ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ラブレターの行方(後半)

2009年01月31日 | 日記
若い男が彼女に手渡したのは、ラブレターだ
った。彼女に冷やかしの言葉をかけようとし
たら、娘の表情はとても硬かった。

「ほなさん、私、結婚してるんです。あんな
もの、もらってもどうしようもないんです。」
彼女は、自分の体のどこかに、夫の持ち物だ
と書いてあるかのような言い方をした。

あんなもの、というのだから、手紙は一度では
なかったのだろう。最初の手紙を読み、それが
ラブレターだとわかり、そのうち相手の本気が
伝わるにつれ、娘は受け入れるべきものではな
いと判断したのだろう。

そういう娘の心をよそに、衆目の中、むげに断
ることができない状況下で手紙を渡そうという
若い男の行動は、いかにも分別がなかった。女
から観れば、愛するという相手を思いやるべき
行為が、この男の場合は自己愛で完結されてい
ると見えたことだろう。そして、若い男の行動
力が、幸せな結婚に水さすものと思えたのだっ
た。

あの時そういえば、娘は貰った手紙をそのまま
ギュっと握りつぶし、全身を固くしていた。
ラブレターをもらったのなら、もっとウキウキ
してよいはずが、怒りに震えていたのかもしれ
ないね。あのラブレターの行き着く先は、ゴミ
箱だったにきまっている。

そう思ったら、背中をぞくっとするものが走っ
た。過去に書いたオレの手紙も、そのままゴミ
箱へ直行していたんじゃないだろうか。過去の
遺物をずっと持っていられるのも困るが、青春の
過ちの結果の力作が、ゴミ箱へ直行していたん
じゃ、やり場のないものを感じるね。

でも、ほなさんのような風采のあがらぬ、男の
末席に位置する者から、ラブレターが届いたこ
と自体が許せないおんなどもは、手紙をことご
とく細かく裂き、火をつけ、その灰を太平洋に
バラまき、そこまで証拠がなくなることを見届
け、やっと安堵したことだろう。

女にとって、誰を好きだったか、誰に好かれた
かは、とても大切にしたい事なのでしょう。
男にはそういうこと、とてもわかりませんね。
読まれもしないラブレターが、この世にあると
は思いもしませんでした。

世の中の女性たちへ
「申し訳ありません、お手数かけて。」

ラブレターの行方(前)

2009年01月29日 | 日記
男の書くラブレターの運命は、その先どうなる
のだろう?という疑問があった。
夜も寝ないで一生懸命書いたラブレター、渡さ
なかったものはしようがないが、相手に届けら
れてから、その先どうなっているのだろう。

某会社の受付けに、ツンとした美人ではないが、
かわいい女性がいた。人目を引くが、温かいそ
んなタイプだったから、とても人気があったよ
うだ。

ある日エレベーターで一緒になり、ほなさんが
斜め後ろから、ぼぉーと眺めていると、若い男
が走り込んできて、彼女の前にきて、一言二言
だけいうと、何か手渡しまたあわただしく走り
去っていった。
何か緊迫した空気が流れ、エレベーターの扉は
閉じられた。

このとき彼女は、口を真一文字にして、怒って
いるようだった。この娘のこんな表情、珍しい
なぁとほなさんは思った。かわいい娘や美人か
ら叱られたいと願うほなさんでも、すこし違和
感を覚えた光景だった。

それから一年ほどして、同じ会社の東京店に行
ったら、彼女が受付に居た。ほなさんを覚えて
いてくれ、お互い懐かしく少し長い立ち話にな
った。この娘って、こんなにしゃべる人だった
んだと思いつつ、ふとエレベーターでの事件を
野次馬的に尋ねてみた。

謎のmoobooさん

2009年01月27日 | 日記
あの謎多き人物「mooboo」さんからコメントが
はいった。

「いつも楽しく読ませてもらっています。
 登場させていただき光栄です。
 
 うし年でモー、ぼんやりしていてボー。
 あわせてmoobooです。
 
 いつか徳島コンペを期待してます。
 お遍路ついでに行きたいものです。」

なんとも大好きですね、ハンドルネームの由来が
モーでボーだってんですから。
で、moobooさんのコメントに書いたほなの返事は、

「読んでくださっていたとは光栄です。心からの
 お礼と、勝手にあれこれ書かれることへ『ご愁
 傷 様です、お気の毒に。』をおくります。
 いつか徳島コンペ、やりたいですね。ついでに
 お遍路一式もご用意してください。
 きっと『88』打であがるれんじゃないでしょ
 うか。」

OBには般若心経を唱え供養してやれるし、ワイ
ワイやれる日を楽しみにしてますわ。

2009年のラウンド(4)

2009年01月26日 | 日記
コート○ールにつくと、顔見知りのキャディさん
がバッグを受けてくれた。この人とは河川敷の夕
暮れゴルフでお会いしたし、もともと店のお客様
だった方だ。美人の双子姉妹、ひとりは社交的、
もうひとりは大人しい、二人は正反対の性格で、
双子と気付かない時は、なぜこんなに受ける印象
が異なるのだろうと思っていた。

よく似た人というのは、この世に三人は居るとい
われ、かつては
「ほなさん、あんたは鹿児島の出身だろう。」
とか、どこそこで見たよ、と何度か言われたこと
がある。
私とそっくりの人は、いったいどんな人生を歩む
のか、少し興味がわき、あここれ考えてみるも、
結局は、それらの人がマスコミの話題になったと
も聞かないから、適当に怠け、たまにはズルし、
あとは家族と自分のために汗水たらして働くとい
う、平凡な人生をおくっているんだろう。

似た人というのでは、去年のライオンコンペであ
った「mooboo」さんは、なぞの人だ。ヌーボーと
した、一見では何を考えているのか不明の、それ
でいて落ち着いた安心感のある風貌で、ハンドル
ネームの「mooboo」は、その読み方さえいくつに
も読めた。
ジャケットの下にベストを着た「mooboo」さんと
大阪の地下街、仕事先、奈良のゴルフ場、あちこ
ちですれ違った気がするのだ。

このゴルフ場は、強風が有名で、冬場、風の強い
日は、コースレートが変わるとも言われているか
ら、ここでの話題は、常に風の話題が多い。
「話し方教室」に行くと、初対面の方と話するに
は、話題の順番を詳しくきちっと教えてくれる。
天気、健康、云々、今ではその順番も忘れてしま
ったが、ここでは今日は風が強い、弱いを言って
るだけで、その他の話題は無くともコミニュケー
ションは十分とれそうだ。

某氏夫妻とは、自己紹介もしたことがないまま
時々顔を観ているというだけでラウンドすること
になった。だからお互いの職業も話したことがな
い。
冗談好きということ以外、どんな性格の人かしら
ないから、今日は、風の話をしていようと思う。
「右から強い風が吹いてきましたね。」
「今のアゲンストに、球をもっていかれた。」
某氏の方も、誘ったもののおっかなびっくりだろ
うから、こんなのでいいのだ。

そんなことを思いながら、クラブ数本もって外に
出た。アウトスタートホールの手前のアプローチ
練習場へいった。お客は誰もいなく、大型バンカ
ーはきれいにならしてあった。

2009年ラウンド(3)

2009年01月24日 | 日記
前の晩、練習場へゆく。
某氏の奥さんが来ていて、挨拶してくれた。
明日奥さんも行ってくれるそうだ。
奥さんは別名「早打ち○○」と言われている。
実際はどうなんだろう。他人と一緒にプレー
することの少ないほなさん、それぞれの癖も
楽しみのひとつだ。

某氏ご夫妻はゴルフをはじめて5年キャリアだ
から、ほなさんとほぼ同じだが、この間ずっと
レッスンプロに習ってたように思う。
特に奥さんは、なめからなスイングをしていた。

翌朝、1時間前の着くように準備。と、いうのも
このコート○ールCCは、パット練習場以外に
大型バンカーと30ヤード以上あるアプローチ
練習場がついていて、日頃できないことができ
るのだ。ただドライバーやアイアンは二打席の
カゴ打ち場しかなく、満足なことはできない。
(注、ボール代はタダ!)

だからコート○ールCCには、県民パックとい
うサービスデーしか行かない?(行けない)私
の場合、パック料金以外のお金が全く必要なか
った。唯一夏の暑い時、手持ちドリンクが切れ、
泣きながら茶店で補充した時だけだ。
(キャディさんがつく場合は別だ。その場合は
見栄が先行する。これもマナーか。)

この「ポッキリ料金」という昔のキャバレーや
ピンクサロン全盛時代に開発されたシステムは
判りやすくていい。もともと汗をかくためには
じめた運動なのだから、ゴルフ場での社交とは
異なるのだ。自分のポケットのバラ銭まで計算
しなきゃならん、可愛そうな私のような貧乏ゴ
ルファーもいるんじゃないだろうか。

ほなさんみたいな貧乏客を入れなきゃならんゴ
ルフ場にはご同情を申し上げるが、こちらはほ
んとに助かっている。
どうかゴルフの将来が、さらに大衆化されるこ
とを願っている。そうでないとほなさんに行け
ないからね。

だから祭日にゴルフに誘われると、前もっての
心の準備というか、早い話、キャシュカードで
残を調べておかないといけない。辛いね。

コート○ールCCでラウンドの日は、少し早く行
き、普段の練習場では不可能な、大型のバンカー
やアプローチを練習したいと思っていた。
10時スタートと知らされていたが、9時には着い
て、練習をしこたまやっておこう。と、まるで剥
げタカバーゲンハンターの意気込みで、車を走ら
せた。

2009年のラウンド(2)

2009年01月23日 | 日記
年始が終わり、某氏に電話をかけた。
「突然すみません、今、お電話かまいません
 か?○○町の「ほな」ですが、お誘いいた
 だいたゴルフの件、どうしましょうか?」
というと、誰だかわらない様子。某氏は困っ
て、
「相手は間違えてないで?」

私はうっかり練習場の名をいうのを忘れてい
た、これじゃわからないはずだ。
「あのー、アルバ○○ス練習場で、年末にお
 話してた、年が明けたら連絡しますと言っ
 てたことなんですが、、。」

某氏はそれで判ったようで、
「あーあー。今もコース周っている最中なん
 よ。いつ行くで?
 ああ、来週の金曜日ね。どこか行きたいコ
 ースあるんで?」
と明るい返事がかえってきた。
こちらもほっと一安心。あまり知らんからど
こでも良いというと、
「金曜ならコート○ールCCが安いから、そ
 こに予約いれますわ。」
と某氏。

コート○ールCCは、県が三セクでやっている
ゴルフ場で、県民パックの日という割安設定日
が金曜なのです。
フェアウエイは広く、リンクスコースならでは
の強い風が特徴です。非力なほなさんは、ドラ
イバーがドンドン振れるコースです。

2009年のラウンド(1)

2009年01月21日 | 日記
年末のGOLF練習場、、、閉店まじかのロビーに
数人が居る。常連の夫婦連れなので、お茶を飲
みながら和んだ雰囲気がただよっている、、、。

常連さんが集まるそこは、打ち方や雑談に花が
咲いていた。そこへちょうど、ほなさんが1時間
の練習の清算を終えると、店長がお茶をどうぞと
すすめてくれた。そこでの、いつもお会いする少
し年上の某氏との会話。

某氏「最近、ゴルフ行ってるか?」
ほな「コースへはめったに出れないですわ。」
某氏「練習したら、周りたいだろうに。」
ほな「そうなんですが、友達が居ないし、、。」
すると、
某氏「友達ならここにいる。」
と某氏は自分の顔を指差している。周りはその強
引さを笑ってみていた。

ほな「それに平日しか休みとれないし、急に変更
   にもなるし。」
某氏「いつでもいいよ。どこでも連れていって
   あげるから。」
とまた自分を指差している。周りは笑っている。
それでほなさんは、
ほな「じゃあ、来年になったらよろしくお願いし
   ます。」
と答え、ほなさんのゴルフ納めはこれで終わった。

お互いの素性も知らない、それでラウンドのお誘
いとは、ゴルフ好きに自己紹介はいらないのね。
そこに居た常連客らは、それから年内まだ数回ラ
ウンドする相談をしているようだ。
この人たちに年末年始はない。

さて、2009年の年があけた。

只今 修行中!

2009年01月17日 | 日記
去年のライオンコンペの様子を「恐るべき企み」
というなんのこっちゃ判らんタイトルで書きまし
た。書き出したらヨタ話はなかなか終われず、そ
れがやっと終わりました。
おつきあい下さった方、無断で登場させられ一方
的な紹介をされた方へ感謝とご愁傷様でした、を
贈ります。

ほなさんの珍しくもない「下ネタ話」は置いとい
て、ゴルフというゲームは、ヘタッピはヘタなり
のマネージメントが必要なのだ、と思うようにな
りました。やっと、、、ですね。

子供がお菓子をねだるように、男が女をくどくよ
うに、行き当たりばったり、なんの手順もないよ
うではそうそううまく成功しません。
醜男だからこそ、ヘタな腕だからこそ、策を考え
ないといけないんでしょうね。
だいたい2打目をナニで打とうか、なんて考えて
ないのですから、これじゃあ、うまく行くはずも
ありません。

ゴルフって奥が深いんだなぁ。
商売はじめの頃、名刺に書いていた言葉を、また
書こうかと思いました。

「只今 修行中!」

恐るべき企み(最終)

2009年01月15日 | 日記
「ファー!」の大合唱を聞きつけ、先のグループ
の面々が、隣のホールから顔を覗かせました。
その中のキタックさんらしき人が、
「誰の球かと思ったら、ほなさんのでしたか。最
終ホールのカート道をコンコン転げてますよ~。
良かったら向こうから打ちますか~。」
と声を張り上げていいました。

前がつかえ、皆がティーグランドで待っていると、
私の球が、その脇のカート道をフェアウエイ方向
の、夕陽目指し転げている光景が目に浮かびまし
た。ほなさんの球はKYですから、ひとり一生懸
命なのか、ルンルン気分でのんびり小春日和を楽
しんでいることでしょう。悪いことに次は打ち下
ろし、とうぶん下りなのです。
キタックさんらしき人は、続けて言いました。
「もう半分くらい行ってるから、あそこから打つ
のは無理ですよ~。」

プレー4を選択するしか道はありませんでした。
失意の中で、グリーン脇からのプレー4は、3パ
ットの結末でした。
最終ホールのパー4は5打でした。途中、坂道で
日向ぼっこするボールを拾い、ポケットにしまい
ました。一生懸命やったことに違いはないのです、
お疲れさん、と声をかけて。

今回のスコアは、100ちょうど。切ることはま
たもやできませんでした。前に切ったことは夢か
という悔しさと、ライオンウッズの人たちの温か
い心遣いが身に染みた750キロの旅でした。

でも勉強しました。
「狙いはピンポイント」
を心がけましょう。
そしていくら計算して保険はかけても、ほなさ
んに、その支払いはない!ことことも知りまし
た。
大きな保険会社でもこの金融不況でどうなるか
わからんのだから、と自分を納得させましたが。

最後に、あのお二人の戦いは?
今回はNARASETUさんに軍配が上がりました。これ
で勝敗の均衡が破れました。
でもまだ年内あと1ゲームあります。(11月時点)
オヤジ達の戦い、どこまでも期待したいですね。

「赤勝て!白勝て!」
     
                  (終)

恐るべき企み(29)

2009年01月14日 | 日記
あと2ホール、これで終わる。ここを+1打、たと
え+2打でも全体で「100切り」ができるぞ。
そう思いWEST8番のパー3にティーグランドに立
ったのでした。

頭の上にあった太陽はいつの間にか右に傾むき、
147ヤード先の旗は、ゆっくりたなびいていま
した。ほなさんは、前のパー3を5打かかりまし
た。このホールはそこまでかかることないだろう
と思います。

ここは平坦な谷越え、距離もそうないし、ニアピ
ン賞のかかったホールです。150Y以内なら、
クラブの飛びもわかり、コントロールしやすいの
です。ハンディキャップの順位は16番目と書か
れています。18ホール中16番目の難しさとい
うのですから、易しいホールなのです。

前のホール良かったテーラーさんが先に打ちまし
た。ボールは旗をまいて飛び、グリーンの左側に
落ちました。
「ナイスオン!」
と皆は叫びました。

ほなさんは、ピンの右側を狙います。
右側はカート道路、谷のえぐれが少なく、ダフッ
てショートしても、ボールはラフで留まる可能性
大です。ちょっとは頭を使う「企み」ができるよ
うになったのです。テーラーさんには悪いが、今
日は100を切り、皆をして
「ほなさん、いつの間に、そんな腕になった!」
と驚愕のスコアをたたき出すのです。

こういう計算、保険も十分にかけて打ったショッ
トへ、
「ファー~~~!」
皆は声を限りに叫びました。
ほなさんの球は、グリーンよりはるか右方向、次
の最終ホールのティーグランド目めがけて飛んで
いったのです。

なにをしてんだ!
オレの計算、かけたはずの保険は!


さて次は、いよいよ最終回。二日で往復750キ
ロの旅をしてまで得たスコアは、、、。
すべての事実が白日の下にさらされる次回を待て!