ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

幸せになってほしい(1)

2010年05月29日 | 日記
今日はぜひとも、あるお医者さまのご家族の話
をさせてください。

このご家族は、田舎でご夫婦が励んで開業医を
なさっていました。ある時から奥様の体が悪く
なり、とうとう内蔵がもたないというので、移
植をすることになりました。

あれこれ調べ、中国の北京が良いと、ある年の
秋、そこで移植手術となりました。結婚して10
余年、小学生の長男を頭に、次男、長女の5人家
族です。長女はやっと1歳を過ぎたばかり、夫婦
ともこれから子育てに頑張らねばなりません。
移植への決意も、なみなみならぬものがあった
と伺いました。

人生というのは残酷です。医者の目で、念入り
に調べた結果の移植手術でありましたが、術後
がうまくいかず、とうとうその年の終わりに、
奥様の訃報が届きました。
亡くなる前、幼子を残して旅たつことを悔やみ
ベットでなんども泣いたと言います。

このときは、日頃滅多に出かけないほなさんの
妻も、お焼香に参列させてもらいました。ご葬
儀はたいへんな数の参列者となり、亡くなった
奥様を盛大に見送ったと聞きました。

かわいそうなのは、残された旦那様と子供たち
です。1歳の長女は母の死の意味がわからず、次
男は母が何時帰ってくるの?と尋ね、周囲の涙
を誘いました。
長男は死を理解できるだけに、自分の行いが母
を死に至らしめたのではないかと疑い、自分を
責めているようでありました。

若くして妻を亡くした旦那様もかわいそうですが、
家族は、それぞれがその責務を負っているもので
あります。その日から、子供たちの口から、
「お母さん」という言葉が、いっさい発せられな
ったのでした。

シニア杯(4)

2010年05月29日 | 日記
天気は最高、しかし、3番ホールで打った球は、カ
ート道沿いに植えてある背の低い木の根元にありま
した。身長より低い木と木の間に体を入れ、6イン
チ動かしたボールを打ちます。低い木の下で、葉っ
ぱが落ちないように静かなハーフスイングを試みま
す。ルール違反なんでしょうが、少々木の葉が落ち
そうでも、周りの人は見ない顔してくれました。

ここは甘えましょう。転がしてグリーンに乗せ、そ
こから2パット。ボギーで切り抜けました。
次の4番ホールは打ち上げ、7アイアンでナイスシ
ョットすると、ほんのたまにワンオンすることがあ
りますが、手前のサブグリーンとの間が定位置です。

ほなさんの球は、左の方に。これはいけません、左
のガードバンカーは特に深いのです。登りをいさん
で駆けてゆくと、グリーン手前左側にある小さな松
の、それも根元にありました。いやらしい、、です
な。いえ、あなたのことではありません。

ここはもう打てないのですから、ルールに許された
6インチを動かしました。そこから再度グリーン方
向へ転がします。今日は、妙に木の傍に行きますね。
今後の行方が気(木)になります。古びたオヤジギ
ャクを言っている場合ではありません。ちなみに家
族からは、「オヤジギャクが出る時は、疲れている
証拠」と注意されておりました。

トラブルの上に、今日はパターがあきません。他人
の打つ球は、こういう砂場状態でも、ころころと転
げていきます。少なくともうまく転げていってるよ
うに、ほなさんには見えました。自分だけなんでか
なぁ、やっぱり、5千円のパターを3千円かけて短
く切ってもらうぐらいの小細工ではアカンのだ、と
思いました。

しかし氏素性の優れたパターは、1万円以上、良い
ものは2万円もします。あのブランドマークだけで、
転がりがよくなりそうに見えるのは私の僻みでしょ
うか。

こうした時、朝の練習でHさんの言った、
「ほなさん、利き腕だけで打ってみたら?」
とのアドバイスを思い出しました。

強く打とうと構えたら、打つだんになって弱いスト
ロークになり、ボールに当たる頃は、もっと弱弱し
いことになってしまっていたのですが、片手で打つ
となれば、思い切り打たないと届かないので、カキ
ッ!と乾いた音のでるくらい叩きます。

すると、これまで両手ですら届かないボールが、ど
んどん転がるではありませんか。転がってゆくボー
ルに、意志でもありそうな不思議な光景でした。
と、いうことは、両腕で打っていても、ブレーキを
かけているのです。自分の脳が加減していたのです。

シニア杯(3)

2010年05月26日 | 日記
シニア初日は、雨と風、二日目は砂と水との戦い
に、プレー中、なんなんだ!という思いがありま
した。これらはゴルフでは至極当然のできごと、
ゴルフは雨でもやりますし、風を読むのが大事な
仕事です。また、砂と水は芝の育成のためには、
必ず必要な過程です。

でもなぁ、バンカーと見分けつかんまで砂を入れ
んでもええやない、強く打った球がカップのかな
り手前で停まる度、こうボヤきが出るのでした。

あーあ、腕は上がらん。いやになるほどヘタやな
ぁ。どこぞにパターのええのないかいな。
この前行ったゴルフ場のキャディさんが、
「ほなさんは、もっと重いパターを使ったら?」
と、ほなさんのショートするパターをみて、こう
アドバイスをしてくれました。

財布に余裕はないけれど、これが終わったら、今
日はパターを見に行こうと思いました。
最近の重いパターは、いかにも球が転がりそうで
す。

シニア杯(2)

2010年05月23日 | 日記
「どこへゆく~~っ!」
ほなさんは、自分のボールの背中に向かって
大声で叫びました。球はどんどん右へ曲がっ
て、4番ホールとの境の林へ飛んで行きまし
た。3番ホール、打ち下ろしのパー3のこと
でした。周りは笑っています。

シニア杯の第一日目は、シャンクのスタート
という異常事態から落ち着きを取り戻し、10
オーバーで終わりました。このパブリックで
ほなさんがもらったハンデは+7です。11ホ
ールパー36が規定ですから、7打足した43とい
うスコアが目指すべきものでしたが、今回は
それより3打叩いたことになります。順位は
中の下でした。(ここだけのオリジナルハン
デです。)

今日は2日目、なんとしても43で周りたいと
準備運動がてら、朝、一度周ってきました。
(シニア杯だけは朝のラウンドが許可されて
います。)練習ラウンドでは、ラッキーにも、
Hさんという、親切にチェックしてくれる方
の組に入れてくれました。

当てて終わり!のほなさんのスイングが、大
きな欠点で、ゆったりと最後まで体を回すこ
とを、いつも言われます。ところが指摘され
るまで、忘れています。ほなさんの筋肉を、
形状記憶合金でつくりたいです。

今日は、グリーンの芝の育成のために、多量
の砂が入っていました。公園の砂場、巨大な
バンカーの様です。パチンと打つと、ゴロゴ
ロ行っては、急に停まります。しかも水を撒
いてるみたいだから、今日のパターはカップ
を外すなよ、とHさんは言いました。

ほなさんでは、砂と水への対処など、まった
くわかりません。教えられてはじめてことで
した。

第5回 徳島素義(そぎ) 全国競演大会

2010年05月22日 | 日記
「素義」とは

  三味線で語る

   浄瑠璃のこと・・・・


さまざまな情感を思い起こさせる

浄瑠璃の世界

母と子のつながり、

情愛、恩義、哀愁・・・・

忘れられつつある人の情けなど

三味線と語りだけの

素浄瑠璃を

是非お楽しみください!

  受付横のエントランスにて
  人形師 甘利洋一郎さんと
  そのお弟子さん達の木偶人形の
  展示がございます。あわせてご覧下さい。

 皆様のご来場を心よりお待ちしております。

   入場無料!

 6月5日(土)・6日(日) 午前10時開演

文化の森21世紀館イベントホール TEL088-668-1111

*素義(そぎ)って何?
解説で、いいのが見つかりましたのでお読みくださ
い。ご参考までに、

「徳島新聞の説明による素義」

祝!K村さん

2010年05月19日 | 日記
「日本片マヒ(麻痺)障害オープン」が終了した。
第10回になった今回の優勝者は木村定夫さん、
この「汗かき日記」では”K村さん”という名で登
場しているおなじみさん。

月曜に試合があり、それへも自分の運転する車でで
かけ、また関東から運転し帰ってくるという難業に
K村さんは、ひとこと
「今回は疲れたわぁ!」
と言った。

たぶん月曜の深夜、徳島の自宅に着いたと思われる。
それなのに、火曜の朝、8時には、いつものパブリッ
クをラウンドしていた。ほなさんが坂道で呼び止める
と、動きの悪い足を何度も移動させ、しばらくかかっ
てこっちを向いた。自由のきかない半身は、すぐに反
対を向くことができないのだ。

自分の車で遠くまで出かけるのは、交通機関だと制約
がいろいろあって不便なのだと前に言っていた。自分
が運転する車(今回から新車だ)で、ノンビリ行くか
ら、とても時間がかかるようだ。

「1時間も運転できない、疲れるんよ。」
パーキングを2つぐらいの距離の移動が限界で、少し
休むらしいから、四国から関東までなら、何度休んだ
かしれやしないと私は思った。それを往復、なんとい
うタフさだ。

このタフさは、死から生還したと思ったら、
「俺の左腕をどけれくれ!」
と奥さんにどなった方もいるモノと化した哀れで情け
ない半身不随。今度はそこから脱するために、血の涙
を流さなければならなかった日々の苦闘の中で生まれ
たものだと、ほなさんは思う。

手描き絵はがき

2010年05月17日 | 日記
毎日無理ばかりの

病人が

静かにしていると

息してるのか

死んどれへんかなと

口に手をあて

やっぱりやかましい方が

ええんかいな

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今日、郵便局でみた、季節の花が描かれた
手描きの「絵はがき」にあった文です。
作者の名は書いてありませんでした。

「もういちど、生きる」

2010年05月15日 | 日記
片マヒゴルファーとしてスタートすることになった
館野さんと、片マヒの先輩ゴルファーのお話です。
(内容をほな流にかいつまんで書きます。)
ゴルフダイジェスト今週号をお読みください。

脳梗塞で医者から、もう歩くこともままならない
と宣言された時、大好きなゴルフをなんとしても
やってみたい、と館野さんは考えたそうですが、
体が動かない、やらせてもらえるゴルフ場もあり
ませんでした。

家族の大黒柱だった自分が、天国から地獄へとあ
の一瞬を境に、’家族のお荷物’へと変わってい
ったことへ、自分の生きる意味を探したといいま
す。

それを見かねた館野さんのお嬢さんから、障害者
ゴルフに連絡があった時、佐藤代表は、
「月例会を見にくるだけじゃなく、クラブをもっ
 てきなさい。ぜったいにプレーしたくなるから」
とアドバイスしたといいます。素晴らしい助言で
した。

カートに乗ればどこへでも行けるが、ティーグラ
ンドへのほんの数メートルを歩くのに、たいへん
な時間がかかりました。
最初の一打を、キャディさんは「当たった!」
と誉めてくれたけど、100Yしか飛ばない、と館野
さんは心で嘆いたそうです。

先輩ゴルファーも、片マヒゴルファーとしてデビュ
ーした時は、泣いてばかりいた、といいます。
その先輩ゴルファー(第1回チャンピオン)は、今
では、スコア90でラウンドします。ゴルフには、
なにかしら人をつき動かすものがあるようですね。

幸いに、ほなさんの傍にはK村さん(高知大会で優
勝者)という身近な手本がいます。
冬の木枯らしの中でも、ゴルフバッグを肩にさげ、
倒れそうになるまで体を前傾させ、松葉杖を頼りに
コースの坂道を登っていた姿を忘れることができま
せん。

脳梗塞、脳内出血、一年間で患者になる人数は大き
な市ひとつ分にもなり、今後も拡大の一途だそうで
す。その半分が死に至り、半分が生き返ると言いま
す。生還しても、半身不随は誰にでもおこりうる現
象であり、その心理もまた同様です。誰もが館野さ
んであり、やがてK村さんや先輩ゴルファーになっ
ていかなくてはならないのです。生きるということ
は、そういうことなのだと、この記事は教えてくれ
ました。

ほなさんは、泣きました。
先に寝た女房を起こさないように、嗚咽を抑えるの
に必死で、ぼたぼた涙を流し、鼻もどんどん出て、
洗面所で顔を洗っては、また読みました。

年に一度のシニア杯(1)

2010年05月14日 | 日記
パブリックのシニア杯が年に一度だけ2週に渡っ
てあるというので、イシさんを誘って初参加し
てみました。

イシさんとその友達、H氏、M氏にほなという
5人が第二組と決まりました。
1番ホールは、打ち上げで直角に曲がる230m
の、曲者パー4です。

小雨降る中を、第一組4人がスタートして行き
ました。ヘッドが球を打つ時、乾いた音を残し
て中央付近に飛んで行きました。誰一人、右側
のネットに当てる者はいません。レベル高いで
す。

ほなの組は、一番目のイシさんは右側のネット
、二番目の友達はトップし、三番目のほなはシ
ャンクし、H氏は左のワシントンヤシ付近へ、
M氏はセンター付近のバンカーへ入れて、全員
がずっこけスタート。この違いはどうなんでし
ょうか。優勝にからむ者は、うちの組には居な
いと、スタートで確信したしだいです。

私のシャンクをみていたスタート係りは、
「ほなさん、スイングが早い、早い!」
と大きな声で言いましたので、顔をくしゃくし
ゃにして、頭をかきつつカートを引き1番ホール
の坂を登ります。

シニア杯のはじまりは、とんでもないスタート
になりました。

K村さんとの勝負

2010年05月12日 | 日記
障害者ゴルフの片マヒの部で優勝したK村さん
とたまにご一緒させてもらいますが、最近は、
ずっと負け続けています。
それでも一時は勝ったことがあるんですが。

ハンデなしの勝負なので、K村さんは右半身し
か使えない片腕ゴルファーですから、いくら飛
ばないほなさんでも、飛距離はかなりの差がで
ます。K村さんは、腰や下半身が使えません。
ボールを飛ばすには下半身の腰のキレが必要な
のです。

それだけの体の差がありながら、逆に言うと、
ほなさんはハンデをもらいながら、判で押した
ように、グリーン周り、パターでやられてしま
うのです。

「もういちど、生きる 
      片翼のゴルファーたち」

   (ゴルフダイジェスト今週号)