ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

突然死(3)

2013年02月25日 | 日記
昨日、葬儀が終わりました。疲れました。
死亡欄に名前がたった一行載ることは、大変な
内容を含んでいると、再確認した日でした。

人生には50の苦労と50の幸せがあり、その比率を、
49対51にするために努力するのが人生であるとか、
有名な方がおっしゃっていたと記憶していますが、
ある日突然その終わりがくるのは、やはり辛いで
すね。

火葬場へのバスの中で、新しく持参した数珠の太
い糸が切れ、玉がバラバラと零れ落ちました。
落ちた玉を拾い集めると、1個だけ足りません。
義兄が何か伝えようとしていたのか、骨になった
遺体を見ることができませんでした。

漁師の家庭に育ち漁師になろうとして、時代の流れ
から銀行員になった義兄は、有名な逸話があります
ので、ここに書きます。

勤務する支店の近くに大きな橋があり、そこは坂道
となっています。ある日の昼休み、義兄がみている
と、ボロ買いのおばあさんがリヤカーにいっぱいの
荷を積んで、橋の坂道を登ろうとするのですが、折
からの雪で、すべって重くて登りきれないでいます。

昔は行商のおばさんや、こういう光景があたりまえ
にありましたが、そのおばあさんは、言葉通りに、
「まっくろになって働く」貧しい身なりでしたから、
この時代でも、近寄るには勇気がいりました。
義兄は思わず手伝い、なんだ坂こんな坂と汗を流し、
なんとか橋を乗り切りました。

数日後、義兄が外回りの途中、支店から呼ばれ帰る
と、窓口係りの若い女性担当者が、こんな感じの若
い行員がいるだろうとたずねてきた「おばあさん」
がきています、と報告がありました。

そしてそのおばあさんは、持参の袋からくしゃく
しゃになった五百円札、千円札、一万円札を出し、
これを貯金してくれ、と言ってると、窓口係りは
驚きながらもどうしたものか、困っているようです。

新しい札は、一枚もありません。数えてみると約1千
万円もありました。事件性があってはいけませんし、
老人性なんとかの病気でも困ります。貯金するから
といって、なんでもよいのではないというわけです。

支店長と義兄はこのおばあさんのお宅に伺い、定期
預金をしてもらったといいます。ひとり住まいの粗末
な家だったそうで、全財産、爪に火をともして貯めた
1千万円であることは間違いなかったそうです。

他人は信用ならないと銀行に預けることもせず、じっ
とタンス預金をしていた、と言い、そして手伝ってく
れた、この若い行員ならとお礼もかねて貯金したと言
いました。

あの雪の日、おばあさんは、手伝ってくれた後、橋の
上から義兄が支店に戻るのをみていたようです。
嘘のようですが、本当の話です。

近頃の義兄は、孫たちに海水浴をさせたいと、海の
清掃に汗を流していたそうです。当初は、義兄ひと
りでしたが、最近はボランティアの方々も多くなっ
てきていたそうで、ずいぶん海もきれいになってい
います。このこと、ほなさんは近くにいながら知り
ませんでした。

こういう人柄の義兄でした。
こうもあっさり逝かれると、なんともいえませんね。

突然死(2)

2013年02月23日 | 日記
ほなsonさん、良いコメントをありがとう。
きっと叔父さんは、このあたりを漂いなが
ら、心から喜んでいることでしょう。

突然死した義兄は、血圧が少し高かったの
で、薬を昨年から服用していました。
検死のあとで、枕元にあった血圧測定表を
みましたら、前日まで、毎日丁寧について
おり、120から140という模範的な数字が並
んでいました。

医者の「よくできました。」の版が毎ペー
ジ押されていました。
これほど模範的な優等生患者はないよ、90歳
まで大丈夫、とドクターの保証があったとい
います。

ただ、このところ徳島にも雪の日が続き、
民生委員だった義兄は、地域のお年寄りが
心配だと、3日間で60軒を訪問し、それぞれの
無事を確認しておりました。

無理をしないで、という姉の言葉に、
「行ったら、年寄りが喜んでくれるんよ。」
と返事されたので、姉はそれ以上止めること
ばを失いました。

亡くなる前日の夜、残らず訪問できて良かった
と義兄は安堵し、でも疲れたからと巻きずし
三切れしか食べす、そのまま床についたそうで
す。

検死結果は、
未明頃、心臓病(のうたがい)による病死
死斑からみると、苦しむことなく一瞬で亡く
なったもよう。
享年 69歳。

安らかな顔、眠るような表情が、特に印象的
であります。これが義兄の思いのすべてを物
語っているようです。

               合掌

突然死(1)

2013年02月22日 | 日記
義兄が突如死亡し、私が近くにいることか
ら、昨日は朝から姉の家に手伝いに行って
おりました。

義兄は12人兄弟の末っ子でありましたので、
兄弟意識が強く、姉弟のふたりしかいない
ほなさんには、晩年とても教えられること
が多くありました。

人間という動物は、家族とか社会とかの中
で、家族愛や地域愛などを学習するもので
あり、生まれたから即、こういう愛情とい
うものはないんだそうです。

ほなさんも、ふたりきりの姉弟という中で
父があまり家族を重視しないきままな人だ
ったこともあり、意味がよく理解できない
義兄の場面に出くわし、混乱したこともあ
りましたが、大勢の兄弟の中にいる義兄を
みていますと、なるほど!と腑に落ちたの
でありました。

その人となりというものは、ひとりだけを
取り上げて評論すべきものじゃなく、また
理解できるものでもない、時代や家族の中
で生きている生身の人間だということを頭
においておく必要がありそうです。

理解しようとするほなさんも人間ならば、
その対象物も人間であるということから、
異常な好評価や誤解もまま生じるが、そこ
はお互いに許しあうことをしなければなら
ないように思います。

還暦からの新しい仕事の話(1)

2013年02月19日 | 日記
脱「社長」をさせてもらい、福祉用具の仕事を
はじめて2か月目になりました。
いわゆる「脱サラ」と同じなので、まだお給料
がでるような状況ではありません。
やっと店の奥に場所をつくり、表に看板が今週
付き、仕事場らしくなったところです。

店にご来店のお客様から、
「最近はめったに会わないなぁ。」
と言われると、こんな仕事やってますからと
名刺を出すことが多くなりました。

福祉用具の大手の問屋さん、メーカーの担当者さ
んから、
「半年は仕事が来ないから、もうダメだと思って
 いるうちに、ぼつぼつと仕事が入るようになる
 から、あまり期待しないで。」
と、できるだけ設備投資などをしないようにアド
バイスを受けており、ほなさんが注文した介護保
険のソフトも高価なので、できれば購入しないほ
うがいいのでは?と言われました。
この仕事は、当分食えないよ、ということなので
しょう。

そして、
(こんな爺さんでは、仕事が取れないだろうから
 金銭的な無理をさせないほうが、本人のため。)
と担当の方々は見ている節があります。
そういう心配をしてくださっていることは、本当に
ありがたいことです。

本業では、買いたい意思をだせば、売り込みたい
ばかりの連中を相手にしてきましたので、心優し
い方々が多いなぁ、と思います。


天秤打法(10)

2013年02月16日 | 日記
この日、短い距離をほとんど外さなかったので、
○坂師匠から、
「いやあ、パターはよくなったなぁ。」
と何度もお褒めの言葉をいただきました。
久しぶりの46。
パターのおかげでありました。

次は本コースで、どこまで通用するか、試さね
ばなりません。
舞台はNカントリーと決まりました。
同行者は、ほなさんと腕を競う「Yさん」に頼
みました。性格の良いYさんは、ほなさんを車
で迎えにきてくれるそうです。

Nカントリーは、ほなさんがK師匠に連れられ
初めて行ったゴルフ場です。
グリーンは高麗芝、アップダウン、谷超えのあ
る、腕試にはうってつけのパー71です。そし
て、ここは瀬戸内の景色の美しいコースであり
ますから、それも楽しみでありました。

天秤打法(9)

2013年02月11日 | 日記
ヘッドに打たれた球は、少しだけ逆回転をしたのち、
順回転となり上り斜面を転げはじめました。
そして肝心のカップ付近ではゆったりとしたスピード
ながらも転げ、カップを40cm過ぎて停まりました。

やった!
とほなさんは心の中で叫びました。
「優しい、お嬢ちゃんなのね。」
と揶揄されている近頃です。ゴルファーなら最も易
しい上りのまっすぐが打てなくなっていた私です。
ボールがカップまで届かなくなっていたのです。

当たり前のことですが、カップに到達しないと、絶対
に球は入りません。こんな状態では、たまに100が切
れたり、ほとんど切れなかったり、ほなさんは「除夜
の鐘」か「ライオン(110の王)」かの日々から、どう
しても抜け出したかったのです。

パターが悪くなると、リズムも変わり、ティーショッ
トまで調子が狂うのだと、ほなさんのスコアカードを
見た上級者がこう指摘しました。
やっている本人には気づかないことが、上級者の目に
はよくわかっていたようです。

パターをきちんと打ちたいがために、ヘッドに鉛をは
り、短くし、グリップのラバーを替え、また鉛を張り
と、工夫を重ねてきました。
ところがこれを見たHコーチは、
「短くしたな、うーん。
 これじゃ、ほなさん打ちきれんぞ。」
と言いました。パターの重量が重くなる傾向にあるの
は、一般にグリーンの面積が大きくなってきたのと関
係あるそうです。

短い距離なら軽いパターでもよいが、長い距離を転が
すには、重い方がよいのは、理科の慣性の法則からも
わかります。それなのに、あーそれなのに、素人とい
うのは、まったくもって反対をやってしまう動物、そ
れが、ほなさんでありました。

でも、
もしかすると、、、、
これでやれるかもしれない!
一条の光りがさしてきたのでありました。

天秤打法(8)

2013年02月09日 | 日記
パブリックの高麗芝グリーンは、この時期は土
と化しておりました。
茶色の土に、緑色を着色したところから、「固
い土」に中に、冬柴があると言えばよいでしょ
うか。

だからアプローチのボールは止まりません。
ゴロゴロと傾斜にそって転がります。止めるに
は、摩擦抵抗と地面の凸凹が頼りであります。

ほなさんは無い頭で、これらをしっかと計算し、
カップの2m先へボールを止めることができまし
た。パ-4を3オン、ほなさんの腕なら、まず
まず、です。

2メートルの上りは、パターを試すには、絶好の
条件であります。短い距離は、ボールの転がり
をみることができません。芯に当たれば、どの
くらい転がるかをみて、さらにカップ周りのボ
ールの伸びぐあいも参考になります。
前のパターは、カップ周りで力弱くなり、右へ
左へと垂れていく癖がありました。

○坂師匠がパーパットを外しました。
「やっぱりパターは苦手だ。」
とボヤキがでました。○坂師匠は、このパブリ
ックでは、ハンデ1か2、冬場以外だとアンダー
で周る強者ですが、パターだけは慎重のあまり
ミスすることがありました。
誰にだって弱点はあるものです。これがゴルフ
です。

さて、いよいよほなさんの番です。
入らなくても、カップをオーバーできれば良い
のだ---そう思って構えました。



天秤打法(7)

2013年02月08日 | 日記
○坂師匠に頼んで、パブリックを廻ってもらう
ことにしたら、レディースの方も来て、一緒に
ゆくことになりました。

レディースの女性は、約1年前に、人数合わせに
ほなさんが入ることになり、その際スタート室で
「面倒見てやれよ。」
と言われ送り出されたけれど、終わってみるとま
ったく歯が立たず、ほなさんはぐっしょり冷や汗
かき、スタート室の方から大笑いされた、にがい
記憶がありました。

ところが女性陣からは、
「ほなさんが入ると、なぜか調子よくなるわ。」
とずっとお誘いのオファーがきておりました。
ただ、ほなさんはラウンド中、退屈しのぎのアメを
配り、ナイスショットは大きく褒め、たとえミスシ
ョットがあっても、
「大丈夫!前に進んでいるぞ。」
と励ましてまいりました。

しかし、であります。唯一の問題である、
ほなさんの調子は、だれが上げてくれるの?
こう言いたいのをぐっとこらえ、このパターさえ
まっすぐ転がるようになりさえすれば、、、、。
と心に誓って、○坂師匠とのラウンドがはじまっ
たのでありました。

1番ホールでは、アイアンショットはまっすぐ飛び
ませんでした。同行の女性が、ほなさんのフェイス
が開いているわ、と指摘してくれても、今日は耳を
貸しません。
気にもとめないで、ただただグリーンを目指す、ほ
なさんでありました。

GO!GO!グリーン





天秤打法(6)

2013年02月07日 | 日記
ボールをまっすぐ転がすには、やはりパターの
重心が合っていなくちゃならない。「重心」と
いう新しい言葉を覚えたほなさんには、もう他
のことなど一切耳に入りませんでした。

やがて一方的な反省がはじまり、なんと自分は
愚かなことやってきたのだろうと深く恥じたの
でありました。「重心」という言葉が、おのれ
のゴルファーとしての「重心」バランスを崩し
ている最大のものであると気づいたのです。

ほなさんは、入らなくなると、パターのグリッ
プを替え、長さを切り、鉛を張ってきた結果、
他人様のシュっとした道具にくらべ、ほなさん
の持ち物(下ネタじゃありません、誤解しない
でね)は、休場中の膏薬だらけのお相撲さんの
ようでありました。

良くしたい、つもりが、さらに事態を悪化させ
るです。過去はいつもそうでありました。
「これじゃ、入らないよな。」
と、使ってきたパターをしみじみ眺めたのであ
ります。

ただひとつ気になる点がありました。今回○坂
師匠のおすすめで買ったパターは、振るとすこ
しだけ違和感がありました。
ドシッと重たかったのです。
ゴルフ屋さんの絨毯では、曲がることなく転げ
ましたが、道具は実際に振ってみないとわかり
ません。

次の休みが待ち遠しい、ほなさんでありまし
た。幼稚園児と同じ心境なのですね。

天秤打法(5)

2013年02月06日 | 日記
パターヘッドのボールに当たる面(フェイス)が、
球に直角に当たるなら、ボールはまっすぐ転がる
はずである。(地面は水平で平ら。)
もちろんそれには異論があって、パターの動かし
方がまっすぐにはできない、体を軸にして弧を描
いて動くと指摘される方もいるが、ほなさんレベ
ルでは問題にならない。

なぜならわれらレベルの現実は、体や頭という軸
が動くために、パターフェイスが直角のまま球に
当たらないのだ。ほなさんのように、つい顔を上
げ、球の行方をみてしまう「八方美人」タイプは
、物理学以前の問題だ。

美人ならどちらを向いてもかわいいが、ほなさん
のような色黒、貧相な顔をあっちこっち向けたっ
て、喜ぶ人などいるわけがない。でも、そうやっ
てしまう自分の情けなさをおいといて、道具の機
能を追及するこの「性根」を、どう考えればよい
かわからないが、もし顔を上げず、軸をぶらさず
に、フェイスがを球を直角にとらえたとして、そ
の時に、ボールはまっすぐに転がるのだろうか?
という疑問は解決せねばならない。

こういう自己都合ばかり言う性格は、まさに父親
と同じで、百分の一の確率で、他人のせいを追及
しはじめると、すぐ100分の99の己の非を忘れてし
まうのだった。
さらに父親譲りなら、譲られたのだから自分の非
はまったくないだろうと思ってしまう、ほなさん
は、周りからみると、手に余した父親より始末の
悪い性格だ。