ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

シニア通信「寝具の話」

2018年11月04日 | 日記
通販広告ではマットレスをよく宣伝してます。有名スポーツ選手らが宣伝しており、身体の隅々を支え包み込んでくれる構造から、いかにも気持ち良さそうです。腰痛で苦しんでおられる方がみれば、飛びつきたくなります。でも「低反発」「高反発」どちらのマットレスが良いのでしょうか、迷いますね。
 また最近、耳新しい言葉「体圧分散」を謳い文句した商品もたくさん出てきました。敷布団、ベッド・マットレスなどがチラシに載ってきますが、この「体圧分散」という言葉、介護で扱われる福祉用具の専門用語です。この言葉と同時に「体位変換」という夜の話?と思わせる言葉も使われます(残念ながら別の意味、笑い)。ともに医療(介護)の「床ずれ防止の専門用語」です。

病院、特に命を救うことが第一義となる場所では、当たり前のことですが24時間治療が優先されます。本人に不都合でも、ひとつしかない「命」をまず助けなければなりません。絶対安静、身体を動かさない状態にしておいて、医者や看護士、スタッフの動きやすい状態を保つのが、病院という施設です。その最たる場所が集中治療室です。こういう場所で行われていることは「緊急時の対応」であります。その時に使われるのが、エネルギーの消耗を少しでも抑え、病気に集中させるために、身体を動かさないマットレスであります。
同じ姿勢のため特定の個所に体重がかかりますから、体重をマットレス全体に分散できる体圧分散マットレスが必要になります。骨折や大ケガをした後であるとか、術後や病気で体力が著しく弱っている時とかの場合がそうです。

ところが人はベッド上で動かない姿勢でいますと、体力は温存されるものの筋力は著しく減少します。宇宙から帰還した飛行士が、スタッフに抱きかかえられている写真を観たことがあるでしょう。重力のない宇宙では筋力が衰えるといいます。
 体圧分散はあったほうが良いのですが、低反発マットレスのような体を包み込んで動かさないものは、一般に、病気の一時期か若い体力のある方向きです。シニアの場合は寝返りの回数を増やす工夫が要ります。赤ちゃんや子供の寝相を想い出してください。睡眠中も常にゴソゴソ、ガサガサと動き回っていますね。あれが一番体に良いのです。
昨年末のNHK「ためしてガッテン」では、腰痛予防の決め手として「寝返りの回数を増やすこと」を提唱しました。寝返りしやすいマットレスに限ります。
つまりシニア世代は、睡眠中もガサガサ・ゴソゴソ動いていくことで「生活リハビリ」を行うという、自分で自分を守る技なのでした。
ほなさんはウロウロするのが得意です。これも自分を守る技かな?