ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

シニア通信「家について考えてみました。」

2018年10月20日 | 日記
国語の教科書に載っていた「方丈記」を覚えておられるでしょうか。作者、鴨長明が60歳の頃、晩年を過ごす家を新たに作ることになったもようが書いてあります。規模は、壮年の頃の住まいの100分の1に及ばず、広さは一丈四方(3.03m×3.03mコトバンクデジタル辞典)で高さは7尺弱(約2m)という小さな造り。土地は所有せず、土台を組み、簡単な屋根を葺き、材木の継ぎ目継ぎ目を掛け金で止め、気がむけばバラして荷車二台で全部移動できる「旅人の一夜の宿」のようなものであったそうです。しかも、「転居していくたびに家は狭くなり、世間一般のものと少しも似ていない」と鴨長明は嘆きましたが、実はこれがシニア世代が健康生活を送る「秘訣」のようであります。
高度成長の時代は、日本中が一軒家を求めて、地価の安い郊外へ郊外へと足を延ばしました。ところが変化が起きています。一生一度の買い物と呼ばれた家でありましたのに、シニア世代になると、その家を売り払い、買い物が便利で病院もある、中心地域へ回帰してくるようになりました。中でも階段を上らなくてもよいワンフロアー・バリアフリーの中古マンションなどが、買い替え物件として人気のようです。
老人ホームなど高齢者専用住宅の場合、独り用は1DKです。大きさは「方丈記の庵」とそう大差ありません。以後、歳をとるたびに行動範囲が狭くなってくるのは当たり前のことで、体は縮み、さらに動く半径は小さくなります。つまり、われわれが一生一度の買い物である「家」ですら「澱みに浮かぶ泡(うたかた)」であると、数百年前に教えてくれていたのであります。人が変わっていくのと同じように、家のサイズも変化していくものなのですね。鴨長明という方は、やはり人生の達人でありました。
さて、家の中でゆったりしたい生活場面は入浴ですね。広い湯船に身体を沈め、頭の先から足の先までゆっくりと伸ばしたい!あー、なんと幸せな瞬間でしょう。でもこれが問題なのです。温泉の大浴場では、浴槽の淵に背を当てて入浴していませんか。足先が向こう側へつかないものだから、体が浮いて危ないので、お客は皆、横一列で入浴している光景が目に浮かびます。
 前回紹介しましたように、お風呂での溺死はとても多いのです。足先が向こう側に届かない浴槽は、まず危険です。ということは、浴槽のサイズもまた年齢に応じて小さくなっていきます。住宅メーカーの積水は「風呂屋」を自認するだけあって、年代に応じて入れ替えられるユニットバスを発売し、普通サイズと小型サイズの2種類の浴槽が、体形に応じて入れ替えられるようにしました。年齢にあった自分サイズの浴槽を、健康生活、いえ自己防衛のために考えてみませんか?