ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ドライバー恐怖症(14)

2013年11月22日 | 日記
やったぞ!
念願の「110の王最終決定戦」に参加させてい
ただきました。

まずはじめに、WINDさんにはお礼の言葉
がございません。この世でお返しできないほ
どのたくさんの義理を尽くしていただき、あ
の世とやらまで持っていかなくては。

細かくかけないほどのその気配りに、感謝と
申し訳なさでいっぱいです。

次に同組で周ってくださったJIN教頭、チ
ャコさん、私がラウンド中かかってきた電話
で中断した際に、何事もなかったかのように、
そのたびに上手く処理してくださいました。
見事な大人の対応にはたいへん助かりました。

また、ドリームのリーダー梅さま、隊長ご夫
妻、ノンちゃん、ふーちゃん、ごちそう様で
した。
かなめさんも三重から駆けつけてくださって、
ありがとうございました。

今回は、晩秋の京都、滋賀を通過し、岐阜、
愛知へと車を走らせました。当初、電車で行
く予定でしたが、車屋さんがレンタカーを格
安に都合してくれ、「フォークソング大全集」
のCDを持ちこみ、たいへん良かった陸路で
した。

紅葉がなんともいえず綺麗で、そのまま車を
停めて眺めていたかったほど。カーステレオ
からは、
タクロー、こうせつが歌い、ばんばんが語り
ます。ボリュームいっぱいにして、独り悦に
いっとりました。ええですなぁ。

それと、休みをくださったわが奥様にも感謝
を申し上げております。

ドライバー恐怖症(13)

2013年11月14日 | 日記
レストランでの偽装が問題となっていますが、
ある日の昼食時、自分で料理ができたら、安く
てたくさん食べられるのに、と仲間たちと話題
になった。

刺身を例にとってもみても、同じ食材からどう
やったら、綺麗に何人前もとることができるの
か、素人は同じ幅で切ることさえなかなか難し
いのに、やっぱり職人さんは偉いなぁというこ
とに落ち着いた。

そのあと、
我が家の場合、刺身にしても、同じ幅で切るこ
となど必要ないじゃない、
と女房の問題発言。
確かに口に入れてしまえばを同じだから、と私
が言うと、そうじゃないというのだ。

「同じサイズに切ったとしても、あんたの口の
 中の歯は、あちこち空き家になっているから
 意味ないじゃないの。」
そう、伝説の仮面ライダーは、歳とって’噛め
んライダー’になりさがってしまっているのだ。
綺麗にきったところで、その良さを口の中で味
わえる時代はもう過ぎた、ということか。

女性がヌードになり写真集を売る口実、
「思い出に」
というかわいい嘘も、全部が嘘でもないように思
えるこの頃です。

ドライバー恐怖症(12)

2013年11月08日 | 日記
いよいよ
「110の王ライオンウッズ決定’最終’戦」がやって
くる。ライオンウッズは、コンペティションだという
のに、練習してはならない、上手な方はオブザーバー
参加しか認められない、という一風変わった、でもヘ
タッぴを自認する者には、堂々と参加できる大会であ
る。

今回ばかりは、女房を質に入れても参加しなければ
と画策していたら、すんなり「行って来い」と言っ
てくれたので、乗り物酔い、ホテルで眠れない症を
乗り越えて、ふらふらになりながらでも行くことに
した。

「女房を質に入れて」と昔から言うが、昔は良かっ
たようで、34年も女房家業をやってきた我が家の’
女王様’を質にとってくれようなんて質屋は、すく
なくとも地元では無くなった。質屋がとってくれな
い以上、自前で旅費は用意して、、。

さて、WINDさんという主催者が、今回で引退な
さるという。想い出深い会であるのは、誰も相手に
してくれない、初心者ゴルファーほなさんを、温か
く迎えてくれたのが、唯一「110の王、ライオンウ
ッズ」だった。

ほなさんは、ゴルフをTVゲームの「みんごる」で
覚えたものの、ゴルフ場へ連れて行ってくれる友が
おらず、義理の兄からも断られ、なおゴルフ場へ行
きたいと切に思っていたら、なんとネットでWIN
Dさんと知り合いになり、ずうずうしく頼んだら快
く引き受けてくださった。

それでほなさんは、相手の気が変わる前にと、すわ
車にクラブを投げ込んで、岐阜まですっ飛ばして行
った。すると歓迎会(オフ会)まで招待してくれ、
この私にはじめてゴルフ友達ができたのだった。
初対面の名刺を出そうとした私に、
「ここではそういうことしないの。」
と言ってくれたことで、ほなさんは感動の極みに達
してしまった。

どこで何をして日々勤めていようと、それはそれ、
ゴルフをするのに、付き合うのに良い人柄かどうか
につきる、というのだ。当たり前のことだが、この
世にはレッテルを重視するブランド志向の方々がい
る。ほなさんも社会通念上それが悪いとは思わない
が、自分の生きる場所は、「八っつぁん、熊さん」
の分であることは疑う余地がない。

肩書きというレッテルの無い社会というのは、居心
地よく、いっぺんで気に入ってしまった。そして、
大人になってからの友達というのは、実にありがた
い貴重なことだと思うようになったのだ。

孟母三遷じゃありませんが、幼少のころ、若い時代
の友も大事だ。しかし、50の坂をこえるころから、
付き合いたい人とだけ付き合えばいいのではと、量
の付き合いから「質の交流」を、自分は求めている
ことに気づいたのだ。もうワガママ言っても、怒ら
れないだろうという思いもある。

「クオリティ・オブ・ライフ」である。
良質の日々の時間を過ごしていきたい。とっぷりと
その中に浸って、朝陽も夕暮れも観ていたいものだ。



ドライバー恐怖症(11)

2013年11月04日 | 日記
思い起こせば、ソケットもシャンクも、そういう
言葉さえ知らなかった、ゴルフを始めた頃から、
たまに「ソケット」が出ていたように思います。

ソケットした球は、ティグランドななめ前の木に
当たり、跳ね返って私の後ろの木に当たり、また
前に飛んで同伴者をかすめ、冷や汗をかいた記憶
があります。ほなさんと周ることは、同伴者とし
て覚悟を求められるなぁと、反面、加害者の責任
を感じる次第です。

別の日は、アプローチで柔らかく打とうとした球
を、バンカーで足を沈めて準備していた同伴者に
当ててしまったこともありました。冬で厚着して
いたのと、緩んだショットであったから良かった
ものですが、とにかくソケットが出始めると、も
のの見事にソケットばかり出るようになるもので
す。

周囲の同伴者から、ほなさんがアドレスする度に、
「あいつが打つぞ!」
とばかりの目配せをされているのが、とても申し
訳なくて、そこまでの緊張を周囲に求めても良い
ものかと、このまま帰ってしまいたいと半ば思い
つつショットすると、、、、
「あれーぇ!」

お昼になって、事務所横の広いソファーに腰掛け
て、いろいろ雑談をしました。山でのハイキング、
西国周りで次はあの寺に行くなど、退職者ならで
はのくつろいだゆったりした会話です。

ほなさんひとり賭けの代償を払わされた、そのジ
ュースやコーヒーをみなはすすっています。同伴
者のひとり、美容師のお姉さまが、
「ほなさん、みなは気づいていても言わないけど
 私は言うわよ。シャンクするのは、体が動いて
 いるのよ。みんな優しいんだから、、。」
とズバリと助言をしてくれました。

優しい男どもは、その優しさから口をとざし、
優しい女性は、その優しさから指摘をする。微妙
な男女の差が出ているようです。

そうか、やっぱり、。疲れで体を止められなくて
身体がずれていたのが、ソケットの原因でした。
下半身の筋肉が疲れから、腕の振りを抑えられな
いようです。

そういえばなぁ、このところだんだん筋肉も落ち
ているし、なぁ。頭の筋肉、脳の記憶力はほとん
どあてにできなくなってきたし、なぁ。
秋のたそがれは風情があって良いものですが、シ
ニアのたそがれには、なにもありませんなぁ。

こんなことではいけない!
心を強く持って生きていかなくては。
花はいくつになっても咲くのだ!と思っていたら、
今朝のTVで、
「花は花でも、ドライフラワーよ。」
ときたもんだ。参った!

ドライバー恐怖症(10)

2013年11月02日 | 日記
タイトルは、「ドライバー恐怖症」ではじまった
今回のブログは、「ソケット」という本格的な「
病気」となってしまいました。

「ソケット病」はどのクラブでも確実に起こり、
しかも、判で押したようにフェイスの芯から外れ
た根元、シャフトの軸ですから、丸くなった金属
部分なので、当たった球はどこへ飛ぶかわかりま
せん。

ソケットにならないのは、パターしかありません。
もうドライバーだけは打てない!などのんきなこ
とを言っている場合でありませんでした。
しかも、この病気の怖いところは、一度起こり始
まると、クラブを振りおろすたびに、起こるので
す。馬鹿のひとつ覚えなのでした。

怖い病気です。ソケットした痕跡を見るたびに、
芯から2-3cm外したところが球に当たるという
己のクラブ軌道を後悔し、じっと手をみます。
この手は、この手は、芯には連続して当たらない
癖に、外す際は、なんと真面目で正確な再現性を
もたらしているかを思うと、情けない以外の言葉
が見つかりません。

この日は、誰一人、ほなさんの前を歩く人は居ま
せん。危険だからです。
とうとう見かねたひとりが、クラブを構える位置
を変えてみるようアドバイスしてくれました。

「ちょっとどうだろう、フェイスの先で打つよう
 に、構えた時に、いつもよりボールを離してみ
 ては、、、。」
こうアドバイスくれても、ほなさんは不安でした。
どれだけ離しても、身体は球を追いかけていくは
ずでしたから。

「どうしよう、これではライオンに行けないぞ。」
とほなさんは思いました。いえ、病が重くなって
この先、クラブを持てなくなるのではと思いまし
た。

「あれがあのソケット病の人やて、、。」
「近くに寄ったらあかんよ。話したら、球が飛んで
 くるって、よ。」
と言われるに違いありません。

ドライバー恐怖症(9)

2013年11月01日 | 日記
「TV中継がはじまるぞ。」の掛け声は、
あたかも少年時代の三角ベースボールを彷彿
させます。ボールは、ふにゃふにゃのゴムボ
ール、バットはそこらに落ちてた板切れでし
た。場所は、公園や学校の校庭などのきちん
とした所じゃありません。’空地’が我らの
グランドです。

実況はNHKのアナウンサー、解説はおなじ
小西得郎さんでありました。
「なんと申しましょうかねぇ。」
と子供には小西節のフレーズを言うだけしか
できませんが、それを口にするだけで一流選
手の仲間入りをしたようで気分は乗っていっ
たものでした。

「TV中継が始まりました。」
という言葉に、猫背のおじさんたちの背筋が
すーっと伸び、OB連発して来た者たちにも
「ラスト3ホールは頑張らなくちゃ」と思わせ
る威力がありました。

好調のほなさんは、もちろんオナーでありま
した。打ちおろしの140ヤードはあるでしょう、
かすかに風が右から吹いています。旗は中央の
左で時折なびいていました。

右にひっかけ癖のあるぎっちょの私は、スライ
スでなく、できればドロー回転するようにと、
8番アイアンをインサイドに引いてから打つよ
うに考えました。この頃は、調子が良いと、
こんなことも考えるようになったのです、おほん。

自信をもって打ち下ろした一打でありました。
ところが、なんと球は変なところに当たった
のでありましょう。すぐ前の左の松林に飛んで
行ったのでした。
「???」

言葉がありません。観ていたS氏は、
「TV中継は、怖いなあ。何が起こるかわからん
 わ。」
と言いましたので、
「シャンクしたーー。」
とほなさんが嘆きますと、グループで一番上手い
A氏が、ほなさんのクラブを観に来ました。手に
取り、ボールの痕跡をみて、
「根元にあたっとるわ。ソケットや。」
と言い、シャンクとソケットの先の説明をしてく
れたのでした。

そこから、ほなさんのソケット人生、恐ろしくも
悲しい一日がはじまりました。
それは皆についていくのがイヤ、もうこのまま
クラブを置いて帰りたいと、何度も思いました。
しかし、こういう時にかぎって帰してくれない仲
間たちであります。昔も今も一緒なのですね、
涙、涙、、、。

ソケットからくるOBの連発で、ジュースをおご
らなければならなくなったのは、ほなさんひとり
でございました。
誰かーーー。