ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

日経株価6万円?

2015年03月21日 | 日記
ここでちょっと一休み、、、。


リタイヤするような年齢になると株価に目が
いくようになりました。
株を持っていたからではなく、経済の流れが
この先どうなるか?
我々がいただける年金はどうなるか?
などと、
自力で未来が開けないことを悟ると、他力本
願の生き方になってきて、株価を見始めたの
であります。

新聞に公告を載せている週刊誌のタイトルは、
つい最近まで「日本沈没」というような内容
ばかりでありましたのに、今週はなんと
「外人ばかりを株で儲けさせてはいけない!」
「日本人は日本株を買え!」
そして、
「日経株価は6万円を超える!」
とまで書いてあり、思わず苦笑してしまいま
した。いかにも大袈裟です。

週刊誌ネタは極端なほうが面白いのですが、
マスコミのマッチポンプのほどあいも、あま
り度が過ぎると笑ってしまいます。こういう
大袈裟なことを書きつつ、自分たちこそ正義
のマスコミであるという論調でいるから、そ
れも笑いのネタになりました。

どれが本当かよくわかりませんが、日本がデ
フレで苦しんできた20年は、よその国から
みると、週刊誌の言うようにマスコミが言う
ように悪い状況ではないようで、デフレなん
てものも初めての出来事じゃなく、過去にも
あったと聞くと、日本がすぐさま沈没してい
くなんてことはないようです。

我ら貧乏人は、大きな経済変動の時期は影響
が少ないのです。金持ちほど困るそうだから、
ほなさん家庭のことで一喜一憂しなくても良
さそうだと思いました。

6万円の株価になることがたとえ本当だとして
も、どっちにせよ買って持っておくことなど
できやしません。少額買うことができても、
少し上がれば売ってしまい、今晩の酒になるこ
とでしょうから。
ぼちぼち日本酒からビールのシーズンですかね。

狐と狸「合戦始末記」(10)

2015年03月14日 | 日記
東日本の大災害から4年、今だに二十万人以上の
方々が仮住まいのままだそうです。
心からご同情申し上げます。

ほなさんは微力ながらやれることをと思っており
ます。

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さて、ufoさんからコメントを頂戴いたしました。

「ども。我が家でもにたような話が進行中です。
 固唾を呑んで経過を伺っております。
 安いんだか高いんだか?
 我が家ではわたくしがお金を出すので反対の立場
 ですね。」

ufoさんには、なんとか耐えてほしいと陰ながら
思っております。口先だけで、、、失礼。
そう言いつつ、たる~い元の話に戻りま~す。

ほなさん狸の方はといいますと、相方の懐具合が乏
しい事は知っておりますので、金額オーバーからこ
ちらにとばっちりが来るのだけは避けないといけな
いと思っておりました。油断大敵であります。

要するに、この貧乏人夫婦の心の内は、自分のとこ
ろにツケがこないでほしいと、内心ビクビクしつつ
いるわけでして、落語「まんじゅう、こわい」のよ
うな余裕はありません。だが反面、心躍らせて「タ
ニダの反対の会社」へ行きました。

3階TV売り場を確認し、エスカレータで登ってい
きます。奥の壁際に、チラシで観た大きな画面がず
らっと並んで、「4K」らしきものが堂々としてお
ります。

すると、ほなさん狐はそのコーナーを見もしないで
素通りし、さっと間の通りに入って行ったのです。
どうやらその辺りに、安い価格のものがあると判断
したようです。げに恐ろしきは、バーゲンハンター
、女の感であります。

ほなさん狸はこういう場所に滅多とこないもので、
嬉しくなって4KTV売り場から、
「おーい、販売員さんを呼んで来ようか?」
と声をかけましたら、
「まだまだ早い!」
とほなさん狐の返事がありました。

声のした方を眺めますと、腰を引いて顔だけ前に出
す猫背姿で、特売のTVの説明を真剣に読んでます。
たぶん右手は財布を握りしめていることでしょう。
完全にビビッてますよ、これは。

ここ数年の厳しさにより、お嬢様の眠りから覚めた
奥様は、残り少ない財布の中身を、価値無いものに
替えてはならないぞと、決意がオーラとなって全身
を包んでおりました。
ほなさん狐も一人前の主婦の狐へと、ご成長あそば
されたようですな。爺やは嬉しくその姿を見ており
ましたが、そのうちハタと気付きました。

お嬢様はご成長されたのでなく、女性という動物は
己がへそくりを出す時は、常にこうなるのではない
か、と。
あーあ、まんじゅう恐いと信じていたのは、ほなさ
ん狸だけだったのですね。

そうです、女性は現実主義者であります。ロマンチ
ストの甘ちゃんは男の方です。
メロドラマの最中、盛り上がるシーンだって、うっ
りするのは若い頃だけであります。すぐに、
「あれこの女優、首の皺うまく隠しているわね。
 どこの化粧品使ってるのかしら?
 やっぱり○○社の安物じゃだめねぇ。」
と思うようになるのです。
食い入るような眼差しは、男と見ている箇所が異な
ります。



狐と狸「合戦始末記」(9)

2015年03月11日 | 日記
「今度はあなたが出す番よ。」
と宣言された、ほなさん狐は辛そうでありまし
た。一般的に女性は、攻めには強いが守りには
弱いですからね。

女性特有の一本調子の攻めは、やたら手ごわい
ですが、引くときも真っすぐ後ろに引きます。
すると攻める方はそのまま前進できますから、
攻守が交代することがありません。
良い意味で素直なんですね。

だからといって、白旗を上げることは絶対にあ
りません。特に夫婦間では、負けを認め、頭を
下げる行為はプライドが許さないのでしょう、
ギッチョンチョン。

TVに出てくる夜の店のママさんのような芸当
で、暖簾に腕押しのごとく、さらりと体をかわ
せば良いのでしょうが、これは素人はなかなか
できる技じゃありません。
また実際に夜のママさんが、家庭でも体をかわ
すような受け答えをしていたら、夫婦生活が成
り立たないことでしょう。

さてTVとは、いったいいくらかかるのか?
ほなさん狐はとても不安になりました。この画
面ギザギザTVを買った頃から、日本はだんだ
ん不景気になり、我が家の今は、ピーク時の何
分の1かになってしまいました。夫なんて年金
頼りの生活です。

先日、公務員の奥様が、
「主人なんて可哀想で、給料が2割もカットさ
 れて、、、。」
と涙をぬぐったのを見て、
「バカヤロー!この世間知らず。民間はもっと
 下がっているんだよ!」
と男言葉で言いたいのをぐっと堪え、
「それは大変でございますわね、おほほ。」
と言いましたら、目だけは笑うことができなか
ったとみえ、公務員の奥様は不思議そうな顔で
去っていかれました。

何にしても、まずは調査です。
電気界の大手二社「タニダの反対の会社」と
「スタッフは良いのに名はイケ~ズ」(こんな
ニュアンスだったかいな)の先週と今週のチラ
シを取りそろえますと、「4K」なるモノがあ
りました。

これは高すぎます。こんなものを夫に見せては
いけない!あのぽっとしたどこにでも居るよう
な顔で、自分の懐が痛まないと判って、
「うーん、いいよなぁ、コレ。」
と販売員に向けて言うに違いありません。
私にはそんなお金はどこにも無いのだ、と再認
識したのでありました。

狐と狸「合戦始末記」(8)

2015年03月07日 | 日記
ほなさん狐の懐には、最近まで貸してあった少額
のお金の返済があったとかで、それも一時は諦め
かけたものでしたから、気持ちは温かになってお
りました。
この機会を逃してはいけません、懐深く入り込ん
で仕舞わないうちが勝負です。人という動物は、
防衛本能の強い動物ですから、未練が出る前に諦
めてもらいましょう。

ともに喜び、そして出してもらうこと、これは駆
け引きなのです。返らないかもしれなかったお金
が、TVというモノに変わる’よろこびの歌’を
皆で歌い、新しいTV様をお迎えするのです。な
んともうるわしい光景が目に浮かぶじゃあ~りま
せんか。

え!それって騙しじゃないかって?
そういうことを言ってはいけません。長い夫婦
生活は、お互いこういうことの繰り返し、傷つ
けあい、そして傷のなめあいできることが必要
なのですね。

「今度はあなたがお金を出す番よ。」
とは、なんとも清々しい言葉でありましょうか。
夫婦でこんな気楽に言える瞬間は、何度あっても
よいと思います。


狐と狸「合戦始末記」(7)

2015年03月05日 | 日記
ほなさん狐=女房殿にモノ言う際には、
「言わざるを得ないこの事は、どこから見ても問
 題ないよな。」
と己自身に何度も問いただし、手落ちがないを判
別しておかないと、どんなことで手痛い反撃を食
らうかわからないからでありました。
夫婦の歳月は、力関係を如実に反映するものなの
ですから。

ある晩のこと、、、
TVで懐メロを歌う女性歌手が、画面いっぱいに
なり、感極まって目から涙が幾筋も落ちたように
見えました。本当は一粒の涙だったのでしょうが、
我が家のTVでは判断がつきません。

それを観た、ほなさん狸は、
「今の涙は、何粒だと思う?」
とほなさん狐に問いました。
「?」
ほなさん狐は即座に答えられませんでした。

ほなさん狐が、「?」と思っている隙を狙って、
追撃をかけます。
「おい、いつまでこんな画面を見るつもりなん
 だ?」
ここが勝負!なのです。先手必勝です。

「だいたいだなぁ、一人の歌手の声しか聴こえな
 いのに、何人もが同じ歌を歌っているように見
 えるは、ちょっとオカシイTVだと思わないか。
 双子の歌手でもないし、トリオにも見えるぞ。」

「今の液晶画面は、化粧までわかるっていうから
 うちのTVは潮時じゃぞ。」
と断言しました。

こう言われた、ほなさん狐は弁明しました。
「え?何人もに見えるのは、TVのせい?」
「てっきり老眼が進んで悪くなり、画面が何重にも
 見えていると思ってたんよ。」
と言った後で、
「へぇ~、目じゃなかったんだわ。」
ほなさん狐は少し安堵の声で言いました。

ザ・ピーナッツは遥か昔に引退したし、こまどり姉
妹は、もっと太っています。
せめてこの差がTV画面でわかるようでないと、T
Vとは言えないと思います。

「思い切って、買ってくれ!」
ほなさん狸はこう叫んだのでした。
自分の懐ではないから、気分よく言えます。
この声に、ほなさん狐は、安堵したのもつかの間、
がっくりと肩を落とさざるを得なかったのでありま
した。