高齢者の交通事故が毎日ニュースで取り上げられて
います。昔は交通事故では大きなニュースにならな
いほどたくさんの事故があったものですから、日本中
での年間死亡者は1万人を超えていましたが、今日で
は死亡者数でいくと半分以下になり、そのために高齢
者の事故の報道が多くなったのかもしれません。
(もちろん事故は無いほうが良いのですが。)
ところがまだまだニュースにならない死亡事故が日本
にはあります。交通事故の数倍も家庭内事故による死
亡者が出ていますが、めったにニュースにはなりませ
ん。その1番目はトイレや脱衣所での心筋梗塞、浴槽内
での溺死です。
日本昔話の時代から数十年前まで、トイレやお風呂は
屋外にありました。私の子供の頃、祖父の家に泊まり
にいくと、夜間でもいったん家を出て屋外のトイレに
行かねばなりませんでした。とっても怖かった思い出
があります。
お風呂も外の廊下を行った端にありました。現在でも
少し古い家のトイレは玄関脇にあり、南側のリビング
から一番遠い反対側となっています。この家の造りが
大変問題なのです。
寒い冬、布団の中って暖かいですね。やすらぎを覚え
ますが、布団の中の温度ってご存知でしょうか?徳島
文理大学の先生によると、38度(そう聞いたように思
いますが違っていたら訂正します。)で、それ以上の
温度が高くなると、人は寝返り動作を無意識にして、
布団内温度調節をしているのだそうです。
冬の死亡事故の第一位「心筋梗塞」の大きな原因は
温度変化だというのです。布団の中38度->寝室18度
->廊下10度->屋外トイレ・脱衣場3度、屋内でも7-8
度でしょう。この温度変化に血管は急激に収縮し、倒れ、
死に至ることがあります。高血圧の方の血管は耐えられ
ません。屋外トイレが多かった時代、日本人が脳溢血を
起こしていたのは、家の造りからくる温度によって起こ
っていたことがわかります。(温度は一例です。)
そして脱衣場を無事通過できた方も、湯船に首まで浸か
ると、血管は急激に拡張し、今度は低血圧となり意識を
失い、浴槽が広ければそのままブクブクと沈みます。大
きな浴槽、問題ですよ。結果は死に至ります。
酒を飲んだ後、湯船で気持ちよくなり眠ってしまった経
験はありませんか?それは血管が拡張した結果の「気絶
状態」なのだそうです。実は危なかったんですね。とい
うのが、ヒートショックです。
*徳島文理大学鶯教授(医学博士)ヒートショック、ロコ
モン体操の講演多し
国の推奨もあり現在の家はかなり改善されてきました。
それは家全体を空気循環させ、温度が一定になることを
目指しています。家そのものをラップでくるんだような
イメージで想像していただけるといいのじゃないでしょ
うか。でも夜中はどこにも暖房がないので温まりません
から、高齢者のいる家だけでなく、最低限、脱衣所・ト
イレには暖房機を入れ自衛手段を図りましょう。
います。昔は交通事故では大きなニュースにならな
いほどたくさんの事故があったものですから、日本中
での年間死亡者は1万人を超えていましたが、今日で
は死亡者数でいくと半分以下になり、そのために高齢
者の事故の報道が多くなったのかもしれません。
(もちろん事故は無いほうが良いのですが。)
ところがまだまだニュースにならない死亡事故が日本
にはあります。交通事故の数倍も家庭内事故による死
亡者が出ていますが、めったにニュースにはなりませ
ん。その1番目はトイレや脱衣所での心筋梗塞、浴槽内
での溺死です。
日本昔話の時代から数十年前まで、トイレやお風呂は
屋外にありました。私の子供の頃、祖父の家に泊まり
にいくと、夜間でもいったん家を出て屋外のトイレに
行かねばなりませんでした。とっても怖かった思い出
があります。
お風呂も外の廊下を行った端にありました。現在でも
少し古い家のトイレは玄関脇にあり、南側のリビング
から一番遠い反対側となっています。この家の造りが
大変問題なのです。
寒い冬、布団の中って暖かいですね。やすらぎを覚え
ますが、布団の中の温度ってご存知でしょうか?徳島
文理大学の先生によると、38度(そう聞いたように思
いますが違っていたら訂正します。)で、それ以上の
温度が高くなると、人は寝返り動作を無意識にして、
布団内温度調節をしているのだそうです。
冬の死亡事故の第一位「心筋梗塞」の大きな原因は
温度変化だというのです。布団の中38度->寝室18度
->廊下10度->屋外トイレ・脱衣場3度、屋内でも7-8
度でしょう。この温度変化に血管は急激に収縮し、倒れ、
死に至ることがあります。高血圧の方の血管は耐えられ
ません。屋外トイレが多かった時代、日本人が脳溢血を
起こしていたのは、家の造りからくる温度によって起こ
っていたことがわかります。(温度は一例です。)
そして脱衣場を無事通過できた方も、湯船に首まで浸か
ると、血管は急激に拡張し、今度は低血圧となり意識を
失い、浴槽が広ければそのままブクブクと沈みます。大
きな浴槽、問題ですよ。結果は死に至ります。
酒を飲んだ後、湯船で気持ちよくなり眠ってしまった経
験はありませんか?それは血管が拡張した結果の「気絶
状態」なのだそうです。実は危なかったんですね。とい
うのが、ヒートショックです。
*徳島文理大学鶯教授(医学博士)ヒートショック、ロコ
モン体操の講演多し
国の推奨もあり現在の家はかなり改善されてきました。
それは家全体を空気循環させ、温度が一定になることを
目指しています。家そのものをラップでくるんだような
イメージで想像していただけるといいのじゃないでしょ
うか。でも夜中はどこにも暖房がないので温まりません
から、高齢者のいる家だけでなく、最低限、脱衣所・ト
イレには暖房機を入れ自衛手段を図りましょう。