ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

北杜夫さんの株の話(3)

2012年05月31日 | 日記
北杜夫さんとうちの親父を同一視することは失礼に
値するが、北杜夫さんが斉藤茂吉氏の息子というこ
とから、文学的な才能だけでなく、様々なものを遺
伝子として引き継いでおられるようです。

ということは、ほなさんも「困った親父」のどうし
よもない部分を引きついでいるのは間違いなく、鏡
に写るふとした表情に親父をみてしまうことも度々
、しかも老人になればなるほど、その遺伝子は活躍
するのだから、困った親父の継承者になることは違
いないことだろう。

過去一度も親父を悪く言わなかった女房が、
「あなたはお義父さんのようにならないでね。
 そうなったら知りませんよ。」
と真顔で言ったので、女房も内心では腹立しいと思
っていたことがわかり、その心の底の深さに、ぞっ
としたのだった。

女房は親父を理解する一番であったし、よく同情し
話し相手になっており、実の息子でさえ、もっと怒
りをもって接してもよいのではないか、と進言した
いくらいだったからだ。
結婚して30年以上、朝から晩まで24時間のほと
んどを一緒にいても、女の想い、奥深さは知る由も
ないと正直に思った。

変わった父、変わった夫、これらの言うことを聞か
ねばならなかった女房は、だんだん鍛えられ、そし
て強くなってきたのだろう。
もとより彼女にその素質があったものだから、より
一層弱く貧相になる私に比例して逞しくなり、内外
での評価は上がり、気が付けば、家中のことでも私
に相談する者がいなくなりつつあるように感られる。

女房は、東京で仕事をしている娘と毎日のように電
話して、夫の知らないいろんな決め事をしているよ
うであるのに、
「それはお父さんに相談しなさい。」
と言われた娘から、ほなさんへ直接電話がかかって
くることがあった。

娘からの直接の電話なんて珍しい、ちょっとウキウ
キ気分で電話にでると、これは失敗。お金の無心だ。
そういえば、前の電話もそうだったと気づいたとき
はもう遅い。
女房から小遣いもほとんど貰えない私に、
「こういう大事なことは、お父さんに頼みなさい。」
と女房がフったそうで、
「引っ越しするからお金がいるの。」
と、かわいい娘の口で言われてしまえば、お父さんは
もうまな板の鯉にならざるをえなかった。

いつもこうやって女房と娘の共同作戦で、撃沈させ
られるのが「父」という役目だと、承知はしている
が、金の工面をしなきゃならん。これで当分、本コ
ースに行けないなぁと思い、少しは女房に愚痴りたい
が、
「どうせスコア悪いんでしょ。」
とかえってきそうで言えなかった。

いつからこんなに弱くなったのだろう、とマクドの
無料券で頂戴した0円コーヒーをすする、ほなさん
でありました。ちなみに無料のコーヒー券は、同情
した息子が、そっとくれたものであります。



北杜夫さんの株の話(2)

2012年05月26日 | 日記
父の無謀さに、証券会社の担当へ、
「無茶なことをさせないでくれ」
と頼むと、課長という担当者は、
「証券会社は指示を一度もしていない。全部
 本人さんの判断でやっていることです。」
と返事があった。

うちの親父は、証券会社の指示など聞くわけも
ないだろう、と息子の私にも想像できたのだが、
父の閃きのたびに、証券会社の手数料が加算さ
れていくのは不条理だと思うのだ。

父は、釣りと株、これが一日の生活だった。
釣り船の船頭さんが、ほなさんのおやじさんの
ことを言いつつ誇らしげだったという話を、ま
た最近も伝え聞いた。その方は、親父さんは伝
説の男だ、と羨ましそうに言った。

父はプロ級の腕前だったし、カネ払いが良かっ
たから、定員近く入らないと動かさない船が、
父ひとりのお客でも平常通り運行したと聞く。
生前の父は、それを自慢げに言った。

一般の移動はタクシーが多く、それも利用の仕
方は、どこへ行くにも出掛けにのったら、帰る
まで同じ車。父が用事を済ませる間、ずっとメ
ーターを倒したまま運転手が待っているのだ。
自分の車を運転して行く時もあるが、それでも
月に数万円のタクシー代となる。ほとんど’お
大臣’様だ。

分相応の質素な生活しかできない息子、ほなさ
んから見れば、彼の行動は異常であったが、そ
れが病気ひとつなく実に健康体なんだから困る。
彼の生活を支えたことのない親戚などから、子
供想いのいい父親をもっと親孝行をすべきだと
お説教されたり、そういう風に親戚筋に仕掛け
る「困った父親」だった。

株をやるために、権利書をカタにカネをかせと
銀行を周ることなんぞ常で、しかもその間、タ
クシーがメーターを刻々と刻んでいるなんて姿、
お金持ちのやることじゃないだろう。お金の値
打ちをしらない、’こども’であったのは間違
いない。

’にがり’が体に良いと聞くと、倉庫に、アル
ミの一斗缶が一列にずらっと並ぶ。貴重品のニ
ガリだそうで、国産のそうとう高い代物だとい
ってたが、老人が料理に使う量などしれている
のに、倉庫に積むほど買わずにいられないのだ。

TV通販の健康番組を鵜のみに、いわゆる’お
とな買い’をあれこれやり、国産うなぎと100g
3千円以下の牛肉は食べるなと、地球が滅んで
もなおかつ自分だけは生きていたいと心から願
っていたのが父だった。

これが「老人」という奴で、家族には、その異
生物の正体をいかんなく見せ、教えてくれたの
だ。

北杜夫さんの株の話(1)

2012年05月25日 | 日記
株の話を書いたのは、ほなさんのもっとも敬愛す
る作家のひとり、「北杜夫」さんの「マンボウ愛
妻記(のちに恐妻記)」に株の話がでてくるから
だ。

北さんが銀座の高級クラブで大声張り上げている
とかいう話は、他の作家がエッセイでいろいろ書
いていたから知っていたが、躁うつ病患者を公言
してきた北さんの躁の時期だったようだ。

この躁の時期、株を買って大損したと述べている。
北杜夫の話はユーモアたっぷりでとてつもなく面
白いが、そのほとんどが事実であるから、同じ境
遇を経験したものには、笑えない思い出であるだ
ろうと思う。

ほなさんの父も、北さんとまったく同じようなこ
とをしていたから、株にハマるとここまで同じ行
動をするのかと感じた。そして家族には同じよう
に困ったことが降りかかり右往左往することとな
る。

ただひとつ異なるのは、北杜夫さんはほとんどが
ウツ状態で、株などに走る躁の時期は短いと書い
てあったが、ほなの父は、病気でないだけやっか
いだった。

父の命令で、痴ほうの母が数百万の現金を持ち、
株の清算のために証券会社へ行こうとするのだが、
痴ほう症がでて道に迷い、目的地に行けない母を、
たまたま通りかかった義兄が見つけたことなど、
背筋がぞっとする出来事もあった。それでも父は
反省することも無く、株にのめりこみ、大損を繰
り返した。家族は、彼が死んだとき、借金が無か
っただけほっとした。

最高値

2012年05月22日 | 日記
持つべきものは先輩諸氏、友と申しますか、
「もう愛想が尽きた」へのコメントを、
ゴルフバムさんが寄せてくれました。
誠にありがたき幸せです。

こんな私のような輩、本人が見限っておりま
すのに、ゴルフバムさんは人並みに扱ってい
ただき、申し訳ないというか、なんと優しい
方なんだろうと思いました。
それを想うと今、ほなさんの目は、
「金 環 日 食」
のごとく感激の涙で輝いております。

まぁなんと気持ちの悪いことでしょうか。

しばらく自身のゴルフネタはかけそうにあ
りませんので、他のネタで。

地元企業である「大○製薬」が上場し、そ
れを記念に、地元愛から最小単位を持とう
と思いつきました。前途暗いばかりでは、
ちっとも気が晴れないからです。

野○証券へ申し込むと、割り当ては抽選で
ということでしたが、もちろん私のような
ものはハズレました。2100円も払うのに、
しかも抽選なんですね、知らんかった。

クジ運で当たったためしは子供のころから
ありません。期待しない分、上場してから
観てますと、古い社員や役員がこれ幸いと
処分しているのか、ぐっと値下がりしまし
た。「掲示板」なんかをみてますと、もう
ボロクソ言われています。

あることないこと、書かれているんですね。
地元では「おおつかさん」と呼ばれ、起業
した社長の立志伝などを読んだ人も多いの
です。「鳴門の塩に吉野川の水を混ぜて、
薬を作る」というのは、外れているも遠か
らず事実であったようです。

罵詈雑言に地元愛がむくむくと。そんな
悪い会社じゃないぞ、そんな値打ちじゃあ
りません。
そして、ほなさんは最低単位の株券を買い
ました。産まれてはじめて買った株であり
ました。

なんか外国企業の持ち株指定比率が上がっ
たとかで、最高値をつけ上がってます。
また下がるでしょうが、なんかありがたい
ですね、地元の人間としては。

ゴルフ話はしばらく書けないほど、やはり
心が痛んでいますわ。

片マヒ選手権終わる

2012年05月19日 | 日記
ほなさんは今、失意のどん底にいますので
、、、、。

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第12回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権が行われ
ました。
今年の優勝は、昨年に続き、渡辺一正さんが二連覇さ
れたそうです。

昨年、渡辺さんのウエブを知り、よく読ませていただ
き、勇気をもらった私です。以来、内容が進化してき
て、現在進行形のレポです。

その渡辺さんのウエブに、ご本人の感想や
目標がかかれていますので、ぜひご覧くだ
さい。

           ほなさん

もう愛想が尽きた。

2012年05月18日 | 日記
「事件です!」以来、それ以来もうダメ、、、。

己のゴルフの腕前のなんと下手なことか。

練習場へ行ったって、球は飛ばない、打った方向
へ行かない。

くそー、ほんまに。

女房があきれるぐらい、家のテレビはゴルフ番組
しか写さないのに、

パターマットがあるために、掃除機の口で吸い込
み、ボールは辺りへ転げるわ、どんなに掃除に困
ったことか、

できるなら、その場で、ゴルフクラブを叩きおっ
てしまいたい。頭の中に、シャフトがポキッとな
った姿が浮かぶ。

いや、そうではない、早まるなよ、ほなさん。
あんたのゴルフは、健康のためのゴルフではなか
ったか、と自分を慰め、問題をすり替えようとし
ても、さすがに今回はあかん。

女房が、
「今日のゴルフどうだったん?」
と聞いてきても、
「別に、、、」(女優の真似じゃありません)
と返事し、もう内容なんか言えない。言えないほど
恥ずかく、屈辱的結果だ。

あーあ、日本海溝より深いため息がひとつ。

朗読会の内容は、

2012年05月17日 | 日記
森優子さんと鈴木さんの「y&y企画」が催す
今回の内容は、ズバリ

   「アイヌ神謡集」

です。
何だろう?お思いの方は、アイヌ神謡集「序」
ぜひお読みください。
そしてこれが、大正時代に書かれたものであるこ
とに驚いてください。

辞書の編者で有名な金田一京助という一学者先生
の基で、日本語という言語が決定されてきたとい
うことを知った当時、ほなさんは心から驚いたも
のでしたが、それだけ日本語の権威である研究者
が、まだうら若い娘だった知里幸恵さんに、アイ
ヌの言葉を残そうと託し、「アイヌ神謡集」が生
まれました。

そしてこの日本で、アイヌの存在が先住民族とし
て認められることになったのは、公式には、20世
紀の終わりのようでありました。

知里幸恵さんが残した「序」文は、今なお生きて
いるように思われます。y&y企画さんの今回に
かける想いが伝わってきますね。
どんな朗読会になるでしょうか、楽しみです。





朗読ライブ10周年記念

2012年05月14日 | 日記
森優子さんと鈴木さんのコンビで開催の朗読ラ
イブが、このほど10周年を迎えました。
森さんは詩、源氏物語の朗読、去年からはじま
った人形所瑠璃との共演など、ジャンルも幅広
くなりました。

ほなさんの個人的には、「智恵子抄」のような
詩を好んでおりますが、聴くたびに、新しいの
に触れ、「これもいいなぁ」と思うことばかり。
鈴木さんの演出も楽しみです。

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Office Y&Y 10周年記念
森優子 朗読ライブ

Teatime Concert
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2012年6月30日(土)



徳島ギャラリー Catch ( 徳島駅徒歩3分 )

昼の部 開場 13時00分 開演 13時30分


夕の部 開場 16時00分 開演 16時30分


前売2800円 当日3000円
(昼の部・夕の部 どちらも定員50名様
  フリードリンク付き)

お申込み・お問い合わせは

電話・FAX 088-645-2817 杉本 まで
または shoko_2005_sugimoto@ybb.ne.jp まで

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事件です!(結論)

2012年05月13日 | 日記
前のホールが空くまでの間、スポーツジムで
一緒に汗を流し、お風呂も一緒というこの女
性たちは、いろんな話をしてくれました。
そして、暇があればストレッチをしている赤
帽子さんを指さし、緑帽子さんは
「このヒト、出るところがでて、裸になった
 ら、それはすごいんですよ。」
と言い、手でボディラインのかっこうをしま
した。

え?
「話かた教室」で教えられた順番では、その手
の話題は、かなり親しくなってからだというこ
とでありましたから、そういう話題に移るとは
思っていなかった私は、どう返事をしてよいか
わかりません。女性の気ままな話題で、過去に
どれだけ動揺したことあったでしょうか。

そんなこと言われると、ついそういう目で見て
しまうじゃないですか。自分でも鼻の下が伸び
てるのがわかります。
そしてゴルフで大変なのに、これ以上ペースを
みだすようなこと言わないでちょうだい、と思
いますが、シケベの気があるほなさんは、女性
たちに見抜かれているのですね。

いったん言われると、もうあきません。
集中しなければならないのが、他のことに頭が
いきます。それはアドレスの時点でもそうで、
パットを打ったのに、カップ方向とずれたライ
ンへ打っています。そして、カップから外れて
いく球をみて、はっとするのです。

クソーっ!
でもすべては、このシケベ親父の頭が悪いんで
す。ゴルフゲームより本能に負ける、この私。
なんと愚かな、、、。

ゴルフのスコアで気をよくした女性陣は、
緑帽子さんは最終2ホールをパーで締めくくり、
赤帽子さんのラスト3ホールは、すべてパーで
上がりました。最後の12番は、旗竿に直接当て
あわやホールインワン!という離れ業までやっ
てのけたのが、この日のすべてを物語っており
ました。

それに反し、ほなさんは、ボギー、ダボ、ボギ
ーという、同じペースが最後まで続き、トータ
ル、56打で終わったのです。12ホールでパター
29打でありました。ここしばらくなかった悪さ
でした。

結論、
格下と初めから申告する方に、安心感をもって
はいけない。特に女性はいざとなれば、手加減
せずノリにノル。飛ぶ鳥に落とされることを覚
悟せよ。

また、一度、100切りができたからといって、
己の腕が上がったと思うのは、それはあくまで
「美しい’誤解’」でしかありえない。

事件です!(10)

2012年05月10日 | 日記
ほなさんは7、8、9番をダボ(+2打)ペースのまま
10番ホールへやってきました。ラスト3ホール
です。レッスン本などには、ラスト3ホールを締め
て終わることの大事さをよく書いてあります。

10番ホールは打ちおろし、ほぼ130Yぐらいです。
右の方に旗が立っていますが、旗を狙って打つと、
右のバンカー、ひっかけると隣のホールに入ります。
楽そうに見えて、グリーンに1オンさせた経験は滅
多にありませんでした。

打ちおろしは、風にも気をつけないといけません。
打ち上げホールより、球が飛ぶ分だけ注意が必要で
すが、グリーンに乗せることができたなら、球がポ
ツンとある様は、なんとも気分がよい光景です。

最初に打った赤帽子さんが、グリーンに乗せました。
手前のサブグリーンにおちた球は、2-3度バウンド
しグリーン左端に転げ込んだのでした。赤帽子さん
は大喜びです。この人の腕、ハーフ60なんかじゃな
いぞ、とやっと気づきました。パターの変則スイン
グに騙されたのです。

緑帽子さんは、ひっかけて隣の11番との境に。たぶ
んOBまではいかないでしょう。
3番目に打ったほなさんの球は、サブグリーンにおち
グリーンの直前のラフで停まりました。

緑帽子さんは、寄せがうまくいかず、ダボ。
ほなさんも2打目を寄せきることができず、2オン2
パットのボギー。
赤帽子さんは、のぼりのパターをなんと30cmまで
に寄せきり、なんなくパーを取りました。得意の「
パターゴルフ」式、変則スイングで距離感を合わせる
のがうまいのです。