ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

カミのみぞ知る(3)

2011年07月31日 | 日記
銀行側が、帳簿類の、たとえば決算書や現金出
納簿であるとか、営業の証明は、納付書のたぐ
いをいってくださっていたらなら、息子殿や私
も理解しやすかったのに、

1.会社が営業している証明
2.反社会勢力でないことを示せ
と言われた私達は、単なる領収書の数枚をみせ
ただけで、大銀行様がご納得いただけるはずは
ない、と思いこんだのだ。

一生懸命作ってきたホームページを閲覧したの
ち、資料に使うができないと言われたので、領
収書をみた大銀行様は、きっとこういうだろう。
「こんな領収書ぐらいでは、営業をしている
 証明にはなりませんね。」
そして、
「通帳ができる保証はない。」
というくり返しいう、担当者の顔つきが頭に浮
かぶ。

それで、思い余って東京のクレーム係りに電話
して尋ねてみた。
さすがは大銀行さまである、徳島の担当者とほ
ぼ変わらない答えだった。マニュアルでの対応
をしているものと思われ、そして苦情係りも、
「銀行側が書類を特定するのでない。お話し合
 いの上で、提出書類を決めて見せていただく
 が、それによって、口座が作れるというので
 はない。」
という。服の上から背中を掻いているようなも
どかしさを覚え、
「ここは国会か!」
とつっこみを入れたくなる、どこまでもよくわ
からん答弁だったが、善処するとだけは返事を
くれた。

その夜、ほなさんと息子殿は、互いの弱い頭を
つき合わせ相談した。担当者の傾向から、
「大銀行様は、紙の資料を欲しがっているよう
 だ。いちいち相談の上、出す資料をきめても
 良いが、たかが普通預金通帳を1枚作るだけ
 のことなのだから、何度も遠い支店の窓口に
 行くわけにもいかない。
 で、信用していただくには、できるかぎりの
 資料を持参することでこちらの誠意を示し、
 一挙に観てもらうことにしよう。」
ときめた。

普通預金通帳1枚、それも使うかどうかわから
ないことに、いいかげんイヤになりつつある親
子は、話が通じないと言っても、要は、すべて
をみてもらえれば、反社会的勢力でないことも
わかるだろうし、なんだったら、その場で着て
いるシャツを脱ぎ、白い背中をみてもらうのも
よかろう、と思った。

大銀行様ぁ、
たくさんの紙が見たいのであれば、イジワルせ
ず、最初から、そう言ってくださればよかった
のに、、、、
と、翌朝、持ってゆく書類を準備しはじめたら、
その数なんと、

ダンボール箱4杯、
レジ一台+スキャナー2個

になった。支店の入口、通してくれるかしらん、
、、。

カミのみぞ知る(2)

2011年07月31日 | 日記
わが息子殿が、前日に教えられた通り、書類
二通を法務局でもらい、担当者様にもってゆ
くと、
「これでお宅の会社が世の中に存在するのは
 わかった。
 が、営業しているかどうかが不明である。
 普通預金通帳といえど、反社会勢力などの
 マネーロンダリンダ(?)に手を貸すわけ
 にいかないのである。今度は営業をしてい
 る証明を出しなさい。」
と、言葉はどこまでも丁寧ですが、言ってい
る意味がよくわからないことをいいます。

さすが世界の大銀行様だ。四国に二軒しか支
店がないので、田舎のあぜ道で宇宙人に出く
わしたみたいだ。いや、宇宙人の方がまだ、
理解しないでよいから、わかりやすかったか
もしれない。

我が店が営業しているを確かめるのなら、
「店に電話をしてくれたらわかりますよ。
 お盆と正月は休みますが、なんでしたら、
 店のお客様に電話にでてもらい、今日お
 店やってますか?って尋ねてみたらどう
 ですか。」
と息子がいうと、
「いやいやそうではない。営業企画書、取引
 契約書のようなものを出せ。」
と担当者は言った。

店が営業しているかいないか、そんなことを
問うなんてどうやって証明すればいいんだろ
う、店を移動させ、担当者に観てもらえば一
目瞭然なんだけど、移動させず、しかも、担
当者は店を観ないというし、哲学的な難しい
ことを言う担当者の言葉を、息子殿はひっし
に考えたのち、やおら正直にこう答えた。

「営業企画書なんてものは、産まれていらい
 これまではうちで観たことがない。うちで
 は、親父の頭の中にそういうものがあるか
 もしれないが、親父が決めたことを、みん
 なでそれっ!とばかりにやる、これが店の
 キマリであり企画だと思う。」

そして詳しいことは、店のホームページを観
てもらうよう担当者にお願いした。ホームペ
ージには、定期的な売り出しの案内から、新
設売場の写真等が載せてあるから、なんだっ
たらそれをプリントアウトして資料に使って
もらえないか、と頼んだ。

ところが、担当者の返事は、ホームページは
ネットの中にあるものだから、非現実の世界
である。よって採用はできない、
「答えは、ノー!」
だといい、さらに、いろんな資料をみても、
その結果、通帳ができるかどうかは、不明だ
と付け加えられた。息子殿は、ほとほと困っ
た。

ここまで書くと、ほんの数行で説明できるが、
この宇宙人との話し合いに、平日の午後のす
べての時間を費やしたのだった。
記念になる分、担当者が宇宙人であって欲し
かったと、息子殿は本気で思ったのは想像で
きる。

そして、帰宅した息子殿は、
「父さん、担当者がまるで信用してくれん
 わ。他所の銀行へいかへんか。」
と徒労感でいっぱいの体をソファーに埋めた
のだった。

カミのみぞ知る(1)

2011年07月30日 | 日記
みなさまもご存知な、某「東京○菱UFJ銀行」
という世界でもメジャーな銀行があります。そこ
に口座開設したお話。

口座開設と申しても、普通預金通帳を1枚作って
いただくだけのことなんですが、それがもう、
しっちゃかめっちゃか大騒ぎとなりました。

大銀行様といえど、個人が通帳を作るのはとて
も簡単でしたから、法人だから、せめて法人の
証明ぐらいは言われるだろうと、四国全体で二
つしかない支店に行くと、
「法務局の全部履歴証明と印鑑証明書を持って
 きなさい。」
と教えられました。個人の通帳つくるのと、な
にか違います、そう我が息子殿は思ったそうで
す。

さすが世界に冠たる大銀行様です。
地方銀行みたいな、
「あ、○○さん、いらっしゃい。今日はどんな
 御用で?」
なんて下世話な接客はしません。
大きな声ではいわないが、
「私が昨日まで財務省担当をしておりました、
 ですからモックンと呼んでも構わないぞ」
てな顔をした、お利口なみなさん方がおり、窓
口は、ひとつづつ仕切られ、証券会社と見間違
うばかりです。

窓口の若い女性に、早口言葉をしゃべらせたら
どなたも間違わず、すらりと言いいそうな感じ
でありました。

本来なら、ほなさんのような田舎の小商店は、
「東京○○UFJ」などという大層な大銀行と
は、一生縁がなく終わるものと思っておりまし
た。場違いなところへきたもんだなぁ、と思い
つつも、ネットで商いをしようと思えば、都市
銀行に口座があると便利ですので、仕方なしに
普通預金通帳を作ってもらう「お願い」をした
ようなしだいでありました。

11年の戦い(最終章)

2011年07月29日 | 日記
そして現在は、野ハトと戦いは、最終章
へと突入しております。

ほなさんは、あたらな新兵器を考え出し
ました。11年の苦労は、知恵を進化さ
せます。

それは、、、、、


野ハトの宿敵、卵を狙うカラスの写真を
窓に貼ることでありました。

これ、けっこう効果大なのですよ。
お試しあれ!

11年の戦い(7)「どっちがほんと?作戦」

2011年07月28日 | 日記
レース鳩の集団が飛ぶ姿は、それはもう
美しいものです。みていて飽きません。
先頭のリーダーを中心に後続が続き、住
処の鳩小屋を見下ろしながら、グルグル
と大きな円周を描きつつ訓練します。

やがて巣に少しづつ戻りますが、もっと
長く飛ぶ訓練をさせようと、鳩小屋のと
ころで竿につけた布切れを振ると、また
鳩たちは上空に戻り旋回します。
朝な、夕な、みていた光景を観なくなり
、想いだすと寂しいものがありますね。

さて、野ハトは、集団で上空を旋回する
ようなことはしませんね。主なねぐらは
あるのでしょうが、一日中、ビルの上か
ら下界を眺めています。これじゃ、太る
のも人間様と同じ、当たりまえです。

長距離を飛ぶためにシェイプアップされ
た鳩に、気品をつけ加えたのがレース鳩
なのですが、野ハトのそれは、我が肉体
を観ているようで、あんまり観たくない
ですね。ハトの責任でありませんが、。

その野ハトを阻止する方法としてほなさ
んが考えたことは、ベランダに来ること
は拒まないが、巣作りだけはやめてもら
うという作戦でありました。

野ハトの行動を観察すると、つがいのハ
トが時折やってくるとやがて巣つくりを
はじめ、最初、1枚の枯葉、一本の枝し
かなかったものが、数日後には立派な巣
が完成し、数日後にはタマゴができ、そ
の後はもうハトたちが行きかうようにな
り、煩いものです。

そうなんです、野ハトは「できちゃった
婚」ではないか、とほなさんは思ってい
ます。

それに対抗するために、考え出した「究
極の作戦」とは、ハトが巣の材料を運ん
できはじめたら、その一本、一枚に至る
まで、おかれたそのままを、毎日毎日、
1階の木の下に忠実に再現させ、野ハト
たちに、
「あれっ?5階のベランダに巣を作ろう
 と思ったはずなのに、1階の木の下だ
 った?」
と勘違い、または、1階と5階はワープし
ていると信じ込ませることでした。

これこそ、「恐怖の錯覚作戦」でありま
す。どうでしょう、たいしたもんでしょ
う。でも、お前、閑なやつだなぁ、なん
てあなたは思うのでしょうね。
危害を加えず、金もかけずにできる作戦
は、唯一、ハトのかけた手間をこちらも
かけるという、極めて当たり前のことで
ありました。

11年の戦い(6)

2011年07月25日 | 日記
それから数年後、次は息子の部屋のベランダ
に巣が作られました。
気付いたときはすでに遅し、とは、世の常で
あります。

愛しの○○ちゃんをぼぉーと眺めていたら、
あーあ、この娘も嫁に行ってしまった。そん
なことならもっと注意しておけばよかった、
と後で思っても、どうしようもないですね。

ただ、それまでに万一告白をしたとしても、
マドンナは男の告白を聞くだけきき、
「生まれ変わったら、ひょっとしたら、付き
 合うかも、、」
なんて、松田聖子のような期待の持たし方を
しつつ、答えはノーと叫ぶことは間違いあり
ません。

最近、80歳の妙齢の女性から、告られたほな
さんであります。どうしましょう、でも、あ
りがたいですね。
80代のおばあさんと申しても、たった20歳ほ
どしか離れていないのでありますよ。

惚れること、他人から観られていると思うこ
とは、歳をとるにしたがって大事なことと思
うようになりました。

さて、二度の巣を経験し、一年に何度かあるハ
トの発情期を焦点を合わせることにしました。
別段、子育てをする巣を作らないなら、普通の
時期なら良いのです。

ハトの糞は体によくないと言われていますが、
中学生のころ、一時期、レース鳩を飼ったこと
がありました。野ハトに比べ、レース鳩はとて
も美しいです。体はスマートですし、いったん
レースになると、飲まず食わずで巣に帰ろうと
しますが、一部の鳩たちは、大型鳥の餌食にな
ったり、猫などにやられ帰還できません。
とても健気な生き物です。

それで、ほなさんはあることを考えました。

11年の戦い(5)

2011年07月23日 | 日記
そしてとうとう、その冬のことでありました。
ハトの巣ができてしまいました。
臆病な娘が、
「父さん、大変!」
と言ってきた時には、立派なハトの巣ができ
ており、ツガイのハトがそれぞれの役目を果
たすため、忙しく働いておりました。

彼らは、新婚?だったのかもしれません、産
まれた子ハトのお祝いに駆けつける親戚ハト
の群れで、ベランダはもう大層な賑わいをみ
せています。その騒々しさに、
「ここまでなるまで、なんで言わなんだ?」
と娘に言いましたが、はじめてのことゆえ、
それも仕方ないことでありました。

巣をみにゆく私を、ハトたちは警戒し、クッ
ククー、クッククーと騒ぎました。動物の臭
いが充満しています。手に出産祝いの品を持
っていないを知っているのかもしれません。
○鳩サブレーでも持ってゆくべきだったかし
ら、、。

さて、なすべきことは、ひとつしかありませ
ん。このまま巣を常態化させ、できれば、地
獄の30年ローンの片棒を、この新婚?ハト
たちに担ついでもらえるか、なのであります
が、ハトたちは、首を縦にふらず、かしげた
ままじっとして考えている風でありました。

やがて、ハトたちはノーとは言わないが、首
を前に出したり引っ込めたりするばかりであ
りましたので、やはり、ローン返済の願いは
伝わらないであろうと、諦めたのでありまし
た。
こうなると、致し方ありません。

翌朝、その巣ごと、ごっそりと1階の木の下
の小さな花壇の中へ移しました。
その時のハトたちの形相と騒ぎようには、す
さまじいものがありました。

突然の引越しに、キッ!と睨んだのは、母ハ
トでした。
それに備えて、ほなさんは、息子愛用の帽子
をかむり、俺を恨むなよ、この帽子をうらめ
とばかり、己の責任逃れをしたのでありまし
た。

息子は言います。
「父さんは卑怯者だ。」
そういわれても、仕方のない諸行でありまし
た。
ハトたちの立ち退いたベランダを掃除しつつ、
動物愛護の精神からしましても、あーあ、私
はなんと言う奴、と思いつつ、今後二度と同
じことはしないぞと堅く誓ったのでありまし
た。

11年の戦い(4)

2011年07月18日 | 日記
追い払っても戻ってくる、タカの目も効か
ない、フンでベランダはいっぱいになりま
した。フン掃除をしつつ、地獄のローンを
払うのはたまりません。

こういうことは、マンションの管理会社な
ら経験があるだろうと尋ねることにしまし
た。毎月送られてくるパンフレットには、
顧客サービスが良いと書いてありますし、
愛媛の本社にも問い合わせてくれるそうで
すので、何か有効な手段に期待して、、、。

ところが3名やってきた管理会社には、全く
知識がありません。話してみると、こりゃ
ダメだ。
ここは上場を目指している会社で、マンショ
ンの建築棟数もかなりのものであるのに、
現実的な経験がないのでした。

唯一の方法としてアドバイスくれたのは、ベ
ランダ全体に木で柱を立て、ネットで覆う、
というものです。1か所の費用に十数万円か
かるだろう、というものでした。
この会社、いける(大丈夫)んかいな?

数年後、台風のことで、お願いした時、まる
っきりピントハズレの対応した幹部社員が
さらに出世していったのを見て、
「この会社の行く末、危ないぞ。10年保証は
 できないだろう。」
と思いましたら、案の定、9年目で会社更生
法を申請し、10年保証は無くなりました。

余談になりますが、ほなさんが、
「この会社、おかしい。」とか「アカンわ。」
と言い出すと、不思議なくらい倒産してきま
した。自分でもその嗅覚に驚きます。
なんか、ニオイがするんですね。

11年の戦い(3)

2011年07月17日 | 日記
近所の野鳩たちは、田んぼの中にできた新築
マンションに大喜び、新しい住処にしようと
素直に考えたようでした。

隣のマンションが4階立て、ほなさんのは10階
立てでありますから、鳩たちが居た屋上が丸見
え状態なのでした。鳥瞰図的にみるなら、自分
を守るためには、丸見えは困り、ウチのマンシ
ョンへ引越してきたもようです。

当初、娘の居る部屋のベランダが隣のマンシ
ョンに近いため、その手すりには一連の野鳩
が並んで停まり、押し合いへし合い、そこで
世間話を、ポッポー、ポーポとやっておりま
した。

それに気付くと家族が、手で追い払いますが
またやってきます。どうしたもんかとホーム
センターへ行くと、あの鷹の目を拡大したよ
うな風船が売ってましたので、それを購入。
自慢げに室外機にくっつけました。階下の外
からも大きな目がよく見えます。これで安心
です。

なんてったって、野鳩はタカに弱いはず。
自慢げな宣伝文句が心強く感じました。
入居して、静かな1週間を送ることができま
した。

が、2週間目からは、また、ポッポーッと騒
がしく鳴り出しました、あきませんわ。
カーテンのスキマから覗くと、野鳩がその目
の風船で遊んでいる始末ではありませんか。

11年の戦い(2)

2011年07月17日 | 日記
「おマン、御用だ!」
こんな下品な話、確かに違いました。

ほなさんがやってきた戦いの相手は、ハト、
そう、あの飛ぶ鳥、「鳩」でありました。

11年前、涙とそして地獄の32年ローンは完済
すれば80歳(涙、なみだ)でやっと手に入れ
たマンションに、勇んで入居するも間もなく、
近くに住む鳩たちが朝夕に舞い、手すりに止
まり、大きな顔でフンをボタッ、ボタと落と
して行くのでありました。

それをみるや、ほなさんは、空を飛ぶがごと
くダッシュし、
「こら!おめえら、そんなとこに止まるなら
 地獄の32年ローンを払わせるぞ。」
と叫びます。と、ほなさんの異様な姿に、鳩
たちは、バタバタ、バタッ、と隣の住宅へと
移り、こっちを向いて知らん顔です。

くそー、
朝な夕な、ここにほなさんと、野鳩のバトル
が開始されたのでありました。