ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ありがとうの気持ち

2010年08月30日 | 日記
仕事をやっていると、続けていると、今回の
ように思わぬ辛いことがあります。
自分の心がざっくり切られ、ドクドクと血を
流してるのがわかります。

その場から逃げたい気分になっているせいか、
もう仕事など辞めようと思いつつ、でもなん
とか解決しなければとやっているうちに時間
が過ぎ、痛かったキズも忘れ、またしばらく
すると痛い目にあうという繰り返しでした。

できれば痛みを感じずに済むような、仕組み
はないかと思ったことがありましたが、生業
でやっている以上、私のようなものは、謝罪
とお詫びの繰り返しの人生だと覚悟ができま
した。

もともと家を出てから最初についた仕事で、
多くを任されるようになり、分不相応にも2
3歳で10人以上の事務所の責任者になりま
した。すべて私より年上の方ばかり、全国で
一番若い責任者になりました。良い時代でし
たから成績も上がりましたが、そのうち気付
くと傲慢な自分になっていました。

あれほど自分にはできないと思っていた商人
への道が、米搗きバッタのごとく頭を下げ
「ありがとうございます」
と言うことで、ひとつひとつ謙虚な自分へ誘
われるのではないかと思えたのでした。
そしてそれは裏切ることなく、心の中の通り
をよくし、今日もすがすがしい気持ちにさせ
てくれます。

小さなお客様、坊ちゃんやお嬢ちゃんへも心
をこめて頭を下げる喜びがあります。
「おじちゃん、これいくら?」
という問いには、
「三百萬円!」
と答え、お釣りを渡すときは、
「はい、30両」
という古びたギャグをかましつつも、目の前の
お客様のぬくもりで、「お蔭様で」私も生きて
いられる嬉しさがあります。

でもね、ただひとつお願いがでけるなら、、、
ゴルフコンペの時だけは、電話しないでね。

川風に吹かれて(終わり)

2010年08月29日 | 日記
9番ホール、190Yパー3もやっぱりOB。
どこでどうなったのかわからないまま7打。
10番ホールでまともなプレーになり、11
番ともどもパー3をボギー。

サービスホールの最終12番ホールでやっ
とパー3のパーがとれ終わりました。

さてメーカーとお客様との話し合いはどう
なったのでしょう。連絡待ちのまま、昨日
は何の音沙汰もありませんでした。

ほなはメーカーに電話しました。
担当者に、徳島までわざわざご苦労様でし
た、というと、
「行ってないんですけど、、、。」
「え?お客様との話し合いはどうなったん
 ですか?」
と私。激怒のお客様は、メーカーが即日謝
罪に訪れることを条件に出していましたか
ら。

「お客様と電話でお話し、ご納得していた
 だけました。新品に交換し、もうひとつ
 新製品をおつけすると喜んでくださいま
 した。」
と若い担当者は屈託なく明るく言いました。

交換したのはウチじゃない?と思いつつ、
なにはともあれ、話し合いがうまく行った
ので一安心です。私のお詫び訪問も無くな
りました。
安心したので、ひとつだけ、、、。
昨晩教えてくれてれば、夜も眠れたのに、。

妻に今回のゴルフを報告すると、
「よかったじゃない、悪いスコアの言い訳
 ができて、、」
とほなさんが考えもせぬ指摘をしてくれま
した。そういわれても言い返せぬほど、お
客様からのクレームが解決したこと、絶好
調から絶不調のゴルフになってしまったこ
と、これらに翻弄され心身ともにくたくた
になっておりました。

そこのお方!聞いてください。
今回こそ勝ちたかった!せめても入賞でき
るチャンスがあったんですよ。
うわーん!

川風に吹かれて(続々々々々)

2010年08月28日 | 日記
ゴルフどころでない気持ちのまま、プレーを
続行すると、もうぐちゃぐちゃです。

待つ身は辛い、、、、
若かりし頃、好きな娘を12時間待ちつづけ、
そしてフラレた日よりも、プレーを続行する
には気落ちしたものがありました。

暫定球を確認し、OB球を捜していると隣の
ホールから声がかかりました。
「こっちにボールがあるぞ!ニアピンじゃ。
 誰のボールかいな。」
と聞き覚えの声は、障害者ゴルフの日本チャ
ンピオンK村さんでした。私が木の隙間から
覗き込むと、
「ありゃ、ほなさんかいな。OBとはどした
 んで?」
とおどけて和ませてくれますが、こちらは返
す言葉の余裕もなく、もにょもにょと言うだ
けでした。

6番ホール、パー3を7打。続く7番は、絶対
ないところへOBを出し、プレー4からの寄せ
もグリーンオーバーです。パー4を8打。
あまりの落ち込みぶりに、周りの誰もが声をか
けなくなりました。

やっと妻から電話があり、大阪のメーカーさん
がお客様のところへ謝罪にすぐさま行くことで
お客様と話が進んでいると報告がありました。
大阪のメーカーは即対応ということで大変でし
ょうが、クレームを長引かせてはいけません。
すぐさま私が行動しなければならない事態で
はなさそうです。 

8番ホールは手前のバンカーにドボン。そこか
らホームランしパー3を7打。カップまで30c
mの超簡単パットを外してしまいました。
もうボロボロです。

川風に吹かれて(続々々々)

2010年08月26日 | 日記
電話の内容は、お客様からのクレームでした。
夏休みのお子様むけの商品「ドーナツ○ー○ー」
を特売した中に、ネジの緩いのがあって、使用中
にその一本が跳んだというのです。

当店は、すぐさま新しいものと交換させていただ
いたのでが、
お客様は子供の使うものが危険とあって、
「万一、目にでも当たり、失明でもしたらどうす
 るのか?謝りにくるまで勘弁しない!」
とお客様が激怒しているというものでした。どな
たか判りませんが、お客様の激怒の顔が浮かび
ました。お怒りの顔をみるのはとても辛いです
ね。

店には運悪く従業員はひとり。オロオロしている
社員から様子を聞き、だいたいわかりました。私
もどうすればよいのか、頭は混乱しています。
クレームと万引きに出会う度、もう店などやめて
しまいたくなる自分がいます。ダメな経営者です。

「店はお客様のためにある」と教えてくれた我が
師は、お客様のためにならないようであれば、善
悪より損得が優先されるならば、あなたの店など
無いほうが世の中の為になるぞと言いました。

私に商売などできないだろうが、善悪なら私にも
判る、と思って始めた仕事ですので、親の代から
58年続いた店であっても、従業員やお客様の犠
牲の上の継続なら、閉店することにためらいはな
い、ここまで想いが至り、少し落ち着きました。
まずはお客様です。

建前だけを良いように言いましたが、この建前が
なければ私のような小さな店は成り立ちません。
建前を理念とおきかえるなら、一寸の虫こそ、五
分の魂(理念)が必要です。

事故にならなかったことは幸いだったけれど、お
客様にご迷惑をかけてしまったことを、どうすれ
ばよいかと思いました。
衣料品とちがい、電気器具ですから、私どもだけ
では不十分な説明になりがちです。まずメーカー
が対処してくれるよう頼め、と妻に指示しました。

こうなるとお気楽ゴルフをしているべきでないぞ
と、中断して仕事場へ行くべきでないか、両方の
自分が問答をくりかえしていました。しかし、い
たずらに騒いでも仕方ないので、そのままで連絡
を待つことにし、プレーを続行、継続することに
しました。

これがいけません。
ゴルフどころではありません。

川風に吹かれて(続々々)

2010年08月21日 | 日記
打ったボールは、左へ出ると、そこからさらに
左方向へ急カーブを描き、隣との境の木を越え
ていったようでした。

あちゃーっ!、、、、やってしもうた。
ここでのOBは、しばらく経験していません。
完全にOBでしょう。

皆が終わると、ほなさんは暫定球を打たせても
らいました。今度は、飛距離がありませんが、
左のラフで止まったもようです。

「一発目がこれだったらよかったのに、、」
と顔見知りの方が、慰めの言葉を言ってくれま
した。
こんなこともあるんですね、と気を引き締めて
手引きカートを引っ張りました。さっきまでと
異なり、なんとカートが重いのでしょう。力が
抜けているのが判ります。

どこかで携帯電話の着信音がしています。
どうも、ほなさんの電話のようでした。仕事場
からの電話と表示されていました。無視するわ
けにはいきません。

それは衝撃的な内容の電話でした。その場に
へなへなと座り込みたいほど、気落ちしたの
です。
これは、、ゴルフどころではない、、、、。

ほなさんにとって、この日のスコアは、まさしく
千載一隅のチャンスでありました。このあと立ち
直り、ベストスコアを更新できたのでしょうか。

お気楽な休日ゴルフが、一本の電話で奈落の底へ
と導かれる、、、。貧弱なほなさんの心は打ち砕
かれた。いったいどうなってゆくのか。

人は一本の葦にたとえられるという。
優しげな川風は急に本性をみせ、岸辺の葦を根こ
そぎ倒す暴風と化した、、、。

川風に吹かれて(続々)

2010年08月20日 | 日記
”オナー”ほなさんのティーショットは
200Yも飛ばすとなると、シニア杯ですか
らドライバーを使う先輩ゴルファーもたく
さんいますが、3番ウッドでありました。

グリーンの左右はどちらもバンカーがあり
、3番ウッドならそこまで飛ばない自信?
がありますから。大ケガをしないのです。
手前から攻め、そこから2オン2パット、
それがこのホールのほな流攻略法です。パ
ーはまず取れないが、+1か+2打で抑えるこ
とです。

オナーになると、他人の打つのをみてから
決めればよいというわけにいかず、自分が
口火を切らないといけないので忙しいです。

マットのティーグランドは、右に傾斜して
いました。ぎっちょのほなが構えると、前
あがりになり、違和感を覚えました。
でも、まず、ここは打つこと、、、、。

振り下ろした3番ウッドで打たれたボール
は、え!
予想もしなかった所へ、、、、。
一瞬、何が起こったのか?

川風に吹かれて(続)

2010年08月19日 | 日記
5番ホールはこのパブリックで2番目に短い
ショートホールですが、グリーンまでの距離
感が難しく、うまくグリーン面に落とせても、
左に流れて行くのが読みづらいホールです。
しかしここはパーで上がらないといけません。

難関4番をクリアした”オナー”ほなさんの
球は、自信に満ち溢れていました。旗を目指
してまっすぐ飛ぶと、グリーン手前端、エッ
ジをクッションにして、そのままピン方向へ
転げこみました。

「入れ!」
と皆がいっせいに叫ぶほど、カップの脇を抜
け、すぐ傍、ほんの40cmぐらいでしょうか、
向こう側で停まったのでした。

「えらい調子ええなぁ。僕ら恥ずかしいわ」
今日初めて会った二人連れから声がかかり、
顔見知りの人は、
「パー、パー、パーときてここはバーディ
 だろ。今日の優勝は間違いナシ。」
と真顔で言いました。
自分でも、優勝は無理ですが、3位以内の可
能性に近づいていることはわかります。賞品
は一日無料券がもらえるのです。

皆がパターを打ち終わるのを待って、ほなさん
も打ちました。ほんのちょっと弱かったのでし
ょうか、カップの淵でボールは停まりました。
反対側から覗きみると、球の付近だけ高麗芝が
立っていました。

「うーん、おしい!」
と三人は言いましたが、ほなさんは元からパー
を狙っていたのですから、これで十分と納得し
ました。

次はほなさんの難易度No1、6番ホールです。
約200Yの打ち上げパー3、グリーンは砲台で
たとえ1オンしても堅くしまっているため、奥
に転げ出る超難関ホールです。
1オンしたのは数年で2回しかなく、ボギ-なら
御の字のホールなのです。

川風に吹かれて(後)

2010年08月18日 | 日記
スカートを穿いたことないアラカンの男をつ
かまえて、”お嬢さん””お嬢ちゃん”よば
わりとは心外な。
スカート穿いて、何を股にはさんでパターを
打ち、ほなさんの育ちの良さを、皆に見せつ
けてやろうか!
と言いたいが、実は己に情けない。

カップまで届かない球は、間違っても永遠に入
ることがないだよ。それしか打てないとは。
はぁーっ!

注)「アラカン」というなら、鞍馬天狗が懐か
  しい嵐寛寿郎
 「杉作、ゆくぞ!」
  確かこんなフレーズがあったでしょうか?
 杉作少年の美空ひばり、松島トモ子は観た記
 憶が、、、。


河川敷ゴルフでパター以外のスイングを戻した
ほなさんは、後日、シニアの月例に出てみた。

当日は、早朝から練習ラウンドを半分こなし、
万全の体制で臨むと、
1番 6(パー4)
2番 4(4)
3番 3(3)ときて、難関の打ち上げホール
4番 3(3)となんなくクリア。

これはスゴイことが起こりそう!と周りが言い
はじめた。


川風に拭かれて(中)

2010年08月16日 | 日記
I女史のパターの打ち方は独特だ。
ボールに覆いかぶさるような体制から、球を打
とうとして、直前でヘッドを停めるから、周囲
のものは、意外に思う。しかし、今度はヘッド
を上げるとそのまま球を打ち抜くというものだ。

ヘッドの芯に当てる、これがゴルフの真髄なん
だろうが、目の下で停まっているボールに、振
れば当たるパターを当てることが、とても難し
いと思うようになった。

ほなさんは、いつも
「あーっ、残念。お嬢ちゃん!」
と周りに揶揄されている。カップまで、どえら
くショートしてしまい、そのたびに恥ずかしい
思いをしているのだった。

「なんで?なんで、わちきの育ちを知っている
 のえ?」
ととぼけて言うか、
「足らん!だいぶ足らんのは、私の頭」
と開き直ってみても、なんともはやパターの芯
に当たっていないのだから、ボールは転がらな
いのだ。目下に、じっとしているボールに、こ
れほど当たらないものか、と思う。

I女史の行為は、パターヘッドが球の中心に当
たるかどうか、毎回試しつつやっているようだ。
ヘッドがボールの中心を打ち抜くことが理想と
されるから、狙いはそこなのだろう。中心にヒ
ットすれば、ヘッドは乾いた高い音をたて、打
たれた球は勢いづき転がる。

ところが一方で、球の転がりをよくするために、
回転をかける打ち方というものがあるようだ。
ほなさんが強く打つと、勢い良く球は飛び出す
が、しばらく行くとゆっくりし、やがて停まる
のに、師匠らの球筋は、地面に吸い付くように
してグリーンを走り、ゆっくりでもなく早くで
もなく、どこまでも停まることなくカップの淵
を舐めながら、ヘッドで打たれた初速と同じ速
さでカップにすべりこんでゆくように見える。

目を凝らしていると、K師匠や○坂師匠は、ボ
ールの頭を擦るような打ち方で、トップスピン
とかいう技をかけているのじゃないだろうか。

師匠連中のパターはとにかく良く走るので、一
時まねてみたが、球を擦るとまっすぐいかない、
距離感がわからん、結局うまくいかんので止め
た。

一度でいいから、登り傾斜にあるカップを、30
cmオーバーして、
「あー、クソ!外れたか!」
と言ってみたいもんだ。

川風に吹かれて(前)

2010年08月13日 | 日記
河川敷では、ばったり会った爺さんと2ホ
ール周った。後は、ひとりで行く。気温3
5度、でも川風があり涼しい。さっきの爺
さんは、今朝から2ラウンド半(9ホール
を5周)したそうだ。川風のおかげか、爺
さんの体力が度を越えているのか。

広い平坦な河川敷で、どんどん打つ。
合わせに行くから停まった体を、そこから
回すとボールが飛びはじめた。できればボ
ールを意識しないで打つのがよい、と聞い
た。知らぬ間に、当たっていた、というよ
うな感じね。当たることより体を回すこと
に専念。
そう、そう、これなんよ。

ドライバーは振り切ったほうが、曲がりが
少なかった。こんなこと、過去にも思った
ことなんだが、飛んでゆくボールをみて気
付いたのだ。頭ではわかっていた事実だっ
たのに、それをすっかり忘れていた。ほな
さんの汗かきゴルフは、こんなことの繰り
返しだワイ。私の辞書には進歩があるのか
しら、と思う。

15ホール過ぎたあたりで、思いがけず近
所のI女史とそのまたご近所の方が薄暮ゴ
ルフに登場し、独りゴルフの味気なさとロ
ストボールの連続から開放された。とても
ありがたい。