ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

またもやゴルフへ(6)

2013年09月29日 | 日記
Y氏は急な登りと直角に近い右ドッグが特徴の
1番ホールのティーグランドに、すっくと立ち
ました。
ここはティーグランドが左足上がりのうえ、右
側は高いフェンスがあり、その向こうはOBで
す。

Y氏はシニア杯だけに許された特権、つまり、
早朝に各ホールを一巡するということを、身体
をほぐしつつ練習ラウンドをすませてきており
ました。

今日のピンの位置等、グリーンの速さ遅さは頭
に入っております。風の方向も、ほぼ体験しま
した。グリーン周りのラフの深さに注意し、あ
とは、その場に行って、朝露が一粒残らず蒸発
した時のグリーンの速さを想像するだけです。

いつものティーを立て、オーバースイングしな
いように気をつけて、Y氏はクラブを振りおろ
します。
その時、手に「?」の感触がありました。
打音も中途半端なものでした。

自分でも気づかないほど、スイングが早かった
ようで、あっ!と思った瞬間、打たれた球は、
右のフェンスへと飛び出していきました。

今日は女性陣と周るのに、1番からなんともは
や、、、無様な球の飛びようだ、と思いました。
周りは気を遣っているのか、これまでの
「ナイスショット!」の黄色い掛け声をやめ、
無言でありました。

気の早いおばちゃん連中は、自分のカートを引
き出して、上りの斜面へ歩き出そうとしていま
す。
なんと自分のことだけしか考えない連中なので
しょう、とY氏は、ネットにかかった自分の球
のことを忘れて思いました。

たった一打で、周りの景色は暗転します。
「今日はなんという悪い日なのだ。」
とY氏は嘆きました。
このまま帰りたい!そう言いたい気持ちを抑え
て、プレー4へ歩き始めました。

結果、
この日のY氏は、最終12番ホール、60mともっ
とも短いまっすぐのホールで、2発の連続OBが
出る始末。最初悪ければ、最期まで悪い!ゴルフ
というゲームの悲惨な側面を地でいってしまいま
した。

この日、同組の3人のレディースの方々のうち、
一人が優勝、もう一人は3位に入り、
「Yさんと周ると縁起がいいわ。」
と笑顔で賞品を手にしました。女性は、賞品がで
ると嬉しいのです。他人の想いなんてものは、ど
っちでもいいのです。

それをみていたY氏が、
「もう二度と、おばちゃんとは行かないぞ!」
と思ったかどうかは定かではありません。

またもやゴルフへ(5)

2013年09月27日 | 日記
去年からマラソンを始めたY氏は、今年の
2月、そして4月と42.195キロを完走しまし
た。仲間が、地元大学の先生が講師をやっ
ているマラソン講座に参加しているので、
Y氏も影響を受け、完走など絶対できない
と思っていたのが、5時間台で余裕をもっ
て終えるまでになってきました。

それには自宅から近いゴルフコースの外周
をジョギングするのが、日課となっていま
す。おかげでサラリーマン時代には、でっ
ぷりとした腹がひっこみ、その体型はみち
がえるほど変わり、血圧にも良い効果があ
りました。

彼は自宅近くの3セクが主体のゴルフ場のメ
ンバーなのですが、このパブリックゴルフ
場が、運動量という点では群をぬいている
ために来るようにしてきました。12ホール
を2周ラウンド(一般のゴルフ場のほぼ1回
分に相当)すると、体が軽くなり、ジョギ
ングのタイムに良い結果がでるのです。

一方ジョギング効果はゴルフにも影響を与
えてくれました。年末88が出て、今月85
と、仲間を悔しがらせました。ほなさんにこ
のスコアを伝えると、しばらく黙って返事が
できず、やがてうわ言のように、
「はちじゅうご、ハチジュウゴ、ウーン。」
となにやらぶつぶつと繰り返していました。

ゴルフのスコアがよくなると、周りの評価に
変化が現れ、
「まぐれ、、、まぐれですよ。」
と返事しても、尊敬の眼差し、やるなコイツ
という表情でみているのが分ります。
なんたって、ハーフ39が出たのですから。
これは生涯の記録でありました。
私は、やればできる子、だったのです。

さて、今日も、いっちょうやってやるぞ!
との想いを抱きつつ、ティーグランドの後ろ
から、皆のショットを見守っておりました。

またもやゴルフへ(4)

2013年09月23日 | 日記
Y氏のメンバーは、元職場組で、地元大手の会社で
ありましたから、工場の端に、9ホールのショート
ホールがあったそうで、昼食時や仕事終わりに、社
員がクラブをもって寄せの練習をしていたといいま
す。すごい会社があったもんです。

現在はその場所が無くなったそうですが、こういう
訳で、Y氏のお仲間はみなさん長いゴルフキャリア
です。
ただなんといいますか、女性陣のように、レッスン
を受けたようなスイングをされる方はいません。
上手いヘタは別にして、男性陣はそれぞれに個性が
ありましたから、それがまた面白いのです。

身体を動かすスポーツから入ってくる男性たちと、
「大人の習い事」として受け止める女性陣との違い
があるのかもしれません。

さて、シニア杯とレディース杯は同時進行でスター
トしてゆきますが、女性陣が遅いスタート時間を希
望したので、終わりの方になりました。
朝一番のスタートより緊張が解けた分、体はよくま
わります。

一番手の’やりすぎ氏’は、緊張感もなく、素振り
で練習したスイングで、打ち上げ1番ホールの中央へ
運びました。まずは無難です。
ところがここから雰囲気が一変します。

なぜなら女性陣はドライバーを使います。2番手、3
番手、4番手がナイスショットしました。赤や黄色の
カラーボールが、青い晴天の空に吸い込まれて行き
ました。豪快です。
アイアンと比べ、ドライバーが当たると、これぞゴ
ルフ!の風景に様変わりしました。

いよいよY氏の番です。





またもやゴルフへ(3)

2013年09月17日 | 日記
Y氏と一緒に来る男性は、この方もほなさん
と同じ程度の腕で、けっこうな負けず嫌いで
あり練習熱心な方です。

最近は、ボールを打つより素振りの方が練習
になると悟り、素振りを毎日やり、やり過ぎ
から、体のどこかを痛めたと聞きましたが、
それを笑えない私です。
この方も、ほなさんと同程度の腕です。

Y氏と’やりすぎ’氏は、ほなさんと同程度
でありますから、三段論法でいいますれば、
熱心さで男性陣が少し上だけで、レディース
の面々とも、ほぼ同じレベルなのでありまし
た。

これは面白い!組になること間違いなしです。
どちらが先に、自らのリズムに乗ることがで
きるかです。
「いびき」をかく人と同部屋になったときの
格言は、
「先に眠るにかぎる」
であります。耳栓やイヤフォンをして寝る技
もありますが、耳栓してゴルフのラウンドは
できません。そんなことすると、二度と同組
でのゴルフには誘われないこと請合います。

だからこそ難しいのが、自分のリズムを守る
ことです。それには、まず、最初のホールの
ティーショットの成り行きが鍵であります。

シニア杯が、いくら慣れた月例行事だといえ
ど、朝一番のティーショットは緊張します。
この日のくじの結果、
1番’やりすぎ’氏
2番、3番、4番女性陣
5番Y氏
という順番でありました。
天気は超快晴、お盆明けの暑い暑い日であり
ました。

またもやゴルフへ(2)

2013年09月15日 | 日記
ほなさんのライバルは、言わずと知れたつい最近
「85」を出したY氏。なかなかの好人物です。
先月のシニア杯は、ほなさんが参加できないこと
がわかってましたので、このY氏に、レディース
の方々と回ってもらうよう頼みました。

というのも、Y氏のグループの参加人数は2名し
かありせんでしたし、女性陣は通常3名ですが、
時として、一人これないことがあるのです。
ドタキャンになると、2名では、コンペに参加で
きません。

それで二組を合体させると、どちらにも良いと判
断し、そのリーダーをY氏に引き受けてもらった
という訳です。
女性陣には、「ちょっと前のイケメンが約2名い
くから、楽しみにしていてください。」
とメールを入れておきました。発奮する姿が目に
浮かびました。

ゴルフというものに上下の波ができるのは、「か
なめ」さんが書きこんでくださったコメントで理
解できるようになりましたが、この上昇中のY氏
を相手に、レディースの面々がどう対処するか、
ほなさんはとても興味をもっていました。

ゴルフは同組で回ると、そのうち誰かがペースの
主導権をとります。その中で、自分のリズムを忘
れないようにできたら、一人前なんでしょうが、
それはプロでもなかなか無理なスポーツです。

またもやゴルフへ(1)

2013年09月08日 | 日記
ゴルファーの打つ球にはドローとスライスの
二通りがあり、本来は、真っすぐが打てれば
良いのですが、それは極めて難しいと知った
ほなさんは、台所用品に間違われる「スライ
サー」を返上するべく、ドロー打ちをはじめ
ました。

外側からインサイドにクラブが降りてくると
いういわゆる、初心者軌道が治らないので、
○坂師匠から、
「インサイドにベッド引いてみろ。それを今
 日一日やりなさい。」
と指示されました。

やってみると、たしかに球が少し捕まる感じ
がしました。スライスの頼りない音から、イ
ンパクトの打感が変わったような気がします。
少しインサイドに引くと、肩が良く回るよう
になるから、、と○坂師匠の説明がありまし
た。

これはなんとしても、ものにせねば、、、。
と深く心に決めたのでありました。

時あたかも、障害者ゴルフのチャンピオンK
さんは、「100切り選手権」でおなじみの
先生の夏合宿へと旅だって行きました。ほな
さんに縁のない軽井沢、それもトーナメント
で見ることのある「軽井沢72ゴルフコース」
へと。

佐久○先生がなんだっての、、、。
Kさんに佐○間先生のレッスン本を貸したけ
ど、貸したほなさんは、まったく理解できな
かった。○久間先生、ほなさんが判る程度ま
でレベルを下げてくれないと、本代がもった
いないではありませんか。

こんなところで怒ったって、理解できないま
ま買った私が悪いのですが。
昔から、難しそうだと有難さが増すような気
になる悪い癖のある、ほなさんです。

このごろ思うこと

2013年09月03日 | 日記
ほなさん夫婦の「おせっかい」話を書き
ましたが、いかがでしたでしょうか?

昔は、私のような「おっちょこちょいで
おせっかいな人」が町内にいたもんです
が、今はもう「個人情報」が幅を利かせ
る社会ですから、そうもいかなくなりま
した。

ついでにお話しすると、ほなさんは、倒
産したAさんへ渡す、古本を集めていま
す。
笑うほどしか集めることはできませんが、
Aさんが還暦すぎてゼロになるのは、い
くらなんでも厳しいものがある、でも、
カンパできるようなお金も無い貧乏生活
が現状で、恥ずかしながら気持ちだけ、
という自己弁護の気持ちがどっかにある
かもしれません。

そんなことしてなんになる!
というお声も聞きました。救うためには
出資金を集めてとかの意見もあります。
でも、なんです。
立ち上がってもらうには、Aさん自身の
必死の努力しかなく、ほなさんは掛け声
だけの応援団です。

Aさんに、また元の古本屋の仕事ができ
る日がくるといいな、と思っています。

長い友達(終わり)

2013年09月01日 | 日記
気ままなBさんは相変わらず連絡がなく、新
婚のCさんからもまったく連絡がなくなった。
妻が心配して、
「Cさんは、どうしてるんだろう?」
と聞くので、
「そりゃ、連絡が無いのは幸せにやっている
 証拠。離婚騒動でやれなかったことを今取
 り返しているよ。」
とほなさんは言った。

BさんとCさんの違いは性格だけによるもの
だろうか、とも思う。

Bさんは男、Cさんは女。
チャンスを目の前にして躊躇する男、
一方、自ら行動する女。

Cさんは結婚をするよ、と報告にきてくれた
た日、その理由を、
「彼に会って、潤う自分に気づいたから。」
だと教えてくれた。
彼女の干からびた心に、静かに水が流れ込み
満たされていく様子が浮かんだ。

ハンサムでもない普通の男性と紹介してくれ
たCさんの旦那、しかもほなさんと同年代、
「なかなかやるじゃない!コノコノーっ。」
とほなさんは心の中で言った。

でもどうなんだろう、この感覚は男には薄い
ように思う。
ここんところ、周りで毎年のように結婚して
ゆくシニアの友達がいる。
うれしい限りです。

おいBさん、お前はビッグチャンス逃したん
だぞ!
だけど一匹オオカミ、それも人生だけど、ね。