友人の訃報に接して

同じ中学、高校に通った

友人の訃報が突然届いた。

４０代での早すぎる死。

大腸がんだった…

北海道で産婦人科勤務医として

働き盛りでの病魔。

さぞ無念だったことだろう。

昨今の産科（医療）崩壊で

窮地に立つ産科医師の一人として、

容態が悪化してからも

現場の声をメールで

届けてくれていた。

産科医師の大学へのひきあげによって

都市部病院でも分娩の休止や制限が

続出する中、

地方拠点病院が

そのあおりを免れるはずはなく

特に、広大な北海道での

産科医の撤退は

想像以上に深刻だったらしい。

北海道では、

ある病院の分娩休止によって

お産を150kmも離れた病院に頼らざるを

得ない地域があるとのことだ。

広大な大地に住むことは、

海のかなたにある離島に住むことと

同じようなものだという。

彼はまた憤っていた。

一方で、医療崩壊を報道しながら、

不幸な転帰をとった分娩では

産科医の過失や怠慢を

執拗に追求する

マスコミの姿勢に…。

お産は決して安全ではないことを

わかってほしいと熱く語っていた。

産婦人科勤務医としての

過重な勤務が

彼の命を縮めることに

なったのかどうかは

わからないが、

まわりの元気な人たちに

最後まで

健康の大切さを伝え

検診の必要性を訴えていた。

メッセージを重く受け止め

頑張っていきたい。

彼の冥福を祈る。