島唯の代理人。2年前まで唯の父親である心臓外科医・寺島光一の元で研修医をしていた。しかし、唯の両親が何者かに殺された事件後、その黒幕を追うため、闇の世界で違法な医療行為を始め情報の収集を開始する。冷静沈着でクールに見え、唯には深い愛情を持って接するがどこか謎めいたところもある。一方、唯は天才的外科医の腕を持つ10歳の少女。心臓外科医の父親と長寿遺伝子研究者の母親との間に生まれた。天真爛漫だが小学生らしからぬ知識の持ち主。チョコレートが大好き。幼い頃から父・光一の影響で外科手術のシミュレーションにハマり、高度な医療技術を習得、Teacherと共に闇の医療行為を始めることとなる。前クールの『Get ready!』とちょっとかぶるところがありそうなドラマである。

 

 

NHK日8(大河ドラマ) 継続中 『どうする家康』 松本潤、岡田准一、阿部寛、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、板垣李光人、広瀬アリス、有村架純、古川琴音、松本まりか、里見浩太朗、松嶋菜々子、ムロツヨシ、松山ケンイチ、山田孝之、北川景子、志田未来、角田晃広、溝端淳平、真矢ミキ、イッセー尾形、小手伸也、岡部大、寺島進、中村勘九郎、田辺誠一、立川談春、酒向芳、野間口徹、渡部篤郎、リリー・フランキー、他

予想通り非常に軽い大河ドラマとなっている。『鎌倉殿の…』と同じように、コメディ要素をちりばめたいのはわかるが、再三襲われる事態が存亡に関わるほど深刻であるにもかかわらず、毎回『どうする?』のパターンの繰り返し(松潤のポカーンとした表情)のため、その緊張感が視聴者に伝わってこない。このまま年末までこれが続くのかと思うとため息が出そうである。視聴率も低迷し一向に上向く兆しはない。どうなる?『どうする?家康』。

 

 

TBS日9 4/23 ~ 『ラストマン-全盲の捜査官-』 福山雅治、大泉洋、ファーストサマーウイカ、吉田羊、寺尾聰、他

黒岩勉によるオリジナル作品。全盲の人たらしFBI捜査官と犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事が凸凹コンビがバディを組んで難事件に挑む。そして、その先には誰も予想できない運命が待ち受けるというミステリアスな展開。福山雅治演じる主人公は皆実広見(みなみひろみ)。皆実はアメリカから期間限定で交換留学生として来日したFBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官。人たらしな性格で愛嬌や社交性があり、いつも人の輪の中心にいるような人物だ。過去のある事故がきっかけで両目の視力を失っているが、鋭い分析力、嗅覚、触覚で事件を必ず終結させることから、最後の切り札という意味で、FBIでは“ラストマン”と呼ばれていた。そんな皆実のアテンドを命じられたのが大泉洋演じる警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(ごどうしんたろう)。代々、警察庁長官を務めあげてきた由緒正しい“護道家”の人間である心太朗は、自ら志願し、警察の中でキャリアではなく現場を選択、捜査一課で圧倒的な検挙数をあげていた。ある理由から悪を絶対に許さないという“並々ならぬ正義感”があり、犯人を捕らえるためにはどんな手段もいとわない過激な一面もある。そのため警察内部にも敵は多い。そんな心太朗だったが、“次期警察庁長官”と目されている兄から命じられて皆実のアテンドをすることになる。何の屈託もなくすぐ周りに助けを求めることができて、人を信じる皆実と、他人を信じず己だけを信じて一人で生きてきた心太朗の真逆の凸凹コンビがバディを組み事件の捜査に当たる。枠にとらわれない皆実の行動は警視庁の面々にとっては、はた迷惑。ただ交換留学生のお守りをするだけと思っていた心太朗も困惑し、皆実を自分にアテンドさせるのは、護道家の人間である自分にミスをさせて、キャリアの警察官僚である兄を引きずり下ろそうとする警察内部の陰謀だと考える。しかし、『心太朗をバディに指名したのは皆実自身』という衝撃の事実を知る。その理由とは果たして?基本的に1話完結の完全オリジナルストーリーで事件が解決されていくが、さらに“護道家”や“皆実家”という重厚な家族の人間ドラマも描かれる。福山が全盲のアメリカ人をうまく演じきれるかが鍵とみられる。

 

 

テレ朝(ABCテレビ)日10 4/30 ~ 『日曜の夜ぐらいは…』 清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、他

今クールから日曜10時にABCテレビ×テレ朝が新ドラマ枠をスタートさせる(このところテレ朝のドラマへの入れ込みがすごい!)。その第一弾は、出産後初の連ドラ主演となる清野菜名が、等身大の20代女性を演じる。趣味もお金もなし、友達もいなくて車椅子の母と2人暮らしという孤独な主人公が、友情に目覚め、それを育てていくという岡田惠和の脚本によるオリジナル作品。古ぼけた団地、郊外の借家、街中を空しく走るタクシー。時代に取り残され、活気を失い、どことなくもの寂しさが漂うどこにでもある光景に、特筆すべき要素はない。だが、それぞれの窓の奥に目を凝らせば、そこにはさまざまな事情を抱えた暮らしがあった。足の不自由な母との二人暮らしを支えるため休みなくバイトを続ける娘・岸田サチ(清野菜名)、そして家族から縁を切られながらも、退屈な毎日に楽しみを求めてタクシー運転手を続ける女性・野田翔子(岸井ゆきの)、両親との縁が浅く借家暮らしを送りながら祖母と工場勤務を続ける孫娘・樋口若葉(生見愛瑠)。離れた場所に住み、お互いの存在も知らなかった3人は、あるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たす。そして、お互いに戸惑いながらも心を通わせ始めた彼女たちにある“奇跡”が起こり、漫然とした暮らしの中で行き詰まっていた3人の人生が、静かに動き出す。

 

 

日テレ(読売テレビ)日22:30 4/9 ~  『だが、情熱はある』 髙橋海人(King & Prince)、森本慎太郎(SixTONES)、坂井真紀、藤井隆、光石研、薬師丸ひろ子、池津祥子、箭内夢菜、白石加代子、三宅弘城、ヒコロヒー、森本晋太郎(トンツカタン)、他

持ち前のネガティブ思考、“じゃない方”としての存在感から苦い時期を過ごしたオードリー・若林正恭役と南海キャンディーズ・山里亮太の青春サバイバルを描く。若林正恭役を髙橋海人、山里亮太役を森本慎太郎というジャニーズの2人が演じる。今や売れっ子の若林と山里だが、青春時代はずっとダメでさえない存在だった。人見知り、自意識過剰、劣等感にネガティブ…湧き上がる負の感情。何もかもがうまくいかないことばかりだった。若林は飲み会が苦痛だった。異性にも話しかけられない。誰かに言われた何気ない一言に何日も苦しみ続けた。そんな自分を見つめ直さないとこの社会を生き抜けない。そう気付いた日から地獄のような努力を始めた。一方の山里。子供の頃から『何者かになりたい』と夢見ていた。自分に都合の良い『ハリボテの自信』で『偽りの天才』を作り上げた。しかしライバルたちへの劣等感から他人にひどいことをたくさんした。そんな自分は天才になれない。そう悟った日から地獄のような努力を始めた。そしてある日ふたりは出会い、漫才コンビ『たりないふたり』を結成。自分の『負』に向き合い、自分の『足りなさ』を『お笑い』に昇華していく。そして結成12年。解散の時を迎える。2021年5月31日、世にコロナウイルスがまん延する中、若林と山里は、無観客配信ライブのステージに立とうとしていた。それぞれ『オードリー』『南海キャンディーズ』として活動しながらも、コンプレックスを抱える者同士で新しいネタを見せようと結成した漫才コンビ『たりないふたり』の解散ライブだった。みじめでも情けなくても、負けてばかりかもしれないけれど、だが情熱はある、と自分なりのやり方で前に進んでいった2人の青春ドラマが描かれる。フィクションではなく、若林と山里の実話に基づいた半生が描かれるとのことだが、意味がよくわからない…。

 

 

4月期ドラマも多彩と言えば多彩だが…

警察、探偵、ミステリーが中心となりそうだ。

強気のテレ朝のドラマ枠拡大がドラマ界に

どのような影響を及ぼすだろうか?

とりあえず見てみることにしたい。

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