ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

叱られちゃいました。(2)

2007年08月30日 | 日記
ゴルファーという人種は、全体で見ているとわかり
ませんが、個々にアップで見ると、個性的な人が多
くいるように思います。

ゴルフ人生を満喫しようと、早期退職する人がいま
す。ものすごい金持ちか?というとそうでもなく、
公務員さんであったり、普通のサラリーマンであっ
たりします。なぜものすごい金持ちでないのがわか
るかいうと、セレブはずっと適当に仕事して、あと
はほとんど遊べる時間をもっています。だから退職
しなくてもよいみたいなのです。まぁセレブには、
縁が無いですからほっといて、早期退職できる人も
うらやましいですね、ホント。

ほなさんは退職金なんか貰えず、死ぬまでコキ使わ
れて、ローンと借金の残債を死亡保険金で支払う約
束をさせられています。だからウッカリ病気で寝込
んだりできません。辛いですわ、、、(しんみり)
ついボヤイテすみませんね。仕事と金の話になった
ら、反射的に出るんです。そうとう(ストレス)溜
まってますから。このネタだけで3日はしゃべれま
す。ただのオシャベリじゃないかって?反論できま
せん、、、。

薄暮ラウンドで会う人たちは、独り、または2人連
れが多いです。3人いるとそのまま廻りますから。
独りで廻る「ほなさん」は、スタート時、だれか組
んでくれるグル-プや人を探します。どうしても
ぃなければ、独りでもラウンドさせてくれますから
そこが薄暮プレーの良いところです。
価格も9ホール(ハーフプレー)が3千円、もう1
回廻るのが1千円追加でOKです。安いでしょう。助
かりますわ。
冬場は9ホールしか廻れませんが、陽の落ちるのが
遅い夏場は2度廻って18ホールにすることができ
ます。2時半か、3時にスタートして、終われば午
後7時頃です。薄暮プレーといっても、4時間びっ
ちりやると、中身濃いですよ。

さて4時間も同じ人たちと居ると、いろんな話をし
ます。公務員さんの場合は、ほとんど仕事のことを
口にしません。警戒するんですかね。
民間のサラリーマンは、気にすることなく会社のこ
とをしゃべります。勤務のアバウトな内容とかね。
それが職人さんなんかだと、もっとフランクです。
だから逆に、公務員さんと判りますね。

あるとき、30代の二人連れの人とラウンドさせて
もらいました。

叱られちゃいました。(1)

2007年08月30日 | 日記
もう4年ゴルフをしているんですから、ビギナーとは
いえませんが、独りで練習しているので、知らないこ
とが多い「ほな」です。
マナーに気をつけなれば、と思ったことがありました。

徳島の河川敷ゴルフ場は、四国三郎「吉野川」の河口
沿いにあります。第一級河川である吉野川は、人間で
もないのに四国三郎という名で昔より呼ばれています。
日本の中で三男の位置におり、四国の半分を割くよう
に、とうとうと流れています。徳島市は、この吉野川
のいつくかの洲の中のひとつにできた町だというわけ
です。

そういう川の河川敷ですから、山のコースに比べ、大
きく広いですね。河口付近は、サッカー場、野球場な
どが居並び、その上流にゴルフ場があります。9ホー
ル、ふたつのグリーンが右左にあり、それを交互に使
うことによって18ホールを廻る仕組みになっていま
す。フェアウエイからの眺めは、空がとても大きく広
く見えます。精神衛生にはとても良いですね。

市内で、しかもキャディ付き、料金はリーズナブルな
ので、土日はにぎわっているそうです。会員券価格は
ここ数年変動がないことでも、人気の度がわかります。
さて、そこでのお話です。

K師匠のコンペ(ラスト)

2007年08月29日 | 日記
ほなさんの予言通り、
14番ホール(パー4)6打 ダボ
15番ホール(パー4)7打 トリ
16番ホール(パー5)9打 なんというのか知らない
17番ホール(パー3)4打 やっとボギー
そして、
最終18番ホール(パー4)7打 トリプルボギー
となってしまいました。

都合、後半も「51」。
トータル   102 でありました。

100ギリって難しいのね、正直にそう思ったほなさん
でありました。
肩の荷を降ろしたほなさんは、試験を終えた学生のよう
に、しばらくクラブを持ちたくない、ゴルフ雑誌も見た
くない気分でありました。

ほなはこんなゴルファーになってきたよと、師匠やみな
さんの目の前で、たまにはナイスショットをお見せでき
「うまくなってきたなぁ」
と言わせたその後で、いつものヘボショットの連発。
「やっぱり、ほなさんは変わらないなぁ」
と思わせたのでした。

夕日を背にして走る高速道路は、赤く染まっていました。
1時間も走ると、山の合間から、慣れ親しんだ地元の町並
みがみえてきました。
とにかく終わった!
ゴルフコンペが終わったこと、家路への道もあと少し、
明日からは平穏な日々になるなぁ。

K師匠のコンペ(14)

2007年08月26日 | 日記
暑さ対策のために、今日は500mlの飲み物を2本をもっ
てきた。スポーツドリンクは2本も飲むと甘すぎるので、
水で倍に薄めたのを凍らせて使うことにしていた。お金も
半分でいけるしね、ほなさん印ドリンク!あはは。
あとは長袖を用意。それより、インナーは速乾性のもの。
綿素材のインナーは、中途半端に冷たくなるから、長時間
のゴルフには向かない。(仕事柄、詳しいのです。ブラン
ドじゃなくても、安くて良いものがいっぱいあります。)

暑さ対策は十分してるからと、ほなさんが陽射しの中、ボ
サーっと立っていると、
「暑さは体にコタエるから、こっちに入りなさい。」
とK師匠が言う。予防のために長袖を着てきたが、肌が
出ている部分は確かに真っ赤になってきていた。
キャディさんは、カートのシートが陽射しで焼けつくの
を防ぐために、お客さんが居ない間、濡れたバスタオル
がシートにかけてあった。
「へぇー、熱をとってたんですね。」
とほなさんが言うと、
「真夏は上からの直射日光だけでも暑いのに、下からも
焼くと、あとが大変なんですよ。」
とキャディさんが返事した。それを受けて師匠が、
「下から焼くのは、痔持ちに良いなんて言う人がいるけ
ど、そんなのウソだよ。」
と笑って、さらに話を続けた。
「こうやって暑さ対策をやっておくと、あともバテない
でいけるんだ。」
という。

そういえば、ゴルフ場の各ホールのティーグラウンド付
近は、特に日陰が少なかった。太陽が真上に来る時間帯
は、木陰も小さかった。だから前のグループの進み具合
で、それを待つ間に、体力を使ってしまう。雷よけの避
難小屋はあっても、暑さ対策としては、途中の茶店ぐら
いなものだ。K師匠を見ていると、フェアウエイでも自
分の順番が来るまでの間、必ず近くの木の下に居た。ほ
なさんより10歳も年上で、しかも元気でやってゆくに
は、いろんなノウハウがあるのだなぁと思った。

言われた通りやっていると、確かに、当日の夜、翌日の
疲れが少なかった。まだの方は、やってみてくださいね。
今年の夏は暑すぎますわ。

K師匠のコンペ(13)

2007年08月24日 | 日記
ヤマさんは昼の食事時に、ほなさんの点数をまず
数えた。午前中ほなさんに尋ねても、この人は自
分のスコアがいくつまでなっているのか、尋ねる
度に異なる答えが返ってくる。いいかげんに答え
ているのではなく、真剣に計算しているのだが、
足し算がニガテのようだ。計算を間違えるのだか
ら、自分で計算した方が速いと思ったのだ。

ヤマさんのハーフのスコアは52だった。過去の
スコアは、比べようにならないほど差があったは
ず。以前、四国CCで練習ボールをわけてあげた
ら、ほなさんはひどく喜んでいたが、ボールに当
たらないまま終わり、オレはなんのために自分の
練習ボールを分けてあげたのか、その意味も無く
なったほどひどいスゥイングだった。それが今回
はかなり練習してきたらしく、ゴルフらしくなっ
ていた。

今日の自分は出だしこそ躓いたが、午前の上がり
3ホールはパー、ボギー、ボギーときて、調子を
取り戻しつつあった。ほなさんのは51だから、
たった1打差だ。
だから、後半40台のスコア出すため、自分にカ
ツを入れるつもりもあって、ほなさんに「勝負宣
言」をすることにした。

ほなさんに
「この1打の差をひっくり返すよ。」
と言ったら、
「え?ヤマさんに1打勝っているんですか?」
と不思議そうに尋ねてきた。そして、
「私のスコアは51なんですね、おーよかった。」
とひとり納得しているではないか。自分のスコアを
知らないとは、本当におかしな男だ。真面目に返事
してくることが、無欲でどこかピント外れに思えた
のだった。

ヤマさんは「勝負宣言」した手前、午後からは力を
入れようとした。しかし、ティーショットを打つ段
に、突然左から吹いた風に流され、午後の第一打は、
OBにこそならなかったものの、隣のコースへ飛び
こんでしまった。やっとコースに戻すと、池越えに
失敗し、このホール7打となったのだ。


一度狂いだしたリズムは、そう簡単に停まらない。
途中茶店で、順番待ちの休みをとるまでの5ホール
連続して7打を叩くはめになってしまった。
そこで、茶店で冷たい水を飲みながら、
「ほなさんに、勝負宣言なんて失礼なこと言っちゃ
ったな、ゴメンね。」
と謝った。すると快進撃のほなさんは、平気な顔で
「いやぁ、とんでもない。私はもう崩れますよ。」
と言った。ほなさんもイッパイいっぱいでやってき
たのだと思った。

前が混んで、しかも、外は熱暑。2組のグループが
茶店に入って、にぎわっていた。前のグループは、
しきりにスコアを気にしていた。前のグループが
スタートしたら、今度はすぐさま後ろのグループが
ドヤドヤ入ってきた。ここは本当ににぎやかだ。常
連メンバーのN氏が、持ち球すべてをOBで無くし
たと訴え、K師匠が
「Nカントリーで貰ったものがあるから」
と援助していた。

ひやかしの声が交錯し、さらに白熱している。
勇気を出して、外の熱波の空気の中へ飛び出してゆく。
出発だ、残りあと4ホール。

K師匠のコンペ(12)

2007年08月24日 | 日記
池を挟んで100ヤードあるなし、空にはとんび
が風に乗っていた。地上では気になる風は感じら
れないが、少し上の空では向かい風が吹いている
ようだ。なんたってここは四国の屋根だ。

ほなさんの位置からは、K師匠とキャディさんの
やりとりのすべては聞き取れる距離ではないが、
そのうちK師匠はピッチングだろうと思われるク
ラブを用意して、高い球を打った。池を越えたあ
たりで球は空中で一瞬止まったかに見えた。

グリーンにある旗と池との中間点がぐらいに落ち
たもよう。師匠はもっと旗の傍を狙っていたはず
だが、向かい風が球の勢いを止めたのだ。強いア
ゲインストだ。ここから表情までよく見えていな
いが、師匠には不満な結果だったろう。

ほなさんはそれをみて、10ヤードくらいは強め
に打たねば届かないと思った。パー5のホールを
ここまで2打で来て、ここで池ポチャではあまり
に残念だ。良いイメージを描こうと思う反面、2
回前の同窓会ゴルフでは、最終ホールのグリーン
手前の池越えを同じところから2発もほおりこん
でしまった。3発目を打つ頃には、なみだ目にな
っていたことを想い出す。あの時のクラブもピッ
チングだった。

だが、K師匠のように正面から池を越えるのと違
い、ほなさんの位置からは斜めにかすめていけば
よいのでそれほどのプレッシャーにならない、と
思うことにした。ボールの真後ろから、クラブを
目標方向に定め頭にセットした。
大仰な所作をしたくないと思っているが、大事な
時ほどこれは大切だ。こういう方法を知ったのは、
これまた同窓会ゴルフで女子たちがやっていたか
らだ。

日ごろ、ほとんど独りでゴルフをやっているほな
さんには、なんだろう?としか思えない動作だっ
た。やがてトーナメントのTV中継やレッスン番
組でやっているのを見て、理解するようになった。
最初は独りで廻る、いつものショートコースで真
似してみた。

ボールの真後ろに立ち、クラブを剣道の構えのよ
うにまっすぐ前に突き出し、
ピンの位置は?
目標はどこにするのか?(大きいものを探す)
旗はどっちをむいているか?
上空の風は?
ときて、最後に目先のスパッツを見つけ、そこに
向かって打ち出す。

笑えない話なのだが、過去にはクラブをよく間違え
た。9番と6番なんてのはあたり前で、グリーンの
上ではパターというクラブしか使えないのに、アイ
アンを持って打とうとしたことも何度もあったのだ。
我に返り恥ずかしさのあまり、なおさらカーっとし
て、あとは記憶が無くなった。
自分という人間は、まったく頼りにならないのだ。
だから、いちいちチェックしながらやってゆくこと
が、ボールの後ろから見る動作になったのだった。
でもこれはけっこう勇気のいる所作だ。

ボールよ、思ったとおり飛んでくれ!という儀式を
しているのは、誰も目にも明らかで、その結果、
ボールにうまく当たらずカラ振りしたりなんかする
日には、恥の上塗りになってしまう。
ムエタイの選手が「勝利の踊り」を十分やったのに、
ゴングと同時にKOされたかのような気恥ずかしさ
が付きまとっていた。

当初はほとんどうまくいかなかったが、よくよくみ
ていると、多くの人たちが同じようなことをやって
おり、それでもうまくいかないのがゴルフというも
んだと理解するようになり、今日も続けている。
私の場合、真剣にやったって、うまくいかないんだ
から、おまじないの儀式ぐらいはやっておかなけれ
ばと、いう訳だ。ゴルフとは難しいもんだワイ。

ピッチングで打った球は、あれほど目標を決めたに
もかかわらず、池をさけ左手の安全ルートに飛んだ。
距離はピッタシだったが、左側奥のバンカーとグリ
ーンの間に落ちた。もっと右側へ打とうしたのに、
体は池を怖がっているのだ。
「この根性ナシ!」
と私は自分に舌打ちした。でもそれはメンバーの手
前、内心、池ポチャしないでエガッったぁー。
人間、誰にも本音と建前があるのだ。

それから、キャディさんの言うとおり、ピン方向よ
り上へアプローチしたら、ピタリとカップ傍へ寄っ
てゆく。そこから1パット。
「ウーン、なるほど!」、キャディさんはよく知っ
ていた。4オン1パットで、パー。午後のスタート
は、かつてない好スタートができた。

K師匠が喜んで、
「ロングでパーがとれたら、リッパなもんじゃ。」
と言ってくれた。不肖の弟子と半年ぶりにラウンド
して良かったと感じてくれているようだった。
師匠に認められることぐらい、弟子にはうれしいこ
とはない。今日のラウンドは、期末試験だ。

ほなさんは、次の11番ホール(447ヤード)、
パー4を、6打のダブルボギーとしたものの、
12番(277ヤード)パー4、4打のパー。
13番(121ヤード)パー3、1オン2パットの
3打。4ホール中3ホールでパーをとり、周りを驚
かせた。
「ほなさんに勝負宣言したことを取り消すよ。」
とヤマさんを嘆かせた。
後半のK師匠は、シングルさんの腕前を発揮、全部
のホールをパープレイできていることに引っ張られ、
ほなさんも怒涛の快進撃が続いた。

真夏の午後は、時間がゆっくりと回り、師匠やヤマさ
ん、キャディさんとも話をする心の余裕が持てた。
今日はふもとの町では35度もあるという。ここは4
度低いという、のどかな土曜日を楽しんだ。

K師匠のコンペ(11)

2007年08月23日 | 日記
キャディさんが左のラフの方向へ打てと指示したのは
右に大きな池があったからだ。大きなグリーンを挟み、
右側半分が池になっており、グリーンへと続く花道が
大きくえぐれていた。

K師匠のボールは、右側のフェアウエイの中央にあり、
池越えのショットとなった。ほなさんのボールがほんの
少し先のラフにあったから、K師匠のショットが参考に
なるはずだ。

池越えのショットというのは、実際の距離とは異なって
見える。特にほなさんのようなビビリには、大きすぎた
り小さすぎたりで、グリーン後ろのラフと池ポチャを何
度も経験してきた。こういう時のたいていの場合、大き
なグリーンをオーバーすると、後方のラフはかなりやっ
かいだ。球を止めるために、グリーン面は池の方向に向
かって傾斜しているから、峠からボールを転がすことに
なり、とてもカップ近くで止めることなどできやしない
。池ポチャして打ち直した方がマシだと思うことがよく
あった。

K師匠が先に打つショットは、どこを狙うのか、どの程
度のクラブなのか、とても参考になるのだ。上級者は、
距離や状況を必ずキャディさんに尋ねている。金のない
セルフプレーばかりの私には、キャディさんに慣れず、
有効な使い方ができていない。つい面倒がって、尋ねる
ことをしないですぐさまプレーすることが多かった。
もちろんそれは、キャディさんのアドバイス通りにでき
たことなどないから、どうせ尋ねても同じ、と諦めてし
まうからなんだ。

その点、K師匠はよく尋ねる。傍で落ち着いて聞き耳を
立てていると、判りきったことと思えることでも、再度
確認をしている。グリーンはのぼりか、下りかまで、確
認をして実に慎重なのだ。パターを打ってみて、おかし
いなぁと思ったら、上り下りを反対に見ていたなんてこ
とはよくあったことで、ある種の錯覚をさせるなんてこ
とはゴルフ場の常だから、こうなると自分以外にアドバ
イスをもらえるキャディさんの存在は貴重だ。夜のおね
えちゃんとは、キャディさんはまったく違うということ
を悟るようになった。個人的には、夜のおねえちゃんに
はとても好感を持っていますが。

K師匠が、どんなことを尋ね、どうするのか、けっこう
興味深くなってきたのだった。

K師匠のコンペ(10)

2007年08月20日 | 日記
6番ホールでの恐怖の2段グリーンにてこずり、気付けば
ハーフ終了時には「51」というスコアで終わった。今日
こそは50以内をめざしてきたが、午前中より午後の方が
難しいと聴いていたし、これはもう100キリも適わない。

ほなさんの性格は、できないと思うとなると、はなっから
やりもしないという、アッサリした、サッパリした、根性
無し、いいかげん、卑屈な負け犬、強いものに弱く、弱い
ものに強いようなのだ。だから、もう後半はやらずとも判
ったようなものだ、と半ば諦めた。

お昼ごはんを食べ(ここの冷麺はウマイ!)、そして早め
に準備に入る。諦めの境地ながら、女房殿から、
「あんたは、後半の出だしが悪い。」
ときつい指摘を受けていたので、少しは準備運動でもやっ
ておこうと思ったのだ。

時間になっても後半のスタートが始まらない。ティーグラ
ンド脇でドライバーの素振りをしていても、キャディさん
が来ない。そのうち来たら、前の組がスタートできないで
いた。朝と同じで混んでいるのだ。このゴルフ場は、スタ
ートグラウンドが、周りからよく見える。ティーグラウン
ドをさえぎるものが一切無いからだ。

パー5のロングホールが、後半のスタートだ。まっすぐだ
が、丘陵のなだらかなアップダウンがあり、グリーンの手
前では池越えとなっていた。
第一打、師匠は左のバンカー近くのフェアウエイ、ヤマさ
んは右隣のホールとの境(ここはOBがない)、ほなさん
は右にひっかけ、右のラフへ。やっぱりほなさんが飛ばな
いのだった。キャディさんがついたので、ボールを見失う
ことがなくなった。まずは安心だ。

深いラフをみて、朝の師匠のアドバイスを思い出した。
「6インチルールを使えよ。」
6インチ(約15cm)の範囲なら、ボールを置き換えるこ
とが可能という特別ルールを使い、ボールがもぐらない場
所に置き換えた。かろうじてボールの頭が見えるぐらいに
なった。これだと打てるぞ。すると、
「アイアンで打て」
とキャディさんが方向を示しながらいう。

確かにほなさんの打ち方では、朝、何度も大きなクラブで
失敗してきたのだ。ラフに距離を稼ごうとしてウッドを使
うとうまく出ないのだった。ボールに当たらなきゃ、距離
も稼げないのは自明の理だ。
それで示された方向を狙い、5番アイアンで小さなスゥイ
ングを試みたら、これが、ナイスショット!
キャディさんに誉められた。

へぇー、振り回したら球が飛ぶんじゃないんだ。コンパク
トなスゥイングってこういうことか、と思う。
なんだか、うまくいきそうな「午後の紅茶の予感」?、、。
鶯の鳴き声はいっそう大きく、のどかな夏を謳歌している。

K師匠のコンペ(9)

2007年08月13日 | 日記
カート道の脇のラフからの第3打、スライスが持ち球?の
ほなさんには、左端にボールがあるときは心配の種だ。そ
のまま打つとスライスして場外OBとなる。そして気持ち
よく振れたとき、「当たった!」という感触があったとき
こそ、途中から左に急カーブすることが多いのだ。

左のOBを警戒しつつのショットは、フェアウエイを横切
りグリーン右横のバンカーへほおりこんでしまった。バン
カーショットをしたら、球は出たものの受けの強いグリー
ン奥まで飛んだ。しかも二段グリーンだ。
今日はお客さんが多いので、下のグリーンにカップを切っ
たみたいだ。

お客さんをさばくためには、ゴルフ場はいろんなことに配
慮しているようなのだ。カップの場所ひとつにしても、時
間のかかり方が違う、このくらいは私にも理解できる。

落差のある二段グリーンをみて、これは大変なことになっ
たと思った。数十センチはある落差だ。

K師匠のコンペ(8)

2007年08月12日 | 日記
3番ホールはパー、4番をボギーときて、ほなさん絶好調
。2ホール連続でオナーを勤めさせてもらった。K師匠は
喜んでくれ、
「このままの調子でいけよ。」
と励ましてくれるが、本人はいたって落ち着かない気分だ。
5番ショートホールで、ほなさんはボギーと好調だったが
K師匠がなんなくパーパットを決め、オナーを取り返して
くれた。ホッとする。

一番最初にティーショットをしていると、景色は楽しめな
いし、胸はせこい。自分が先に打って、他人が打つのをみ
ていると、そうだなぁと気付くことが多く、後悔先にたた
ずなのだ。特に今回のように、学生時代の試験なみに、こ
の1週間根をつめて練習をやってきたから、何がなんでも
良いスコアを出したかったのだ。

今年のはじめ、2月に岐阜のライオンウッズを主催するNAR
ASETUさんの案内で高富GCを廻った。メンバーの面白さと
NARAさんの解説の良さで、過去には考えもしなかった100
キリ目前までいくことができた。目の前の「ニンジン」が本
物であるとわかったとたん、がぜんやる気になって、100
が切れるなら同窓会ゴルフでもハンデ戦で戦えると、空想は
さらに逞しく飛躍していった。

飛躍した空想でも、現実味を帯びると力になる。70年安保
の世代だから、学生時代に何度も読んだエンゲルスの「空想
から科学へ」はタイトルしか理解できなかったが、100を
きると同窓会ゴルフでのビリから脱出できるという「現実」
は、とてもよくわかった。それで、同窓会ゴルフの前1週間
は、とにかくクラブを触ることにした。毎日練習場へいける
ものでもないし、コースへは月1回ぐらいしかいけないけれ
ど、一日5分でも10分でも触っていたら、当日、100が切
れた。ダブルペリアという何度聴いても理解できない方式
で、ものすごくハンデをもらい、2位に入った。
それで今回は、同じように1週間、がんばってきたのだ。

6番は、388ヤードのミドルホール、パー4。
ティーグラウンドから見える山々がきれいだ。澄んだ空と山以
外なにも見えないのは、ここが高地のゴルフ場だからだ。7月
の太陽は照り、山の緑はいっそうその色を濃くしている。

ほなさんの第一打はフラットでしかも広いフェアウエイをさけ
、ラフの中に落ちた。一番年配者のK師匠の飛距離が最高で、
ヤマさん、私という順番は変わらない。だから第二打は、いつ
もほなさんからだ。ほぼまっすぐ登った先にあるグリーン方向
を狙って打つと、打ち損なってトップしたボールは、左端のO
B杭横のカート道を走った。
K師匠がそれを見て
「おお、」
と声を出した。OB杭の向こうへ行きそうでいかない、綱渡り
をしながら転がったそうな。
「危なかったよ。」
という言葉に、
「ええ、ボールの中にラジコンいれてありますから。」
と鉄人28号の正太郎のポーズで答え、笑いを誘う。ufoさんに
貰ったボールは、いつもピンチに、曲芸しつつ助けてくれたのだ。

ところがこのあと、二段グリーンに恐怖することとなった。