MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2023年7月新ドラマ

2023-06-10 12:27:03 | テレビ番組

パンデミックは収束したかにみえるが、

感染者数は横ばい、さらにインフルエンザは流行遷延中と、

未だに安心できない状況が続いている。

 

そんな中での4月クールドラマ、全体にパッとしなかった。

蓋を開けてみれば、福山雅治の『ラストマン…』(TBS)の一人勝ち。

問題は月9のキムタクドラマ『風間公親…』(フジ)である。

ドラマに漂う暗いムードや BGM は悪くないと感じたが、

残念ながら視聴率は伸びなかった。

キムタクが風間公親のキャラを十分に演じ切れていないのが原因かも。

とはいえ後述のように視聴率ランキングは 3位なので、

やはり腐ってもキムタクである。

で、個人的な推しはテレ朝の『風よ聞いてくれ』。

芸歴の長い小芝風花だが、これまでのイメージを払拭するような

体当たり演技には好感が持てた。

次クールも彼女が出演するドラマがあるのでそちらも期待したい。

 

 

 

4月クールの各ドラマの視聴率を以下に記載する。

(数字はビデオリサーチ調べ・関東地区の世帯視聴率、〇数字は順位)

月9フジ『風間公親~教場0~』(全11話、平均9.80)

月10フジ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(全11話、平均7.80)

火9テレ朝『unknown』(全9話、平均6.21)

火10 TBS『王様に捧ぐ薬指』(全10話、平均6.96)

水9テレ朝『特捜9 season 6』(全9話、平均9.88)

水10日テレ『それってパクリじゃないですか?』(全10話、平均4.23)

水10フジ『わたしのお嫁くん』(全11話、平均5.62) 

木9テレ朝『ケイジとケンジ、時々ハンジ』(全9話、平均8.16)

木10フジ『あなたがしてくれなくても』(全11話、平均5.52)

金10 TBS『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(全10話、平均6.08)

土10日テレ『Dr.チョコレート』(全10話、平均6.73)

日9 TBS『ラストマン-全盲の捜査官-』(全10話、平均12.87)

日10時半 日テレ『だが、情熱はある』(全12話、平均4.14)

 

全体的に今クールは日テレの不調が目立つ。

相変わらずテレ朝は堅実、フジが意外に健闘した。

 

それでは、例によって

今年の夏ドラマを一通りチェックしてみたい。

 

 

フジ月9 7/10 ~ 『真夏のシンデレラ』 森七菜(主演)、間宮祥太朗(主演)、神尾楓珠、吉川愛、萩原利久、白濱亜嵐、仁村紗和、水上恒司、他

海辺で一緒に生まれ育った“海辺のシンデレラ”である女友達3人組と、親の期待に応えるべく東京の一流大学に入学し、それぞれの道へ進むも優等生な日々を送る男友達。通常なら交わるはずのない男女が、真夏の海で運命的な出会いを果たす。複雑に交錯した感情や本音をぶつけ合いながら成長していく姿を描いたラブストーリー。森七菜演じる蒼井夏海(あおいなつみ)は、サップ(スタンドアップパドルボード)のインストラクター。明るくて、責任感が強く、困っている人を見ると放っておけない男勝りでサバサバした性格。父と弟の3人暮らし。父が経営する店の運営と家事全般をこなしながら多忙な日々を過ごしている。地元の女友達たちとつるんでいるときが至福の時間。負けん気は強いが家族を最優先する心優しい性格の持ち主。一方、間宮祥太朗演じる水島健人(みずしまけんと)は一流大学を卒業し、大手建築会社に務めるエリート。誠実で、優しすぎるがゆえに優柔不断な一面も秘めたいわゆる優等生タイプ。海洋生物学者になりたかったが、父親が有名な建築家で、親の期待に沿うよう建築家を目指している。高校時代から付き合いがある仲間たちと平凡な日々を過ごしていたが、今までにないタイプの夏海との出会いから、自身の心境に変化が訪れる。夏海の幼馴染みで地元で働く大工・牧野匠(まきのたくみ)に神尾楓珠、やはり地元で働く美容師アシスタント2年目の滝川愛梨(たきがわあいり)に吉川愛、健人の高校時代からの友人で大学の学友でもある佐々木修(ささきおさむ)に萩原利久、同じく健人の友人でお調子者の山内守(やまうちまもる)に白濱亜嵐、ライフセーバーとして活躍する早川宗介(はやかわそいうすけ)に水上恒司会、夏海の女友達で18歳の時に産んだ息子を育てるシングルマザー・小椋理沙(おぐらりさ)に仁村紗和らがキャスティングされている。これら男5人、女8人の恋愛群像劇が展開される。湘南を舞台にした夏の恋、昔良く観た定番の夏ドラマの感じだが、令和の時代の恋愛ドラマとして視聴に耐えうる作品となれるだろうか?

 

 

フジ(関西テレビ)月10 7/17 ~ 『転職の魔王様』 成田凌、小芝風花、他

『この会社で、この仕事で、本当にいいのだろうか?』自分の人生の“優先順位”を考え直す機会である転職をテーマに、毒舌敏腕キャリアアドバイザーが求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させてゆくというストーリー。原作は額賀 澪の小説『転職の魔王様』『転職の魔王様2.0』(PHP文芸文庫)。成田凌演じる主人公は、転職エージェント会社『シェパード・キャリア』のキャリアアドバイザー・来栖嵐(くるすあらし)。磨き上げられた革靴、オーダーメイドのスーツ、左足が不自由で杖を使うが、謎めいた雰囲気を持ち、威圧的。成績優秀なキャリアアドバイザーだが、求職者の心をへし折るような毒舌を放つため、『転職の魔王様』という異名をつけられている。しかしどんな手を使っても求職者の転職を成功させる手腕があり企業側からの信頼も厚い。不躾だが本質を突いた言葉を投げかけられることで、転職希望者たちは自らの仕事や生き方と否が応でも向き合うこととなる。来栖の相棒となるのが、小芝風花演じる未谷千晴(ひつじたにちはる)。大卒で大手広告代理店に就職するが、ハードな労働環境で『気持ち悪い社畜』となり、働く自信と希望をすっかりなくして休職。結局、入社から3年たたずに退職してしまった千晴は、叔母が経営する転職エージェント『シェパード・キャリア』を訪ね新しい職場を探そうとする。そこで来栖と出会い、“魔王”の洗礼を浴びることに。かつての職場で何があったのか、自分の本音が一体何なのか、目を背け胸の奥に隠してきた“本音”があぶり出されていく。ドラマは来栖ら異色の転職エージェントたちが一話完結の形で、毎回さまざまな事情を抱えた転職希望者に対峙、奮闘する姿と、求職者たちの人間模様、さらには転職業界の実態や知られざる裏側が描かれていく。

 

 

テレ朝火9 7/4 ~ 『シッコウ!!~犬と私と執行官~』 伊藤沙莉(主演)、中島健人(Sexy Zone)、織田裕二、勝村政信、渡辺いっけい、六角精児、笠松将、他

裁判所の職員で、情け容赦なく、強制執行によって財産、金品、不動産などを差し押さえたり、没収したりする国家公務員の執行官の世界に飛び込んだ主人公が、“犬担当”の執行補助者としてさまざまな事件や人々に関わっていく中で、その人たちの人生の“リスタート”を目撃していく。『執行官』とは裁判で出された結論が実現されない場合に、それを強制的に執行する仕事。家の明け渡しや、貴金属などの動産の差し押さえ、子の引き渡しなど、その仕事は多岐にわたる。伊藤沙莉演じる主人公・吉野ひかりはおおらかで明るく親しみやすい性格、勤めていた信用組合を辞め、一念発起して上京。憧れだったペット関連の仕事に就いたが、勤めた会社がある日『執行』を受け倒産する。突然職を失ったひかりだったが、その執行を行った執行官・小原樹(おばらいつき・織田裕二)からある能力を買われ『執行補助者』として新たな道を歩み始めることに。“ある能力”とは『犬にすごく好かれる』ことだった。そんなこんなで、ひかりは犬だけが大の苦手だという小原と凸凹バディを組むことになる。『“犬担当”の執行補助者』となったひかりが、さまざまな事件や人々に関わり、事案の裏に隠された悲喜こもごもの人間模様に触れていく。この二人の他に、小原たちが籍を置く執行官室の頼れる事務員・栗橋祐介(くりはしゆうすけ)に中島健人。黒縁眼鏡・ベストテンアームカバーという伝統の事務員スタイルで執行官たちの業務をサポートする。職業的に毎回犬が登場するというのも不自然な感じがするが、果たして盛り上がる要素が盛り込めるのか。

 

 

TBS 火10 7/11 ~ 『18/40 ふたりなら夢も恋も』 福原遥(主演)、深田恭子、鈴鹿央士、上杉柊平、出口夏希、長澤樹、八木勇征(FANTASTICS)、嵐莉菜、安田顕、他

青春と引き換えに勉強やバイト、出産に孤軍奮闘する“オトナ初心者”の18歳未婚の妊婦と、アラフォーにして恋愛素人の独身“オトナ未満女子”の、年の差が倍以上で生き方も正反対の2人の女性が、年の差を超えたシスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれが訳あり男子と恋に落ちるラブストーリー。本作のタイトルの “18/40” は主人公2人の年齢を表しており、今の時代の女性の生き方や悩み、葛藤をそれぞれの目線で描くオリジナルストーリー。福原遥演じる主人公・仲川有栖(なかがわありす)は、最愛の母から影響を受けて美術館の学芸員となり海外で活躍できるキュレーターになることを夢見ているごく普通の高校3年生。その母を11歳のときに突然病気で亡くしてからは、消防士の父・仲川市郎(なかがわいちろう)と二人暮らし。推薦で大学の文学部芸術学科への進学も決まっていた最中、予期せぬ妊娠によって18歳の人生が一変する。一方、深田恭子演じるもう一人の主人公・成瀬瞳子(なるせとうこ)は、もうすぐ40歳になるビジネスパーソン。現代アートを扱う会社で、アートとビジネスを繋ぐ仕事をしているやり手のアートスペシャリストだが、この10年間、恋はマナーモードのまま。年の差が倍以上で立場も違う2人が偶然出会い友情が芽生え、お互いの人生が大きく変わることになる。そんな彼女たちにそれぞれ訳あり男子が関わってくる。鈴鹿央士演じる、有栖の家の近所のボロアパートに住む大学生・黒澤祐馬(くろさわゆうま)は、プロダンサーを目指しているが有栖に話せない訳ありの事情を抱えていた。また、上杉柊平演じる加瀬息吹(かせいぶき)は美術品輸送専門ドライバーとして働いているが元プロ野球選手。口下手で不器用な正確から周囲からは無愛想に見られている。瞳子と金沢で運命的な出会いをすることになるが、彼もまた自分の中に抱えている訳ありの過去があった。朝ドラ後の福原遥、ちゃんと舞い上がることができるだろうか

 

 

テレ朝水9 6/7 ~ 『刑事7人 season9』 東山紀之、田辺誠一、小瀧望(ジャニーズWEST)、白洲迅、塚本高史、吉田鋼太郎、北大路欣、他

今クールは変則的に6月スタートで既にオンエア中である。2015年にスタートした同ドラマも今回、シーズン9となる。今シーズンも、東山紀之演じる天樹悠をはじめ、海老沢芳樹(田辺誠一)、坂下路敏(小瀧望)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)ら専従捜査班のメンバー、そして、法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)を加えた“刑事ら”7人の活躍が描かれる。今回は終わったはずの10年前の夫婦殺害事件の死刑囚が死刑の直前に残した手記で、本人の関与を否定する記述を残していた。しかしその手記は何者かによって持ち去れていた。そんな中、新たな殺人事件を捜査するうちに、殺害された人物たちが10年前のある事件に関わりがあることが明らかとなる。時を同じくして、何者かにより警察組織の内部告発を行う『暴露チャンネル』が始動。不正を告発された警官たちの経歴にもまた、10年前の殺人事件が絡んでいた。さらに、その中には片桐の名前もあった。試される新専従捜査班の絆。そして、天樹たちの前に現れる、事件の鍵を握る盲目の女性と謎の男たち。すべての先には、悲しき真実が待っていた…。今回は初回から、もうそろそろ終わり、な雰囲気が漂っているが、シーズンを重ねるごとにドラマの趣が激変してきているため、スタート当初のイメージを引きずらずに視る方が良さそうだ。

 

 

日テレ水10 7/12 ~ 『こっち向いてよ向井くん』 赤楚衛二、生田絵梨花、岡山天音、藤原さくら、財前直見、他

ねむようこによる同題原作コミックをドラマ化。結婚だけが幸せのゴールではない現代を生きる33歳の向井悟(赤楚衛二)が主人公。10年ぶりに恋をしようと意気込む彼に待ち受けていたのは、すてき女子たちとの出会い、そして10年前の忘れられない元カノ。切実だが不器用、それでも恋を諦めきれない恋愛迷子たちのラブストーリー。仕事が出来て、雰囲気・性格も良い“いい男”の向井は、ふと気がつくと10年間恋をしていなかった。『前の彼女と別れた頃は余裕もなかったし頼りがいもなかっただろうけと今の俺なら…』と久しぶりの『恋』をしようと全力を尽くすが、向井に恋が始まる気配は全く訪れなかった。『恋愛の仕方を忘れてしまった男子』が、結婚だけが幸せのゴールではない時代の恋愛のゴールを求めて新たな恋を求めて『恋の仕方の間違い探し』の日々がスタートする。向井が忘れることのできない10年前の元カノ・藤堂三和子を生田絵梨花が演じる。向井とは同じ大学のボルダリングサークルで交際を始め、社会人になっても付き合い続けたが、23歳の時、ある事がきっかけで、どちらともなく距離ができ破局した。それ以来向井と会うことはなかった。仕事は順調で立派な大人にみえても、恋となると無様さをさらけ出してしまう30代男子の不器用な挑戦が描かれる。

 

 

フジ水10 7/12 ~ 『ばらかもん』 杉野遥亮、宮﨑莉里沙、綱啓永、豊嶋花、近藤華、山口香織里、飯尾和樹(ずん)、他

『ガンガンONLINE』『少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2008年から2018年にかけて連載されたヨシノサツキによる同名コミックをドラマ化。日本一美しい海を擁するとも言われる長崎・五島列島を舞台に、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家が、出会った島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していくハートフル“島”コメディー。タイトルの『ばらかもん』とは、長崎県・五島列島の方言で“元気者”を意味する。杉野遥亮演じる主人公は、都会生まれ、都会育ちの若き書道家・半田清舟(はんだせいしゅう)。書道界の家元の後継ぎで、若き新鋭として名を馳せ、世間にもてはやされてきたプライドの高い青年。しかし、ある挫折をきっかけに、長崎県の五島列島で一人暮らしを始めることになる。書の修行をするため、静かな一人きりの時間を過ごせるかと思いきや、近所の小学生・琴石なる(こといしなる)をはじめ、勝手に家に上がり込んでくる個性豊かで自由奔放な島民たちとの人付き合いや慣れない“田舎”での一人暮らしに翻弄される。島での生活や独特の慣習にしばしば戸惑うが、その度に島民たちに助けられ、励まされ、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも少しずつ成長し、新たな書の境地を拓いていく。書道家が主人公のドラマはめずらしいが、『舞いあがれ!』でもその美しい風景が話題となった五島列島が舞台ということで『五島効果』が期待される。

 

 

テレ朝木9 7/13 ~ 『ハヤブサ消防団』 中村倫也、川口春奈、満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久、古川雄大、山本耕史、大和田獏、麿赤兒、村岡希美、小林涼子、金田明夫、他

原作は池井戸潤の同題ホラーミステリー小説。スランプ気味のミステリー作家が亡き父の故郷、山間の“ハヤブサ地区”に移住し、穏やかな生活を期待していたが、地元の消防団に加入したのを機に連続放火騒動に巻き込まれ、さらには住民の不審死など怪事件に遭遇、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀と対峙することになる。主人公の三馬太郎(中村倫也)は崖っぷちのミステリー作家。5年前に“明智小五郎賞”を受賞し勤めていた会社を辞めて作家業に専念したまではよかったが、その後は新作を出すたびに初版の部数を削られ、ネットの評価も散々。自信を失い、筆の進まない日々が続いていた。ある日、亡き父から相続し放置したままになっていた一軒家の様子を確認するために、太郎は山間の集落“ハヤブサ地区”を訪れる。太郎はハヤブサの豊かな自然に心をつかまれこの地に移住することを決意する。新生活を始めてまもなく、太郎は地域の飲み会に参加。そこで知り合った男たちに“消防団”への入団を勧められる。運動部に入ったこともなく非力な太郎は、自分にはまったく似合わないからと、一旦は入団を断る。ところが直後、ハヤブサ地区の一軒で火災が発生。消防団の必死の鎮火活動を目の当たりにした太郎は、自分も新たな居場所であるハヤブサを守りたいという思いに駆られ、消防団への参加を決意する。だが、団員たちによると、ハヤブサ地区では今年に入って不審火が続いており、今回の火災で3件目。メンバーは、連続放火事件を疑っているという。まさか、この長閑なハヤブサ地区のどこかに放火犯がいるのかとゾッとする太郎だが、その矢先、住民のひとりが行方不明になるという事態が起きる。そんな中、太郎は父の墓参りの際に墓地で見かけた女性・立木彩(川口春奈)とハヤブサ地区唯一の居酒屋で再会。彼女は太郎より少し前に東京から同地区に移住してきた影像ディレクターだった。田舎町ではひときわ目を引く洗練された美貌の持ち主。影像系の専門学校の講師を務める傍ら、同地区をPR する町おこしドラマ企画を立ち上げ活動していた。その脚本執筆を依頼したことから太郎に急接近するが、彼女には誰にも言えない過去を秘めていた。太郎はミステリアスな彼女のことが気にかかるようになる。

 

 

フジ木10 7/20 ~ 『この素晴らしき世界』 若村麻由美、木村佳乃、沢村一樹、マキタスポーツ、他

平凡な生活を送る“主婦”が、ひょんなことから芸能界で活躍する“大女優”に成り済ましながら二重生活を強いられる“成り済ましコメディー”。えっ?若村麻由美が主演?とお思いの方も多いのではないか。それは主演予定だった鈴木京香が体調不良により急遽降板となったためである。若村が演じる主人公・浜岡妙子は子育ても落ち着きこれからの人生を考えていた主婦。家事には一切協力してくれず、妙子については女性としても妻としても無関心な夫・陽一(マキタスポーツ)と平凡な生活を送っていた。一方、大女優・若菜絹代は傲慢な女性。所属するプロダクションの社長・比嘉莉子(木村佳乃)にもひどい言葉を浴びせ続けるなど尊大な態度をとっていた。そんな絹代が突然失踪する。対応に追われる比嘉は容姿がそっくりの妙子を絹代に成り済まさせる。絹代のひも状態だった夫の・水田夏雄(沢村一樹)も協力し、妙子に女優としての振るまいを優しく教えていく。最初は戸惑っていた妙子だったが、未知のエンターテインメントの裏側を体験していくうちに心の中に眠っていた何かが目覚め、自分の現実の幸せに気付くことができるようになる。発想は突飛だが、キャストはおばさん、おじさんオンリーで地味~なドラマになりそう。

 

 

TBS金10 7/14 ~ 『トリリオンゲーム』 目黒蓮(Snow Man)、佐野勇斗、福本莉子、吉川晃司、國村隼、竹財輝之助、他

『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一の同名コミックのドラマ化。“世界一のワガママ男”のハルと、“真面目で不器用なエンジニア”のガクという正反対の二人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世の全てを手に入れようと成り上がる姿が描かれる。“世界一のワガママ男”である主人公のハル(天王寺陽・てんのうじはる)を演じるのは目黒蓮。ハッタリと野心と類いまれなコミュニケーション能力が武器。そんなハルとタッグを組むのが、佐野勇斗演じるガク(平学・たいらまなぶ)。真面目で不器用だが、ずば抜けた技術を持つエンジニア。ハルはそのコミュニケーション能力で老若男女あらゆる人からモテる、まさに天性の人たらし。人間関係が絡み合う未知の世界にも果敢に飛び込み、その度胸と流れるような口八丁で人心掌握術を遺憾なく発揮していく。ハッタリばかりの楽天家に見えて、その実、計算高く、悪いことにもブレーキの利かない危険な男。底知れぬ野心家で、日本最大の老舗IT企業『ドラゴンバンク』の内定を内定式の最中に辞退し、その会社を飲み込んで1兆ドルを稼ぎ出し、この世のすべてを手に入れようと目論むことから『トリリオンゲーム』が始まる。一方、ガクは、ハルとは正反対に人とのコミュニケーションは苦手だが、優れたプログラミングスキルが武器のパソコンオタク。幼少期からとにかくプログラミングコードと向き合い続けてきたこと以外は、ごく普通の心優しい青年なのだが、その能力や人柄は就職活動においては全く評価されず、ずっと憧れていた『ドラゴンバンク』からも不採用を言い渡されてしまう。そんな時、中学時代の同級生・ハルと再会し、ともに1兆ドルを稼ぐ夢へと挑戦することになる。事業計画も起業資金もゼロからの二人が起業する『トリリオンゲーム』社。“何者でもない”ハルとガクが企業の成長に必要な才能を求め個性的な仲間を増やし、知恵とハッタリと確かな技術で大資本『ドラゴンバンク』からの妨害も跳ね返し前代未聞のロードマップを駆け上がっていく姿が描かれる。

 

 

テレ朝 金23:15 7/7 ~ 『警部補ダイマジン』 生田斗真、土屋太鳳、向井理、小澤征悦、シシド・カフカ、浜野謙太、他

原作リチャード・ウー、作画・コウノコウジによる人気漫画『警部補ダイマジン』(週刊漫画ゴラク連載中)をドラマ化。強い正義感をもつ警視庁捜査一課のエースが、法で裁けない犯人に剛腕を振りかざし、悪をもって悪を制すというダークヒーローの物語。監督は三池崇史。生田斗真演じる主人公・台場陣(だいばじん)は警視庁捜査一課のエース。その名をもじって『ダイマジン』と呼ばれるほどの剛腕の持ち主。強い正義感を胸に、誰よりも早く現場に駆けつける熱血漢だが、彼には法では決して裁けない犯人を自ら殺害してしまった過去があった。そのことを頭脳明晰で冷淡な警視正・平安才門(ひらやすさいもん)に知られてしまい、半強制的に彼の『奴隷』としてこき使われることになる。平安率いる特命捜査対策班に異動し、彼の指示で警察がとても手を出せない犯人を《秘密裏に始末》することになる台場だが、決して触れてはならない警察組織や国家の暗部に踏み込み“悪を持って悪を制する”過激な活躍を見せる。生田斗真が原作のダイマジンのイメージとあまりにかけ離れているためピンとこないのだが、とりあえず原作は横に置いといて視聴してみたい。

 

 

日テレ土10 7/15 ~ 『最高の教師 1年後、私は教師に■された』 松岡茉優、芦田愛菜、當真あみ、田牧そら、加藤清史郎、本田仁美(AKB48)、他

完全オリジナル脚本の作品。卒業式の日に4階から突き落とされた女教師が、始業式の日の教室にタイムリープし、真相を突き止めるために生徒に本気で向き合っていくSFサスペンス学園ドラマ。松岡茉優が演じる主人公は、鳳来高校3年D組の担任・九条里奈。時代に流され、生徒に寄り添うことを諦めた高校の化学教師。卒業式の日に『担任生徒の誰か』に突き落とされてしまうが、その瞬間、時を遡る。教卓に立つ里奈の目の前に見えたのはその1年後に自分を殺害することになる『30人の容疑者』だった。そんな3年D組の生徒の一人・鵜久森叶を芦田愛菜が演じる。一人、教室の中で自分の世界を育む真面目な優等生だが、実はクラス全員から“標的”にされる不遇な人生を歩んでいた。九条が1度目に歩んだ1年間では、1学期の途中で不登校となっていた。この新たな世界で、彼女の学校生活を変えることはできるのか。彼女が心の奥底にしまい込んだ感情がクラスの命運を握る。これまで、生徒を想い死力を尽くす“教師”は絶滅したと考えてきた九条だったが、自分の『命が係る場合』はその限りではないと“覚悟”を決め、教室、人生、その全てを覆し命がけで生徒に向き合おうとする。なかなか興味深い内容のようである。

 

 

NHK日8(大河ドラマ) 継続中 『どうする家康』 松本潤、岡田准一、阿部寛、大森南朋、山田裕貴、杉野遥亮、板垣李光人、広瀬アリス、有村架純、古川琴音、松本まりか、里見浩太朗、松嶋菜々子、ムロツヨシ、松山ケンイチ、山田孝之、北川景子、志田未来、角田晃広、小手伸也、岡部大、寺島進、中村勘九郎、田辺誠一、立川談春、酒向芳、野間口徹、渡部篤郎、リリー・フランキー、他

戦に明け暮れた時代のはずだが、いかにも軽い。城内は普通のリビング、戦場は近くの公園、の感じで、戦国時代の緊迫感はゼロ。セリフに重みがないだけでなく、毎話の脚本が行き当たりばったりの感じである。過去回の伏線というものがなく後に活かされることもない。この先、家康も次第に立派になっていくのかも知れないがもう少し彼をリスペクトする内容があっても良いのではないかと思ってしまう。

 

 

TBS日9 7/16 ~ 『VIVANT』 堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、飯沼愛、他

完全オリジナル作品。まるで映画のように主役級の俳優が集結しており、『半沢直樹』と『下町ロケット』と『陸王』が合体したような超豪華キャスト。『VIVANT』(ヴィヴァン)はフランス語で、『生きている』『活気のある』という意味。現時点で公式ホームページには『敵か味方か、味方か敵か―冒険が始まる』という意味深なキャッチコピーのみ載せられておりドラマの内容は明かされていない。このままあらすじが伏せられたまま番組がスタートする可能性もある。

 

 

テレ朝日10(朝日放送)日10 8/6 ~ 『何曜日に生まれたの』 飯豊まりえ、他

野島伸司の脚本によるオリジナル作品。ある出来事をきっかけに18歳から10年間引きこもり生活を送っている20代無職の女性が主人公の物語。ラブストーリーか、ミステリーか、人間ドラマか、社会派か。先が読めない予測不能の衝撃作とのことで、具体的な内容は現時点で不明。ある日をきっかけに引きこもりになってしまう黒目すいを飯豊まりえが演じる。『何曜日に生まれたの』とは、村上春樹の新作『街とその不確かな壁』に出てくる『生まれた曜日を教えてくれる』少年とは全く関係はないのだろう。ここ最近ヒット作がなかった野島伸司だが、かなりトリッキーと目される今回の新作に期待したい。

 

 

日テレ(読売テレビ)日22:30 7/2 ~  『CODE―願いの代償―』 坂口健太郎、染谷将太、松下奈緒、臼田あさ美、堀田真由、青柳翔、黒羽麻璃央、兵藤巧海、三浦貴大、鈴木浩介、玉山鉄二、他

婚約者を失って絶望の淵に落ちた刑事が「どんな願いもかなえる」という謎のアプリ“CODE”を手にして恋人の死の真相を追い求めるサスペンス。坂口健太郎演じる主人公の刑事・二宮湊人は神奈川県警暴力団対策課の刑事。幼い頃に両親を亡くし破滅的な人生を送ってきたが、恋人・悠香との出会いをきっかけに人を信頼できるようになっていた。交際5年を迎えた頃、悠香の妊娠がわかり、幸せの絶頂にいた。しかしその恋人が不審な事故に巻き込まれ非業の死を遂げてしまう。恋人の死の原因が事故だとは納得できない彼の元にどんな願いも叶えるという謎のアプリ“CODE”が届く。そのアプリを使って二宮は彼女の死の真相を追うが、このアプリを使う先には大きな代償が待っていた。一方、ある理由から“CODE”の謎を追う正体不明のフリー記者・椎名一樹(染谷将太)が二宮の行動を嗅ぎまわっていた。また、“CODE”のプレイヤーとなる二宮のことを監視している謎の女性・三輪円(松下奈緒)もいて、彼女は悠香が死んだ不審な事故に関わっているとみられた。果たして恋人の死の真相は?そして謎のアプリ“CODE”の背後に潜む陰謀とは?というよくわからないサスペンスドラマ。

 

 

7月ドラマも多彩な内容だが、個人的には

中村倫也(テレ朝)、松岡茉優(日テレ)、堺雅人(TBS)の

主演ドラマに期待したい。

とはいえ意外に面白いドラマがあるかもしれないので、

それぞれしっかり視聴していただきたい。

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