ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

「満足死」(1)

2016年01月03日 | 日記
尊厳死でもない考え方として、「満足死」を提唱なさ
っておられる医師がいます。このお医者さんを、
ほなさんはかつてTVで観たことがあるのかもしれませ
んが、最近になるまで、特にその内容を知りませんで
した。
ご興味のある方は検索してみてください。詳しくでて
きます。本もあります。中古本で安く売ってます。

この仕事に入ってみて、そして母を施設に入れてみて
思うことは、
「なにも施設でなくとも良いなぁ」
と感じ、
「自分は、できるだけ施設に入らない。」
と考えるようになりました。母も含め施設の入居者は、
「こんなところに居たくないが、周りに迷惑かける
 はイヤだしなぁ。」
というのが本音で、ある意味では辛抱しています。

ボォーとした表情の見えない老人のように見えても、
しばらく話していると、目に正気が宿り、認知症だか
ら物事の判断ができないだろうと上から視線で話をす
ると、老人の方がはるかに正しい判断をされたりしま
すよ。(認知症の専門、グループホームでの出来事で
す。)

集団生活ならではの「辛抱」がいるのです。
トイレやおむつ替えが順番であったり、インフルエン
ザの時期なると、確実に集団感染が起こりますから、
よほどでないと感染します。

でもなぁ認知症で我を忘れ、凶暴になったりすると、
これはもう普通に家庭では居られません。でも凶暴に
なるにはそれなりの理由がある場合が多いようです。
しかし自分のこととなると、心配が先に立ちますが、
ね。

「施設が無い(足りない)から、どうしよう」
という話がよく言われます。
でも施設や病院でないと、死を迎えるられないのでし
ょうか?
「万一」の時、どうしたらよいかわらない、という話
を耳にします。

若いうちなら、病気を治したら元気になり、元の健康
生活に戻ることができます。
病院や施設だと、死に直面した時、なにか特別な事を
してくれるのでしょうか?

ある病院で退院時の逸話です。
老人の骨折を担当した若い医者が、2か月経った退院時
に、
「骨がうまくくっつき良かったですねぇ。」
と治療を自慢気に話した脇で、家族が心配そうな顔をし
ていました。骨折を治すために安静、寝たきりにしたた
めに、自分でトイレに行けていたのがオムツとなり、顔
から生気が失われてしまったからです。
介護にかかる手間と労力を考えたら、引き取る家族は肩
を落としてしまったのでした。